トラックイベントの撮影にフラッグシップ機が適さないといえる【4つの理由】高性能であるが故の障害とは?

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フラッグシップ機がデコトラの撮影に適さない理由

各メーカーが最上位機種として位置付けているものをフラッグシップ機といいます。

ソニーならα1
キャノンならEOS-1D MARKⅢやEOS-R3
ニコンならD6やZ9

といった製品がそれに該当します。

<NikonZ9:ニコンHPより引用>

高級なカメラで撮影すればいい写真が撮れそうな気がします。

しかし、トラックイベント(デコトラ)の撮影において、フラッグシップ機は適しているとは言えません。

それには以下の理由があります。

 基本的に高画質
 必要以上に重い 
 コスパが悪い 
 縦位置グリップが邪魔

それぞれどういったことか説明しましょう。

 



 

基本的に高画質

トラックイベントで写真を撮った場合、その後どうしますか?

 プリントする。
 SNSにアップロードする。
 ポスターやカレンダーを作る。
 写真集を作る。

大きさにもよりますがA4サイズぐらいまでなら2000万画素もあれば十分です。

α1のように5000万画素も必要ありません。

他のデジタル一眼カメラがそうであるように、やたらと大きな画素数はマイナスポイントともなり得るのです。

記録メディアも大きくて書き込み速度が速いものが必要になりますし、パソコンのハードディスクも大きな容量のものが必要です。

画像アプリケーションの動作も問題になるでしょう。

カメラ以外にも費用がかさみますので、必要以上の画素数を持ったデジタルカメラはお勧めしません。

 

 

必要以上に重い

フラッグシップ機は丈夫に作られているため、基本的に大きくて重いです。

普及機と比べると一回り大きく、堅牢さを追求しているため比重も大きめです。

更に防滴仕様であることも多い為、その分重量もかさみます。

カメラを持って歩きまわるのであれば重いのはマイナスポイントです。

1日持ち歩くとその差は歴然。

付属のストラップで首から下げると痛くなります。

厚めのウレタンが入ったストラップでも厳しいでしょう。

 

また、不安定な体勢で撮影する場合も軽い方が有利です。

ファインダーレスで撮影する場合などその典型ですね。

ですから、必要以上に重いフラッグシップ機は、体力や腕力に自身が無い限り持たない方が賢明です。

 

 

コスパが悪い

フラッグシップ機は圧倒的に高いです。

それはカタログスペックで比較しても割高であると感じます。

写真を仕事にしているような人が、極限の状態で使うことを考えられているため、カタログに出ていない部分にも高性能な部品が使われているためです。

ですから、フラッグシップ機は中級機や高級機に比べて圧倒的に高価になるのです。

トラックイベントでの撮影にそこまでの性能は必要ありません。

個人的には普通の撮影なら入門機で十分と考えています。

 

 

縦位置グリップが邪魔

フラッグシップ機のほとんどに付いているのが縦位置グリップです。

その名のとおり縦構図にしたときに撮影しやすいように付いています。

機種によってはバッテリーが内蔵できるものもあり、長時間の撮影にも耐えられるようになっています。

 

ただ、この縦位置グリップ

ナイトシーンの際に邪魔になります。

具体的には三脚で縦構図を撮影する時で、縦位置グリップの分だけ重心がズレるため三脚が不安定になりがちです。

場合によっては倒してしまうこともあるでしょう。

 

ですからフラッグシップ機はもちろん、縦位置グリップのついたカメラでナイトシーンを撮影するのは少々危険だったりします。

 

 

フラッグシップ機を買うぐらいなら高級機を買う

イベント撮影に使うカメラは中級~高級機で十分です。

画素数での不満はありませんし、縦位置グリップは状況に応じて脱着可能です。

重すぎず、軽すぎず、ホールディングも良いです。

 

それでいて値段は半分以下ですから、フラッグシップ機を買う理由が見つかりません。

その差額でレンズを数本は買えるので撮影の幅も広がります。

何事も適材適所。

プロが使うようなカメラはトラックイベントでの撮影には適しません。

写真を綺麗に撮りたいのなら、カメラのボディにお金をかけず、レンズやストロボ、三脚にお金をかけた方が賢明だと考えます。

 



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