ガソリン価格の高騰
ガソリン価格高いですね。
昨年の今頃は120円台だったはずですが、今や180円前後で推移しています。
今後、ガソリン価格が下がっていくなら「今は少し節約しよう」というのも一つの考えですが、上がっていくならジタバタしてもメリットはありません。
主な原因は産油国の減産によるものですが、為替相場というものも関連しています。
では、今後どうなっていくのか短期的に予想してみましょう。
WTI原油先物
ガソリン価格を左右するもののひとつに原油価格というものがあります。
ガソリンの原材料ですね。
その原油価格の推移を見るための簡単な指標にWTI原油先物というものがあります。
WTI原油先物は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されている、WTI(West Texas Intermediate)というアメリカの代表的な原油の先物商品のことです。
この値動きを見れば今後の原油の価格、ガソリンの価格の方向性が分かってきます。
さて、表は WTI原油先物です。
なお単位はドル/ガロンですので3.785412リットルの価格という事ですね。
これはあくまでアメリカでの原油価格ですので、そのまま日本のガソリン価格に反映されません。
更に為替相場と税金が絡んできます。
為替相場
WTI原油先物の表は米ドルベースの価格でした。
日本で販売する際は円に換算する必要があります。
その時関係してくるのが為替相場です。
1ドルが何円になるかという相場のことです。
ここ4カ月の為替相場(ドル/日本円)を見てみましょう。
原油価格は米ドルベースですから、円安になれば1ドル分の原油を買うのに沢山の円を払う必要があるという事です。
結果、日本でのガソリン価格が上がるんですね。
参考までに2022年の1月は1ドル115円前後でした。
さて、今はどのくらい変化していますか。
WTI原油先物から日本のガソリン価格に反映されるまでのタイムラグ
今日の WTI原油先物が高いからといって、今日のガソリン価格が高くなるわけではありません。
原油を買付してからタンカーで運び、ガソリンに精製してからガソリンスタンドに届く。
一連の工程で3~4週間かかると言われています。
ですから今日のガソリン価格は3~4週間前の原油価格と為替相場によって決まっているのです。
もう一度、先ほどのグラフを見てください。
3~4週間前の原油価格、為替相場はどうですか?
例えば、3~4週間前と本日を比べて原油価格は安く、為替相場は円高になっていたとしましょう。
すると、今後1カ月はガソリン価格が上がる可能性が非常に高いという事になります。
ガソリンはいつ安くなるのか?
ガソリンはどこまで上がるのか?
いつになったら下がり始めるのか?
正直未来のことは分かりません。
ただ、大きな要因として産油国の減産というものがあります。
この問題が解決しない限り今後もガソリン価格は高止まりすると考えます。
しばらくは高くても満タンにすることをお勧めしますね。
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