ガソリン価格について
ガソリン価格が高止まりしていますね。
これにはちょっとした理由があるのですが、主な要因は原油価格の高騰と、為替のレートです。
ガソリンをちょっとでも安く入れるために、いろいろ工夫をしている方もみえますが、個人でできることは、一度に入れる量の調整や時間をずらす位しかできないのです。
ドル・コスト平均法でガソリンを入れた結果
以前、ドル・コスト平均法でガソリンを入れた場合と、毎回満タンにした場合の差を検証しました。
結果は、ドル・コスト平均法が年間で872円安くなるというものでした。
170,000円のうち872円ですので1%未満。
微々たるものです。
ガソリン給油におけるドル・コスト平均法はほとんど意味が無いことが分かりました。
安い時に沢山入れる
安いからといって沢山入れるという方法は、多くの方がやっているのではないでしょうか。
ガソリンが安い時に沢山入れ、高くなると少ししか入れないという方法。
今回はこれについて検証してみます。
比較しやすいように条件は前回と同じにします。
2020年のガソリン価格の平均は129円でした。
この上下で入れる方法を変えてみます。
【条件】
2020年の1年間
平均燃費 11.4km/Lのガソリン車
警告ランプが点いたらガソリンを入れる
2020年の平均ガソリン価格129円を超えたら少量(3000円)ずつ入れる
2020年の平均ガソリン価格129円以下の場合は満タンとする
条件を合わせるため年間走行距離は15481.3kmに近づける
【結果】
日付 | ガソリン単価 | 給油量 | 航続可能距離 | ガソリン代 |
1/5 | 141円 | 21.3L | 242.6km | 3000円 |
1/14 | 141円 | 21.3L | 242.6km | 3000円 |
1/21 | 140円 | 21.4L | 244.3km | 3000円 |
1/28 | 140円 | 21.4L | 244.3km | 3000円 |
2/4 | 139円 | 21.6L | 246.0km | 3000円 |
2/16 | 139円 | 21.6L | 246.0km | 3000円 |
2/21 | 138円 | 21.7L | 247.8km | 3000円 |
2/27 | 137円 | 21.9L | 249.6km | 3000円 |
3/8 | 136円 | 22.1L | 251.5km | 3000円 |
3/15 | 134円 | 22.4L | 255.2km | 3000円 |
3/23 | 133円 | 22.6L | 257.1km | 3000円 |
4/1 | 131円 | 22.9L | 261.1km | 3000円 |
4/9 | 128円 | 66.8L | 761.5km | 8550円 |
4/29 | 122円 | 66.9L | 762.7km | 8162円 |
5/4 | 120円 | 65.2L | 743.3km | 7824円 |
5/22 | 119円 | 66.0L | 752.4km | 7854円 |
6/14 | 120円 | 66.4L | 757.0km | 7968円 |
7/8 | 120円 | 65.9L | 751.3km | 7908円 |
7/18 | 121円 | 66.8L | 761.5km | 8083円 |
8/9 | 122円 | 64.8L | 738.7km | 7906円 |
9/4 | 123円 | 61.5L | 701.1km | 7565円 |
9/5 | 123円 | 66.7L | 760.4km | 8204円 |
9/15 | 124円 | 67.1L | 764.9km | 8320円 |
10/8 | 122円 | 66.4L | 757.0km | 8101円 |
10/10 | 122円 | 67.2L | 766.1km | 8198円 |
11/2 | 124円 | 64.3L | 733.0km | 7973円 |
11/19 | 124円 | 65.1L | 742.1km | 8072円 |
12/11 | 125円 | 66.8L | 761.5km | 8350円 |
12/30 | 125円 | 20.6L | 234.8km | 2575円 |
合計 | 15481.7km | 170613円 |
前回同様、航続距離の差をギリギリまで縮めて、ほぼ同じ距離を走った場合のガソリン代としています。
年間30回入れて合計のガソリン代は170,613円でした。
何だコレ?
悲しいお知らせ
前回と今回の検証結果をまとめるとこうです。
ドル・コスト平均法 170,000円
毎回満タン 170,872円
安い時にいっぱい入れる 170,613円
そんなわけで「安い時にいっぱい入れる」方法は、ドル・コスト平均法よりちょっと高く、毎回満タンよりはちょっと安い。
その差はごくわずかです。
2020年のガソリン価格は高い時と安い時で22円/Lの差がありました。
それにもかかわらず、結果はごくわずかというものです。
これでハッキリしたことは、
・ガソリンを安い時だけ満タンにするのは無駄な行為。
・結局のところ走行距離で決まる。
・ガソリンの入れるタイミングでガソリン代はほとんど変わらない。
1円でも安いガソリンスタンドを探して走り回っている方。
今はガソリンが高いからといってちょっとだけしか入れなかったり、安いからといって満タンにしている方。
無駄な労力です。
今日から辞めましょう。
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