星を写すことは出来たけど、なんだか細かい点にしか見えなくて・・・
望遠レンズで拡大した方が良いのかな?
星は細かい点光源
星は細かい点光源です。
あまりにも細かいため、画素数の少ないデジタルカメラですと写りきらない場合があります。
ですから、たとえ満天の星空が広がっていたとしても、写真にすると思った以上に貧弱だったりします。
問題は、星の点が細かすぎるという事。
最も明るい1等星でも、写真にすると小さな点です。
デジタルカメラにおいては明るいからといって、大きく表現できるわけではないのです。
プロソフトンA
プロソフトンAはケンコー・トキナーが販売するフィルターです。
その名のとおりソフトフィルターの一種で、よりソフト効果が大きいプロソフトンB、よりソフト効果が少ないプロソフトン・クリアというラインナップがあります。
世の中には多くのソフトフィルターが販売されていますが、プロソフトンシリーズは星空撮影をターゲットにした製品といえます。
大きな特徴は以下のとおりです。
ソフト効果はかなり弱め
点光源に反応しやすい
という事で、星空撮影にはピッタリのフィルターといえます。
自分の好みによってA、B、クリアとソフト効果を選べるのもポイントが高いといえます。
もちろん、星空に限らずソフト効果が得られますので、ポートレートなどに使用することも可能です。
フィルター効果を検証
さっそく、フィルターの効果を検証してみましょう。
比較すると一目瞭然。
プロソフトンAを使用することにより、明るい星がにじんで大きく写っているのが分かります。
部分的に拡大してみましょう。
拡大すると、明るい星が大きく輝いているのがよく分かります。
それと同時に、暗すぎる星は潰れて消えています。
明るい星は強調され、暗すぎてギリギリ表現できている程度の星は、潰れて消えるのがプロソフトンシリーズの特徴なのです。
星空撮影には必須!でも・・・
プロソフトンシリーズは、星空撮影に必須のフィルターといえます。
ただ欠点のひとつとして、風景を入れた場合にその風景にまでソフト効果がかかってしまうという事です。
ソフト効果といっても微細ですので、気にならないかもしれません。
これは風景によって違うので、良い悪いの判断は難しく好みの範疇になるかと思います。
また、通常の円形枠だけでなく角型のハーフプロソフトンフィルターも発売されています。
これは、半分だけソフト効果があるフィルターで、使い方は専用のホルダーに装着し、スライドさせることによって部分的にソフト効果をかけるというものです。
値段も値段ですので、天体専門に撮っているかプロ向けの機材といえます。
「ちょっと星空でも」という程度なら、円形枠のプロソフトンで十分だと考えます。
コメント