8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE【円周魚眼の楽しみ方】超個性派レンズで撮影する夜景・ナイトシーン

機材レビュー
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円周魚眼(全周魚眼)はイメージサークルが画面内に収まるちょっと変わったレンズです。

一般的に画角が非常に広く魚眼レンズ特有のデフォルメ感も楽しめます。

しかし、このレンズはその特性上、一般的なレンズより取り扱いが難しく、被写体も選びます。

そんな円周魚眼レンズを使って夜景を撮影するとどうなるか?

もちろん、写ることは写るのですが、そこには一般的なレンズに無い苦労注意点が存在するのです。

ということで、やってみましょう。

 




 

円周魚眼ってどんなレンズ?

先ほど触れたように円周魚眼魚眼レンズの一種です。

魚眼レンズには大きく分けて対角線魚眼円周魚眼(全周魚眼)が存在します。

どちらのレンズも湾曲したデフォルメ感を楽しめるのですが、対角線魚眼四角く写るのに対し、円周魚眼丸い像が写ります。

この点が写りで一番違うところといえます。

 

8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE

今回、撮影に使用するのは8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE

レンズメーカーのSIGMAが販売するフルサイズ用円周魚眼レンズです。

NikonFマウント用ボディ内モーター専用ですので、D3000シリーズD5000シリーズなどで使用する場合はマニュアルフォーカスとなります。

画角は180度あり、見える範囲が円形で切り取られる様は見ごたえあり。

構造上レンズ前面にはフィルターが付きませんので、取り扱いに気を使う製品でもあります。

 

なお、この手の魚眼レンズをファインダー越しに覗いたたまま、周囲をグルグル見渡すことはお勧めしません。

確実にレンズ酔いを起こします。

 




 

撮影するのは毎度のトラックナイトシーン

ひとことに”夜景”といっても様々です。

都市の夜景工場夜景街中遊園地道路・・・。

広くは花火乗り物等様々なものを入れた夜景もあります。

そんな中、円周魚眼で撮影する夜景は電飾の灯ったトラック

いわゆるナイトシーンです。

 

円周魚眼で撮影する際の注意点

円周魚眼レンズを使う際は、いつもと違った部分に気を使う必要があります。

普段、トラックのナイトシーン、夜景を撮り慣れている方でも注意しないと失敗します。

ということで、円周魚眼レンズで夜景を撮影する際の注意点をまとめます。

 

【1】手足に注意

円周魚眼画角が広いです。

8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYEにおいても画角は180度あります。

180度という事は上下左右ともレンズ面から先が写るという事です。

レンズ面より自身の足が出ていたら足先が写り込みますし、カメラをホールドする右手の指がレンズ面より出れば指先が写ります。

レンズ自体も短く小さい為、左手でホールドする際に指先が出てしまう事も少なくないでしょう。

<赤丸:円周魚眼レンズは指や足先が写り込みやすい>

とにかく、これほど自身の手足が写るレンズも珍しいです。

 

シャッターボタンを押す前に上下左右を確認しましょう。

最初のうちは大抵手足が写り込みます。

 

【2】三脚の脚に注意

トラックのナイトシーンを含む夜景は低感度絞り込むことによって綺麗な写真となります。

ですから、基本的に三脚必須です。

通常の広角レンズぐらいなら問題が無いのですが、円周魚眼はその広すぎる画角故三脚の脚が写り込みます。

普通に三脚を立て、カメラを水平に構えると確実に1本は写るでしょう。

これを防止するには、

・カメラアングルを若干上向きにする
・三脚の脚の位置や角度を変える

といったことが有効です。

 

昼間はファインダー等で確認しやすいのですが、夜景を撮影する時間帯は見通しが悪く脚が写っていることに気が付きにくいです。

自宅に帰ってパソコンの画面で見て初めて気が付くことも少なくありません。

脚は確実に写る

この意識を持っておくと脚の写り込みは防げると思います。

 

【3】レンズ面に触れないように注意

円周魚眼レンズは構造上、前面にレンズ保護フィルターが付きません。

ですから、不注意でレンズ前玉を触ってしまうと皮脂や汚れが付いてしまいます。

万が一、硬いもので触ってしまうとキズが付くこともあるでしょう。

絶対触れないようにしなくてはいけません。

<レンズ前面にレンズ保護フィルターは付かない>

しかし、夜間は手元が見にくい為、何らかの拍子でレンズ前玉に触れてしまう危険性があります。

ですから、カメラの持ち歩き設定三脚への装着など、動きがある時はレンズキャップを付けたままにしましょう。

レンズキャップは撮影する時だけ外すようにして下さい。

少々面倒ですが、不注意で触れた際の被害を最低限に抑えるためのコツです。

 

【4】悪天候時は諦める

いくら円周魚眼レンズで撮りたいからといっても、レンズを傷めるような撮影はお勧めできません。

具体的には、

 ・雨天
 ・降雪時
 ・強風(砂が舞うような状況)

といったものがあります。

どの場合でも、レンズを傷めてしまう可能性があります。

レンズ保護フィルターが付かない円周魚眼レンズならではの弱点だといえますが、無理をして撮影してはいけません。

諦めも重要です。

 




 

ファインダーから離れて撮るが正解

円周魚眼レンズを使って撮影する際はファインダーから離れましょう。

理由としては、

・周囲を確認できる
・手足の写り込みを防げる

というのがあります。

ファインダーを覗いたままですと思った以上に周囲の状況が分かりませんし、手足が写り込むリスクも上がります。

この点は重要です。

構図を決め、露出とピントを合わせたら後はタイミングのみです。

特に周囲に人が多い場合はタイミングが重要です。

ファインダーを覗いた際に、おおよそ写る範囲を確認しておきましょう。

4つの注意点に加えてファインダーから離れる。

これだけ注しておけば、写真の仕上がりは良くなるはずです。

お試しください。

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