ISO感度の上限を知ることの重要性 「ノイズの多い写真から脱却する小技」

撮影術
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ISO感度

ISO感度とはフィルムやカメラのイメージセンサーが光を捉える能力のことです。

一般的に100を基準とし、数字が大きくなるほど暗い場所でも多くの光を捉えることが出来ます。

 

最近のスマホが暗い場所でも綺麗に撮影できるのは、ISO感度を高くして(高感度で)撮影しているからです。

ただ、デジタルカメラやスマホでISO感度を高くすると、デジタルノイズが発生しやすくなります。

<デジタルノイズの例:信号の赤色や暗部にザラつきが目立つ>

デジタルノイズがあると写真が汚く見えてしまいます。

ISO感度を高くして(高感度で)撮りたいけど、デジタルノイズは防ぎたい。

しかし、高感度撮影デジタルノイズには切っても切れない繋がりがあるのです。

 



 

高感度撮影能力はカメラによって違う

「AQUOS Sense2で撮ると夜景は汚いけど、iPhone13の夜景は綺麗だね」

たまに聞かれる会話です。

 

何を意味しているかというと、デジタルカメラやスマホは機種によって高感度撮影能力が違うのです。

先ほどの会話から想像できるのは、AQUOS Sence2に比べiPhone13高感度撮影能力が高いため、デジタルノイズが目立たず綺麗な写真が撮れるということです。

 

これは別の機種にもいえます。

覚えておきたいのは、デジタルカメラやスマホの機種によって高感度撮影能力にも差があるということです。

 

また、高感度撮影能力はISO感度の上限と密接な関係があります。

ISO感度の上限が高いと、高感度で撮影しても上限まで余裕が生まれます。

高感度撮影能力が高いISO感度の上限が高いと覚えておきましょう。

 

ISO感度の上限を確認する方法

高感度撮影能力を確認する為には、ISO感度の範囲(上限)を知ることが重要です。 

ISO感度の範囲(上限)はカメラやスマホを操作すれば分かりますし、仕様書に書かれていることもあります。

 

【例:NikonZ6のISO感度】

ISO感度ISO 100~51200(1/3、1/2ステップ)
 ISO 100に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 50相当)の減感
 ISO 51200に対し約0.3、 0.5、 0.7、 1段、2段(ISO 204800相当)の増感
 感度自動制御が可能
・ISO感度は推奨露光指数

例はNikonZ9の仕様書ですがISO感度は64~25600となっています。

このカメラのISO感度上限は25600ということです。

 

ISO感度による写りの違いを確認してみる

一般的にISO感度の上限が高いほど、高感度撮影に向いています。

同じ被写体を撮影しても、ISO感度の上限が3200と12800のスマホでは、後者の方がISO上限に余裕があります。

この余裕があるか無いかで、デジタルノイズの量が変わってきます。

 

ひとつ例を挙げましょう。

<NikonZ6 ISO1600>

 

<AQUOS Sence2 ISO1599>

1枚目はNikonZ6、2枚目はAQUOS Sense2での撮影です。

どちらもISO1600での撮影ですが、2枚目の方が明らかにデジタルノイズが多いです。

 

デジタル一眼カメラとスマホという違いはありますが、それ以前にISO感度の上限が違います。

NikonZ6 ISO51200

AQUOS Sense2 ISO3200相当

 

ISO1600で撮影した場合、NikonZ6は上限まで余裕がありますが、AQUOS Sense2にはほとんど余裕がありません。

この差がデジタルノイズの出やすさの差になっています。

 

【結論】ISO感度の上限を知ろう

自身が使っているデジタルカメラやスマホのISO感度の上限は把握しておいた方が良いです。

カメラ任せで撮影すると、上限いっぱいの高感度で撮影してしまいノイズの多い写真が出来上がるからです。

 

そうらないためにはISO感度の上限を把握し、それ以上の高感度で撮影しないことです。

確認の方法は露出をマニュアル操作に設定し、ISO感度を変更させながら撮影、比較していきます。

例の場合ですと、ISO6400ぐらいからノイズが目立ち始めISO10000では文字が崩れています。

実際の撮影では、ISO3200までに抑えて撮影するほうが良さそうです。

 

時間がある時に比較して、カメラ毎にISO感度の上限を把握しましょう。

自身の使っているカメラがどの程度の高感度で撮影できるのか把握するだけでノイズまみれの写真を防ぐことが出来ます。

 

早速、実践してみましょう。

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