ニコン Fマウントレンズ は「今がお買い得」と考える3つの理由 「Zマウント?あえて今Fマウントに注目する理由」

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ニコンFマウントレンズ

Fマウントは1959年に登場以来、長く親しまれているニコンのレンズマウントです。

 

このFマウントに対応したレンズをFマウントレンズと呼び、ニコン純正製品以外にもシグマ、トキナー、タムロンなどの国内サードパーティ製品、サムヤン、LAOWAブランドなど海外製品などがあります。

 

<ニコンFマウントボディとFマウントレンズの例>

 

歴史がある分レンズバリエーションは豊富で、一般的な単焦点ズームレンズ以外にも超望遠超広角魚眼マクロティルトシフトミラーなど用途に応じたレンズが選べる魅力があります。

 

現在、価格.comに掲載されている製品は400品を超えており、単一マウントレンズしては多い部類といえます。

 




 

 

 

Fマウントレンズは今がお買い得と考える理由

そんなFマウントですが2020年6月に登場したフラグシップ機D6以降、新しいボディは発表されておりません。

 

また、Nikkorレンズに関しても2020年2月以降、新製品は発表されていないという状況です。

こういった事により、ミラーレス一眼カメラのZマウントに開発を集中していることが想像できます。

 

<FマウントレンズとFマウントボディ>

そんな今だからこそ、あえて狙いたいのがFマウントレンズの中古品

 

「より設計が新しいZマウントレンズの方が性能が良いのでは?」

 

そう思うかもしれません。

 

しかし、あえて中古Fマウントレンズを選ぶ利点があると考えます。

どういう事なのか?

理由を挙げてみましょう。

 

 

 

 

 

Zマウントへの移行による割安感

ニコンFマウント用のボディは2020年を最後に新製品が出ていません。

対して、ニコンZマウント用のボディは、現在も多くの製品が発売されています。

 

<Zマウントレンズの例>

 

こういった新製品の発売状況もあり、ユーザーFマウントからZマウントに移行しつつあると感じます。

 

”レンズマウンント移行”の際に行われるのが、

「古いマウントのレンズを売って、新しいマウントのレンズを買う」

 という乗り換え行動

 

これにより中古市場には、売却(下取り)されたFマウントレンズが増えます。

 

ですから、Fマウントレンズは、

・中古在庫の増加
・それに伴う販売価格の低下

が進み、全体的に割安感が出ている状態といえます。

  

 

 

古くても高画質なレンズが多い

FマウントZマウントの大きな違いは、マウント径フランジバックです。

 

 

これらの違いにより、ZマウントはFマウントに比べてレンズ設計の自由度が増したといわれています。

 

ここで気になるのが、

「ZマウントレンズはFマウントレンズに比べて大幅に優れているか?」

 といことです。

 

<Zマウントの例:ニコンHPより引用>

確かにZマウントレンズは高性能な製品が多いです。

しかし、その恩恵にあずかれるのは比較的厳しい条件での話です。

 

ですから、普通に撮っていて画質の差を感じることは、それほど多くないでしょう。

Fマウントレンズが古いといっても、基本設計はしっかりしており、高画質なレンズは沢山あるのです。

  




 

 

市場評価が出ている

Fマウントレンズの多くは、発売されてから時間が経っています。

 

時間が経過しているということは、多くのユーザーが手にしているという事です。

こういった事情によりネット上にはFマウントレンズの製品レビューが多いです。

 

 

レビューの数製品の市場評価に直結します。

たくさんの人がレビューを書くことにより評価は安定し、その製品の利点欠点がハッキリします。

中にはZマウント用とFマウント用の比較レビューなどもあるでしょう。

 

市場評価を確認したうえで、製品選びをしやすいのがFマウントレンズの特徴といえます。

 

NIKKOR Z 24-120mm f/4 S vs AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED 「実写比較」
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Fマウントレンズの中古品はお値段以上

これらを総評すると、

・マウント移行による在庫増加と割安感
・高性能なレンズが多い
・市場評価が出ているので安心できる

といった特徴がFマウントレンズにはあります。

 

ひとことで言うと「お値段以上」

 

ですから、

 「最新機種じゃないと落ち着かない」
 「常に新しい技術に触れたい」

といった人でなければFマウントレンズで十分なのです。

  

「どうしてもミラーレスカメラを使ってみたい!」という方。

「ミラーレスのZシリーズボディにマウントアダプターを介してFマウントレンズを使う」というのも視野に入れてください。

余裕がない限り、無理にシステムチェンジする必要はありません。

 

「本当に必要か?」という基準でカメラやレンズを選びましょう。

 

   

 

お勧めのFマウント中古レンズ

では、どういった基準でFマウントレンズを選べばいいのか?

