CombineZP
深度合成の可能性については以前触れました。

フォーカスシフトで撮影したものを、深度合成ソフトを使って合成することにより被写界深度の深い写真が出来上がります。
しかし、深度合成するソフトは高価です。
安くできないかと、フリーソフトを探していたところ「CombineZP」にたどり着きました。
多機能ではありませんが、基本的なことは出来るようですので、とりあえず深度合成をしたい人にはお勧めかもしれません。
そんな「CombineZP」の使い方について解説します。
CombineZPのインストール
CombineZPはフリーソフトです。
ダウンロードは自由ですが、動作不良や使用に伴う不具合には対応しません。
あくまで自己責任でお願います。
また、現在ダウンロードできるのはVer1.0のみです。
言語についても英語となっております。
手順1ダウンロード
CombineZPのインストールはコチラからできます。
(リンク切れの際はお知らせ下さい)

ファイルの保存先を確認してきますので、とりあえずデスクトップにでも保存してください。
ダウンロードが始まらない場合は、
「If your download is not starting, click here.」をクリックして下さい。
手順2インストール
先ほど保存先に指定したフォルダにcombinezp.msiが出来ているかと思います。
このファイルをダブルクリックすれば、セットアップウィザードが起動しCombineZPのインストールが開始されます。
セットアップウィザードが閉じたらインストール完了です。
CombineZPを使う前に
CombineZPで深度合成を行うには、フォーカスシフトで撮影した写真データが必要です。
写真データの条件は、
・同じ構図、サイズでピントを順に変更した写真データ。
・ファイル名はピントが近い順に数字を割り振る。
・作業フォルダやファイル名は英数字のみで日本語は使わない。
・パソコンの処理能力やOSによって、合成できる枚数の上限は変わる。
ファイル名の具体例としては、
Dsc_0001
Dsc_0002
Dsc_0003
・
・
といった感じにしてください。
この条件が揃わないと、上手く深度合成が出来ません。
CombineZPを使ってみる
写真データの準備が出来たらCombineZPを立ち上げます。
デスクトップ上にアイコンが出来ていると思いますので、クリックして起動して下さい。

ファイルの読み込み
起動したらまずは「NEW」からファイルを読み込みます。

フォルダを聞いてきますので、写真ファイルを保存したフォルダへ移動してください。

該当の写真を全て選択し、「開く」をクリックします。
取り込みが成功すると、最初の写真(1枚目)が表示されます。

バランスの調整
次に、取り込んだ写真の位置を補正するために、メニューから「Align and Balance Used Frames(Quick)」を選択し、実行「GO」をします.

この作業は少し時間がかかります。
深度合成の実行
元の画面に戻ったら深度合成を実行します。
深度合成の方法は、以下の6種類から選べます。
Do Stack
Do Soft Stack
Do Weighted Average
Pyramid Weighted Average
Pyramid Do Stack
Pyramid Maximum Contrast
とりあえず何のことか分からないと思いますので、最初は「Do Stack」から始めてください。

「Do Stack」を選択し、実行「GO」をします.

深度合成が開始されますので、しばらくお待ちください。
ここで強制終了する場合は、写真ファイルの数が多すぎるか、容量が大きすぎるかどちらかです。
作業完了
作業が完了すると、深度合成した写真が表示されます。

それと共に、写真ファイルがあったフォルダに「output」というサブフォルダが出来、その中に深度合成後の写真データが保存されます。
メニュー上の「Save」からも保存できますので、こちらもご活用ください。
CombineZPの終了は、写真右上の×印からできます。
深度合成ソフトとしては十分使える
CombineZPはフリーソフトですが、深度合成ソフトとしてはそれなりに使えると感じました。
日本語の対応が無かったり、枚数制限があったりしますが、無料で深度合成できる点を考えると十分だと思います。
このソフトで不十分なら、Photoshopなど有料のソフトを購入することをお薦めします。
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