レンズ画角シミュレータ
レンズ画角シミュレータはネット上でカメラ用交換レンズの画角(焦点距離)やボケ味を疑似的に表示できる便利ツールです。
代表的なものとしてDOF simulatorを紹介しました。
こういったシミュレーションツールは撮影前のレンズ選びや、新規購入の際に役立ちます。
ただDOF simulatorは人物の撮影に特化していたため、小さな鳥や大きな列車など一定の範囲を超える被写体においては上手く表示できません。
人物以外を主な被写体としている人にはいまいちピンと来ない設定なのです。
トラックの撮影に使える?
トラックを撮影したい時にDOF simulatorが使えるかというと微妙です。
被写体の高さは1.00m~1.90mの範囲でしか選べませんので、高さ3.8mのトラックは表現できません。
焦点距離を倍にして表示しても良いのですが、限界はありますし間違いの元です。
ということで、大きな被写体や小さな被写体でもシミュレートできるツールを探してみました。
カワセミ計算機
「カワセミ計算機」はその名のとおり、レンズの焦点距離によるカワセミの見え方をシミュレートするツールです。
DOF simulatorと同様にレンズの焦点距離や被写体までの距離などを入力すると、見え方が表示されます。
このツールの面白い点は、被写体の大きさを変更できるところです。
では実際に使ってみましょう。
【機種】
カメラの機種を選んでください。
機種によってイメージセンサーの大きさが変わります。
【被写体高さ】
被写体の高さを入力します。
例えば3.8mのトラックなら3.8と入力してください。
【カワセミまでの距離】
これは被写体までの距離です。
実際に撮影する距離を入力してください。
【レンズ焦点距離】
シミュレートするレンズの焦点距離を入力してください。
【F値(絞り)】
絞りの値です。
入力すると被写界深度が計算されます。
被写体の写る大きさを検討するだけなら変更は不要です。
【計算】
計算を実行するとカワセミ画角シミュレータの画像が変わります。
カワセミ計算機・使用上の注意
カワセミ計算機にはいくつか注意点があります。
まず、表示される画像の縦横比は4:3です。
一般的なイメージセンサーの縦横比3:2等とは違います。
高さは合っていますが、左右は切り取られます。
とはいえ、被写体の高さのみを入力するツールであるため不自由はしないと思います。
次に、カワセミ画角シミュレータに表示される画像には誤差があります。
画角や被写体サイズは正確に計算されていますが、画像の表示時は追いついていません。
微妙な焦点距離を入力しても正しく表示されない可能性があります。
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