ニコンの大三元広角ズーム
2007年、ニコンから大三元広角ズームAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDが登場しました。
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDはワイド側14mmまでを確保しつつf2.8という明るさを実現したレンズでもあります。
その描写力は一部で”神レンズ”とも称されるほど高いものだと感じます。
高い描写力をZマウントに引き継いだのが、2020年に登場したNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sです。
大口径と短いフランジバックを有効活用し、高い描写と軽量、コンパクトを売りにした1本となっています。
では、双方の描写を単純比較するとどうなのか?
まずは絞りの変化による描写を確認してみましょう。
ワイド側14mmの描写
使用したボディはZ6ⅡでAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDはFTZを使用しています。
画面中央部分を切り出して比較します。
【結果】
どちらのレンズも開放のf2.8は若干描写が甘いがそれでも良好といえる。 どちらのレンズもf16あたりから回折の影響が目立ち始め、最大絞りのf22は描写が甘い。 全体的な描写はNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの方がシャープに写る。 露出はAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの方が明るめに設定される。
テレ側24mmの描写
【結果】
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの開放(f2.8)は描写がかなり甘い。 AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDも若干の描写の甘さがある。 どちらのレンズもf4まで絞ると描写は改善される。 どちらのレンズもf16あたりから回折の影響が目立ち始め、最大絞りのf22は描写が甘い。 全体的な描写はNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの方が若干シャープに写る。 露出はAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの方が明るめに設定される。
まとめ
まとめとしては、
全体的な差はごくわずか。
描写力はNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sがシャープ。
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sはテレ側24mmで、開放時の描写に不安がある。
どちらもf16あたりから回折の影響を受けだす。
ZマウントにFTZ等を組み合わせた場合AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの方が露出が明るめに設定されがち。
価格差を考えるとAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDも十分選択肢に入る。
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