 

そのポイントと実際の製品を挙げてみます。

【選ぶポイント】

こういった基準で選ぶと良いです。

いくつか具体例を挙げてみましょう。

 

  

 

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは2007年発売の標準ズームレンズです。

その特徴はf2.8レンズ特有の綺麗なボケとシャープな写り、そして逆光性能の良さです。

 

<AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED:ニコンHPより引用>

古いレンズですが基本性能はお値段以上。

 

後継機もありますが、こちらの方が軽く十分な描写を得られると感じます。

現在の中古相場は6~8万円程度で比較的在庫もあります。

 

中古の標準ズームレンズとしては高い方ですが、描写力を考えるとお勧めしたい1本です。

 




 

 

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIは2009年発売の望遠ズームレンズです。

こちらもf2.8レンズ特有の綺麗なボケとシャープな写りが特徴といえます。

 

<AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II:ニコンHPより引用>

標準ズームレンズを持っているなら、次に買うのをお勧めできるレンズでもあります。

望遠で開放f値の大きなレンズが沢山出ていますが、あまりお勧めできません。

 

特に開放f値2.8でのボケ描写は口径の大きなレンズにしか表現できません。

少しお高いですが背伸びも必要です。

 

中古相場は10万円前後。

Ⅰ型でも良いのですが、Ⅰ型は開放時に周辺光量が不足するという致命的な欠点があります。

若干、お金を出してもⅡ型をお薦めします。

  

  

 

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDは2007年発売の広角ズームレンズです。

大口径で広角特有の周辺流れが少ないため、現在でも星景写真に使う人がいるほど愛用者は多いです。

 

<AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED:ニコンHPより引用>

もちろん普通の超広角レンズとしての性能も十分といえます。

 

同等仕様のZマウントレンズ(新品)が30万円前後で、こちらの製品は中古で8万円前後。

軽量、コンパクトというZマウント用の利点を踏まえたうえでも、この価格差を考えるとコスパは高いといえるかもしれません。

 




 

 

本当に欲しい性能、機能があるのならZマウントレンズを!

さて、色々とお話ししましたが、これらはあくまでも同等仕様の場合のお話しです。

 

Zマウントレンズになって、小型化軽量化操作性向上新機能の追加など魅力的になったレンズも多いです。

 

こういった事を無視してまで、Fマウントレンズをお薦めするものではありません。

あくまでも総合的に比較しましょう。

 

新機能といっても魅力的でないのなら、わざわざ高価な製品を買う必要はないという事です。

この辺りのバランス感覚は重要といえます。

 

 

 

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コメント

  1. 下手 横好 より:

    新しいズームより個性的な単焦点レンズも良いですよ。
    例えばZマウントには無い、50mmF1.4これが安価に入手出来るのはFマウントのみ。
    世代ごとの微妙な描写の差も面白いです。
    (オートニッコールは注意が必要です)
    マイクロニッコール60mmF2.8や105mmF2.8、180mmF2.8等もFマウントではお値打ちで写りも確か。
    もう一つはF→ZマウントアダプターではAF-sはAF可能だけどD以前のモーターの無いタイプはAFが効かない、
    Fマウントの「一眼レフ」でしか使えない。
    単焦点レンズの多くが此処に引っ掛ける訳で、ミラーレスでは癖玉の多くがAFでは使えない。
    最新レンズの優秀だけど画一的描写よりより個性を出しやすいのがFマウントレンズだと思います。
    動画撮影ですと開放から一本調子のレンズより絞りで表情の変るレンズの方が表現方法に幅が出る考えも出来ます。

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