さん付け運動の利点と弊害 「傾きつつある企業で流行する危険性」

サラリーマンの生態

さん付け運動とは

「さん付け運動」とは社員を役職で呼ばず全員「さん」で呼び合おうというものです。

 

 部長もさん付け、

 社長もさん付け、

 部下後輩もさん付けです。

あまり職責が離れていると呼びにくいですね。

 

新入社員が大企業の社長を、さん付けで呼ぶのはハードルが高いと思います。

 



大企業で流行ったさん付け運動

この「さん付け運動」ですが、一時期大企業で流行りました。

例を挙げると、日本IBM東芝パナソニックリクルートシャープソニーなど。

日本を代表するような企業が多いですね。

 

「さん付け運動」の大きな目的は、

企業内の風通しを良くしよう

というものです。

大企業が考えそうなことですね。

 

逆に考えると先ほど挙げた企業は、風通しが悪いという自覚があったのかもしれません。 

 

さん付けで企業が良くなるか?

「さん付け運動」で企業内の風通しを良くしようと試みることは大変良いことです。

ですが、さん付け運動で会社の風通しが良くなるかはいささか疑問があります。

 

ひとつは

責任感や自覚が無くなる

というものです。

課長部長社長、それぞれの役職には責任が伴います。

それが全て「さん」に代わってしまうと役職がフラットになり、責任感が薄くなってしまうというのです。

 

この説には少し疑問を抱く部分もありまして、結局のところ企業を構成するのは人なのです。

ですから、「さん」で呼ばれようと、「課長」で呼ばれようと、責任感を持って仕事をする人はしますし、しない人はしません。

 

もうひとつは

取引先に軽く見られる

というものです。

「さん付け運動」をしているという事は、取引先の担当者についても「さん」付けとなります。

ですから、取引先の○○部長○○さんと呼びます。

取引先からすれば、役職に敬意すらはらえない会社、社員と捉えられますのでまともに相手をしません。

 

さん付けになると、ある意味友達感覚ともとられます。

所詮その程度の会社としてみてくるでしょう。

この点は注意が必要なのです。

 

この弊害で崩壊した代表的な会社がシャープ東芝ですね。

経営に行き詰った末の苦肉の策で、社内の風通しを良くしようと「さん付け運動」を導入し、無責任者を増やして自身の首を絞めてしまったのです。

まあ、これが全てとは言いませんが会社を動かすのは組織力人間関係という事ですね。

 

 

結局のところ社長の責任

崩壊してしまった2社は経営に行き詰った末の「さん付け運動」でした。

ただ「さん付け運動」をして業績を伸ばしている企業があるのも事実です。

こうした実例があると、社内の風通しと「さん付け運動」にはほとんど関係性はありません。

要は社長や上司の経営姿勢に尽きるのです。

風通しが悪いことの理由を自身の経営手腕ではなく、他に求めたため経営をより悪化させたという事です。

まずは経営陣が自身の姿勢を正すべきだったと感じます。

  

仕事外のさん付け運動

個人的には仕事外では「さん付け運動」を推奨しています。

「さん」という言葉はとても便利なのです。

相手を不快にさせませんし、人によって呼び方を選ぶ必要もありません。

 

立場というのはある日突然180°変わることがあります。

今まで上の立場だったのに突然下になることは珍しくありません。

 

ですから、普段から全員「さん付け」で呼んでおくと困ることはありません。

人生は長いので、趣味の世界で知り合った人と仕事をする機会もないとは言えないのです。

また、自身の顧客になる可能性もあるでしょう。

その時、呼び捨てでは何かと不都合です。

 

オフでの「さん付け」運動は是非クセ付けることをお勧めします。

 



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