ベルボン クイックシュー・QRA-35Lシリーズ・レビュー「脱着の速さで勝つ製品」

機材レビュー
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ベルボン(Valbon) クイックシュー

三脚ブランドとしてお馴染みのベルボン(Velbon)

デジタル一眼カメラ用の三脚を中心に初心者からプロ向けまで様々な製品が揃っています。

<ベルボンHPより引用>

ベルボン製品の中で、使いやすいと感じているのがクイックシュー

クイックシューは、カメラと三脚の脱着を素早く行うための道具です。

 

撮影会等で移動しながら三脚を使って撮影を行うことありますね。

移動しながらの撮影ではカメラと三脚は分離させた方が良いです。

とはいえ、毎回三脚ネジで脱着するのはとても面倒。

こんな時、クイックシューは重宝します。

クイックシューとは?超便利なクイックシュー活用のススメ
カメラと三脚の脱着に便利なクイックシュー。 その利点と脱着方式について解説します。

 

ベルボンのクイックシューは大きく分けると3種類に分別されます。

【1】ベルボンオリジナルで雲台専用のもの

 QB-32、QB-337、QB-3ASなど

【2】ベルボンオリジナルで汎用性が高いもの

 QB-42、QB-54、QRA-35Lなど

【3】アルカスイス互換タイプ

 QB-V20、QB-V40など

 



 

クイックシューは汎用性が高い物がオススメ

クイックシューは汎用性が高い物がお勧めです。

雲台を交換した際にも使えますし、一脚やライトスタンドなど三脚ネジが付くものなら大抵使える為です。

【2】や、【3】についてはクイックシューのベース(クランプ)のみで製品化されている為、雲台に設置したり一脚に取り付けできて便利といえます。

<ベースの例:ベルボンHPより引用>

クイックシューを選ぶ際はベースのみで製品化されているか確認しましょう。

雲台にベースが内蔵されている製品はベースのみの交換が出来ません。

仮にカメラの買い替えやレンズの買い足しで重量が増した際も雲台ごと交換することになります。

また、脚の数だけ雲台が必要になるため結局高くついてしまうかもしれません。

 

QRA-35Lシリーズ(QRA-6システム)

QRA-35Lシリーズベルボンオリジナルのクイックシュープレートです。

同社のQRA-6システムのベースに付けられます。

汎用性が高く安定性もあるため重宝します。

製品のプレートサイズは以下のとおり。

<QRA-35Lのサイズ:ベルボンHPより引用>

プレートの面積はメーカー最大クラスです。

同様のプレートであるQB-42(48mm×33mm)QB-54(62mm×42mm)と比べると大きく感じます。

三脚等を使って撮影する際は、カメラと雲台やプレート等が接する面積が広いほどブレにくいです。

多少大きく感じても広いプレートを使う方が撮影の失敗が少ないといえます。

 

緩み防止機構がおじぎを防止

QRA-35Lには緩み防止機構が付いています。

これはプレートの一部が立ち上がるような構造になっており、ストッパーの役割をします。

ちょっとしたアイディアなのですがかなり使えます。

<緩み防止機構を立ち上げた様子>

緩み防止機構にカメラボディを合わせることによって、意図しないプレートの回転を防ぐことが出来ます。

特に縦構図で重たいレンズを装着した際の回転(カメラのおじぎ)は大きな悩みといえます。

その悩みも解決してくれるかもしれません。

少なくともカメラボディとプレートが滑って回転することは防げそうです。

 

レバーロック式で素早い装着

QRA-35Lシリーズレバーロック式プレートです。

また、QRA-6ベースにはレバーロック内にバネが入っており、プレートをベースの溝に合わせて押し込むことによりレバーが跳ねて素早くロックされます。

堅牢性ではアルカスイス規格クイックシューの方がありますが、暗闇で素早い操作をする場合はレバーロック式の方が使いやすいです。

<QRAシリーズはレバーロック式>

特にカメラと三脚の脱着を繰り返すような場面では大きな力を発揮するでしょう。

天体写真など僅かなブレも許されない場面ではアルカスイス規格クイックシュー、撮影会など脱着を繰り返す場面ではQRAシリーズといった具合に使い分けるのが良いと考えます。

 

バリエーションは豊富

QRA-35Lシリーズは歴史があるためバリエーションが豊富です。

同規格の製品であれば古いプレート、ベース間で互換性があります。

<古いプレートとの互換性がある:ベルボンHPより引用>

特にベース部分の選択肢が多いというのは機材組合せの幅を広げてくれます。

 

今の三脚に取り付けたい人にお勧めするのはQRA-635L II BASE

雲台のうえに取り付けるベースです。

取付ネジ穴は1/4インチネジですが、3/8インチネジでも固定可能です。

今ある三脚、一脚、ライトスタンド等、三脚ネジが付いているものなら何でも取り付け可能です。

カメラやレンズだけでなく、クリップオンストロボや小型のビデオライトの脱着など使い道はいくらでもありそうです。

 

雲台ごとQRA-6システムに交換してしまうという方法もあります。

<QRAシステムを採用した雲台QRA-61Q:ベルボンHPより引用>

「プレートはカメラに付けっぱなし」という人なら良いかもしれません。

雲台ごとの交換ですので雲台のうえにベースを取付ける際の、緩みの発生やバランスの悪化、荷重の増加といった問題が軽減されます。

持っている三脚等のシステムを、全てQRA-6システムに統合するなら、最初から雲台もそろえた方が良いでしょう。

  

現在販売されているのは、ベーシックな3Way雲台 PHD-61Q、マグネシウム躯体で軽量化した3Way雲台 PHD-65QII、縦位置に設定した際に光軸がズレない3Way雲台 PHD-66Qの3種類となります。

また、3Way雲台だけではなくQHD-53QQHD-G6QQHD-S6Qなど自由雲台も選べます。

自由雲台はハンドル操作ひとつで垂直、水平、縦横の3軸が調整できます。

三脚座付きの超望遠レンズなどをに使えそうです。

<QRAシステムを採用した自由雲台QHD-G6Q:ベルボンHPより引用>

 

便利だけどここだけは注意

QRA-35Lシリーズは便利ですが、注意点もあります。

これはクイックシュー全般に言えるのですが、三脚に直付けするより固定は甘くなりがちです。

触ってみてしっかり取り付いているようでも、撮影するとブレたりします。

ですから必要が無ければ付けない方が良いです。

道具は必要に応じて使うものです。

「脱着は便利だけど、ブレが発生する可能性は上がる」という認識は持っておきましょう。

 

また、歴史がある規格の為、古いプレートが使えます。

ネットオークションやフリマなどで見かけることもあるでしょう。

それらを購入することは問題ありませんが、必ずプレート裏面を確認してください。

現在の製品は三脚ネジのツマミが一体化されていますが、古いものはツマミだけ分離します。

<左がツマミ一体型、右がツマミ分離型>

ツマミが撮影中に消えることも多いため、補修部品のツマミは欠かせません。

外出先でツマミを紛失した際は硬貨などで代用可能ですが無くしたショックは計り知れず。

こういった点を考えると中古であってもツマミ一体の製品を選ぶようにして下さい。

 

 

 

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