星をたくさん写すコツとは? 満天の星空を写したいなら「明るいレンズ」が有利といえる理由

天体写真
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高倍率ズームレンズで星空を撮影したら、点が5個ぐらいしか写らなかった。    

何でこうなる?       

星を写したいならレンズ選択が重要

星空撮影の成功は環境が9割です。

星空を綺麗に写すために重要なのは、

 高性能なカメラでもなく、

 高価なレンズでもなく、

 iPhone14でもなく、

 いつ、どこで、どのような状況で撮影するかということです。

【 スマホで星は撮れる? 】スマホのカメラで星を撮影する方法 「高価なスマホなんていらない!」
スマートフォンのカメラでも理屈さえ分かれば星空の撮影は可能です。 「ナイト(夜景)モードが無いから写せない」と思っている人も多いようですが、写す手法はデジタル一眼カメラとそれほど変わりません。 環境さえ整えば満天の星空を撮影することも可能でしょう。 スマホで星空を撮影する方法と必要な道具について解説します。

 

そのうえで、あと1割は何かというと機材や技術ということになります。

機材の中でも、写りに大きく影響するのがレンズの選択です。

レンズの選択を誤ると、満天の星空が広がっていても思った通りに星は写りません。

 

では、レンズのどういった点に注意して選べばいいのでしょうか?

見てみましょう。

 



レンズは明るい方が有利

満天の星空を綺麗に写したいなら、レンズは明るい方が有利です。

この場合の明るいレンズとは開放f値が小さいレンズのことです。

 

暗いレンズでも高感度で撮影すれば写らないことは無いのですが、一般的に高感度になればなるほど写真にデジタルノイズが入ります。

これは限りなく暗い点光源を撮影する星空にとって、あまり良いことではありません。 

ですから、出来る限り低感度とし、明るいレンズを使用して撮影するのです。

 

レンズには開放f値が表示されています。

写真の機材ですと1:2.8と書いてありますので開放f値2.8です。

 

これはレンズを通過する際にどの程度光が減衰するかという値です。

開放f値2.8ということは、通り過ぎて出てくる光が1/2.8になるという事です。。

この開放f値の数字が大きくなればなるほど、光の減衰率が大きくなるということです。

光が減衰するレンズほど被写体は暗く写ります。

星は非常に光の弱い被写体です。

ですから、暗いレンズを使うと光が減衰ほとんど星が写らないのです。 

 

 

明るいレンズと暗いレンズで比較

光の減衰については、実際に比較すると分かりやすいです。

 

という事で、明るさの違う2本のレンズを比べてみました。

使用したレンズは以下の2本。

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM
SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

早速見てみましょう。

<SIGMA 24mm F1.4 DG HSM>
<SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM>

どちらも

 シャッター速度10秒
 ISO1600
 絞りは開放

で撮影しています。

  

SIGMA18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM18mm焦点で撮影。

開放時のf値は3.5です。

SIGMA 24mm F1.4 DG HSMf値1.4です。  

明らかにf値1.4の方が沢山の星が写っています。

 

見にくいようですので部分的に拡大してみましょう。

<SIGMA 24mm F1.4 DG HSM>
<SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM>

比較すると、写っている星の数が全く違うのが分かっていただけるかと思います。 

 



暗いレンズを使うぐらいならスマホ撮影もアリ

星空の撮影にはデジタル一眼カメラがおススメです。

ただ暗いレンズ(f値の大きなレンズ)を使うぐらいならスマホでの撮影もアリだと思います。

 

最近スマホは高感度性能が良いです。

また、メインカメラはf値が1.6~1.9レンズも明るいです。

これを考慮すると、デジタル一眼カメラと暗いレンズの組み合わせで撮影するより、スマホの明るいレンズで撮影した方が良い場合があります。

絶対ではありません。

イメージセンサーが小さいスマホカメラは「点光源である星をどこまで表現できるか?」という不安もあります。

ダメだと決めつけずに、一度トライしてみても良いかもしれませんね。

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