夜景撮影
夜景はカメラのAE(自動露出)が苦手とする被写体のひとつです。
しかし、最近のカメラは高性能になり、AE(自動露出)を使っての夜景撮影が簡単に行えます。
ただ、自動といっても「夜景モード」を多用する撮影はお勧めしません。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/09/buildings-gaf11e3b13_640.jpg)
基本はマニュアルで露出を決定してください。
写る仕組みがある程度理解できると「夜景モード」とは違った一枚が撮影できます。
「夜景モード」は高感度撮影
多くの「夜景モード」は高感度撮影を行います。
カメラの高感度性能も年々良くなり、夜景撮影におけるノイズも随分目立たなくなりました。
とは言え、低感度で撮影するよりはノイズが出ます。
夜景撮影の基本は低感度で絞り込んでスローシャッターです。
低感度にすることによりノイズを減らし、絞り込むことにより画像をシャープにします。
では、実際にどのようにするのか紹介しましょう。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/08/kameron-kincade-CnVWM7rIM-E-unsplash.jpg)
夜景撮影に必要なもの
綺麗な夜景を撮影するなら、道具もある程度必要です。
必要な物は、
デジタル一眼カメラ
レンズ
三脚
ケーブルレリーズ
あったらいいものとして、
懐中電灯(スマホでもOK)
となります。
デジタル一眼カメラ
デジタル一眼カメラは最新機種でなくても問題ありません。
マニュアル露出で写すことが出来れば良いです。
![d70](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2021/04/001-1.jpg)
レンズ
レンズですが、写すだけなら高級なものは必要ありません。
レンズキットのズームでも問題ないのです。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/06/15-30mm.jpg)
三脚
スローシャッターで撮影するので三脚は必須です。
安物でも良いのですが、カメラとレンズを合わせた重量より重いものを使いましょう。
ケーブルレリーズ
ケーブルレリーズは手ブレ防止のために使用します。
タイミングを計るような場面でなければセルフタイマーで代用が可能です。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/05/sony.jpg)
懐中電灯
夜景は暗い場所で撮影することになるので、灯りになるものがあった方が良いです。
スマホでも良いので首から下げておくと良いです。
夜景の撮影方法
夜景を綺麗に撮影するためには低感度で絞り込みます。
そうすると必然的に露出が不足するため、スローシャッターで露出を稼ぎます。
ということで、手持ちで撮影すること手ブレを起こします。
手ブレ防止として三脚とケーブルレリーズは必須となります。
カメラを三脚に設置し、ケーブルレリーズを装着したら準備完了です。
カメラの操作方法
夜景撮影は、ほぼマニュアル操作となります。
場合によっては、ピント操作もマニュアルとなる可能性がありませので、明るいうちに練習しておいた方が良いです。
露出の設定はM(マニュアル露出)としてください。
ISO感度は100(カメラによっては200)で、ISO-AUTOは切ってください。
絞りはf8~11とします。
また、手ブレ補正は切っておいて下さい。
シャッター速度は1秒とします。
この状態で構図を決め、ピントを合わせてシャッターを切ると、大まかな写り具合が分かります。
たったこれだけ!
難しく考えなくても大丈夫。
これだけ守っていれば、たいてい何とかなるのです。
微調整で露出を合わせる
1枚目が撮影出来たら、露出の程度が分かると思います。
ここで、明るすぎると思ったら、シャッター速度を速くします。
暗すぎると感じたなら、シャッター速度を遅くします。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC0272_00012.jpg)
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC0272_00012_01.jpg)
他にも、画像がぼやけているようならピントを合わせ直すか絞りを絞り、回析が発生しているなら絞りを開きます。
マニュアル露出には、こういった微調整が必要なのです。
これについては、慣れてくると「あとどれくらいシャッター速度を調整したら適正になるか(自分の好みの明るさになるか)」が分かるようになります。
更に感覚が磨かれると、目視しただけでおおよその露出が分かるようになります。
そこまで行けば、露出に迷うことも少なくなるのでかなり撮影時に有利になりますね。
このように、マニュアル露出はある種トライ&エラーに近いと思います。
沢山撮って、露出の感覚を磨くと良いです。
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