SONY FE 300mm F2.8 GM OSS 登場
2023年11月8日。
SONYから大注目のレンズが発表されました。
FE 300mm F2.8 GM OSS
焦点距離は300mmで開放F値は2.8の単焦点。
いわゆるサンニッパと呼ばれる超望遠レンズで、SONY・Eマウントとしては初となります。
SONY FE 300mm F2.8 GM OSSのココに注目
FE 300mm F2.8 GM OSSはEマウント初のサンニッパです。
サンニッパとは300mm・F2.8超望遠レンズの総称で、明るく高精細であるためスポーツ、ポートレート、動物、飛行機、電車など様々な分野で活躍します。
このサンニッパは、古くから多くのメーカーが開発に力を入れてきました。
FE 300mm F2.8 GM OSSについてもSONYの技術の粋を集めたといっても過言ではありません。
そんなSONYのサンニッパ。
どこがすごいのか見てみましょう。
大幅に軽量化された筐体
サンニッパは長い焦点距離と明るさを確保するため、どうしても重量が犠牲になってきたという歴史があります。
筐体を長く太くすればそれだけガラスや金属の量が増えますから。
参考までに各メーカーのサンニッパの重量を比較してみましょう。
【参考:各メーカーのサンニッパ重量】
製造元 | 製品名 | 重量 | 発売 |
---|---|---|---|
Nikon | AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II | 2,900g | 2010年1月 |
Canon | EF300mm F2.8L IS II USM | 2,350g | 2010年8月 |
SIGMA | APO 300mm F2.8 EX DG HSM/EX DG | 2,400g | 2005年5月 |
概ね2.5kg前後であることが分かります。
ボディも加えると3.5kgになりますので、取り回しは相当悪いです。
これに対しFE 300mm F2.8 GM OSSは1470g(三脚座除く)という超軽量を実現しました。
今までの製品よりも1kgほど軽量化されています。
1,400g台というと70-200mmF2.8や100-400mmF5.6と同程度ですので、こういったズームレンズと同じ感覚でサンニッパが扱えるのは画期的といえるでしょう。
取り回しの悩みを解決してくれる1本となりそうです。
最高120コマ/秒のAF/AE追随高速連写
FE 300mm F2.8 GM OSSは、同時発表のフルサイズミラーレスカメラ「α9 III」と組み合わせで、最高120コマ/秒のAF/AE追随高速連写が可能となります。
TVが約30コマ/秒で動画を放送できるのですから「120コマ/秒はいかに速いか?」ということです。
これは今までにない高速連写を可能とするシステムが出来上がったことを意味します。
ボディ側に搭載されたプリキャプチャーも使えば「もはや撮り逃しの瞬間は無いのでは?」と思ってしまうほどです。
10年以上新製品が出ていなかった300mmF2.8の進化
ここ10年以上、サンニッパ(300mmF2.8)の新製品は発表されていません。
※厳密に言えばズームレンズは発表されている
ですからその進化には驚かされます。
まずは、その軽さ。
新しい素材を用いて徹底的に軽量化された事。
そして、AF性能。
高速で連写しても追随するAFの能力。
明らかにオリンピックなどの室内競技を対象にしていると思ってしまいます。
次回のスポーツ競技大会でどのような瞬間が撮影されるか楽しみですね。
【FE 300mm F2.8 GM OSSの主な仕様】
レンズマウント | ソニー Eマウント |
対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
焦点距離 | 300mm |
レンズ構成 | 17群-21枚 ※フィルター1枚含む |
画角 (35mm判) | 8°10′ |
開放絞り (F値) | 2.8 |
最小絞り (F値) | 22 |
絞り羽根 | 11枚 |
最短撮影距離 | 2m |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
フィルター径 | 40.5mm |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 |
フードタイプ | 丸形バヨネット式 |
外形寸法 最大径x長さ | 124mm x 265mm |
質量 | 約1470g (三脚座別) |
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