高感度ノイズ
スマホで夜景を撮影すると、夜空にザラつきが出ることがあります。
これは一般的に高感度ノイズと呼ばれるものです。
高感度ノイズは、カメラのISO感度を上げたときに発生するノイズです。
デジタルカメラはデジタル処理で電気信号を増幅させる為、ISO感度を上げれば上げるほどノイズ量が増えます。
では、カメラによってどう変わるのでしょうか。
同じようにISO感度を上げた際、カメラによってもノイズの発生具合は違います。
これはイメージセンサーサイズにかなり影響されるといわれています。
ということで、手元にあるイメージセンサーサイズが違うカメラで撮り比べてみます。
用意した3台のカメラ
今回用意したのは次の3台のカメラ(&スマホ)です。
Nikon Z6
Nikon 1J3
Aquos Sense 2
ISOはAquosSenise2の常用ISO感度上限が1579なのでそのあたりで比較します。
また、カメラ独自のノイズ除去機能は使用しません。
では順に見てみましょう。
NikonZ6
NikonZ6はイメージセンサーサイズがフルサイズ(36mm×24mm)のデジタル一眼カメラです。
今回比較した中では、最もイメージセンサーの大きなカメラですね。
レンズはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを使用しています。
【撮影データ】
ISO1600
シャッター速度0.62秒
f3.2
このサイズではあまりノイズは目立ちません。
開放近くでこの画質なら問題ないと考えます。
構図が斜めなのはご愛敬。
Nikon1J3
Nikon1J3は1型(13.2mm x 8.8mm)のイメージセンサーを搭載したデジタル一眼カメラです。
レンズは1Nikkor10-30mmを使用。
【撮影データ】
ISO1600
シャッター速度0.62秒
f3.5
ノイズが少々目立っています。
サイディングの模様も消えてしまいました。
レンズの性能差もあるのかもしれませんが、ISO1600はかなり厳しいという印象です。
AquosSense2
AquosSense2は低価格スマホです。
詳細なスペックは不明ですが、一般的なスマートフォンは1/3型や1/2.3型が採用されているため、このあたりのサイズだと推測します。
比較した中では最も小さなイメージセンサーサイズですね。
【撮影データ】
ISO1597
シャッター速度0.4秒
f2.0
ノイズが酷くて輪郭が崩れています。
ISO1597が常用感度として設定されているようですが、使用しない方が良いですね。
夜空を原寸表示
今回比較したカメラは、画素数が違いますので単純比較は難しいのですが、中央部(夜空)を切り取ってノイズの出具合を比較します。
NikonZ6
Nikon1J3
AquosSense2
こう見ると差は歴然といえます。
発売時期にも注意
イメージセンサーや画像エンジンは日進月歩で進化します。
ですから、発売時期が1年違うと画質が大きく変わることもあります。
撮影テストではスマホのカメラ性能が悪いように見えますが、4年も前の製品ですので仕方がありません。
最新のスマホや、高性能な画像処理エンジンを搭載したスマホなら結果は変わってくるかと思います。
ただ、全体的にイメージセンサーが小さいスマホは、高感度撮影に弱いとされています。
より新しくて、よりイメージセンサーが大きいカメラが有利と覚えておいても良いでしょう。
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