簡単・花火の撮影方法【夏の風物詩】たったこれだけで綺麗に撮ることができる!

撮影術
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夏といえば、花火浴衣祭りかき氷・・・。

やっぱり花火は外せません。

そんな花火ですが、スマホで撮ると何かイマイチ。

<何かイマイチな花火写真の例:KDDIトビラより引用>

いったい何が足りないのか?

どうすれば綺麗に撮れるのか?

綺麗に撮るためのポイントを紹介しましょう。 

 




花火を撮るには?

花火闇夜に強烈な光を発する被写体です。

こういった被写体はカメラが苦手とします。

理由としては、

・コントラストが強い
・露出が時間を追って変わる
・ピントの基準になる物が無い

といったことが挙げられます。

こういった理由により、綺麗に撮影するにはちょっとしたコツが必要となります。

<長良川温泉HPより引用>

 

花火はわりと簡単に写る

いきなりハードルを上げましたが、花火は明るい被写体なので写すだけなら簡単です。

お手持ちのスマホでもシャッターボタンをタップするだけで写すことが出来ます。

ただ、こうして撮った写真が綺麗か・・・というと難しい問題です。

スマホのカメラアプリは手持ちで撮ることを前提に設計されているため、多くの場合露出時間が足りません。

「写るけど物足りない」というのがスマホを使った花火写真の特徴といえます。

<スマホで撮った花火写真の例:キタムラHPより引用>

 

花火を綺麗に撮影するならスマホよりデジタル一眼の方が楽

花火の写真を綺麗に撮影するなら、スマホのカメラよりデジタル一眼カメラの方が楽に行えます。

花火はどちらかというとマニュアル(手動操作)撮影の要素が強い被写体です。

ですから、スマホよりマニュアル操作に優れたデジタル一眼カメラの方が、楽に綺麗な撮影が出来るという事です。

どういった点で”楽”なのか?

撮影する際のポイントをみてみましょう。

 




露出調整が楽

デジタル一眼カメラは露出の調整が楽です。

それはM(マニュアル露出)モードの操作性によるものです。

デジタル一眼カメラの露出モードM(マニュアル露出)に設定してください。

シャッター速度絞り自由に設定できるようになります。

<露出モードをMに設定した例:CAPA CAMERA WEBより引用>

これがスマホになるとカメラアプリによって操作は変わってきます。

また、マニュアル露出が出来るカメラアプリを使っても、スマホ本体の露出時間が足りないため思ったような写真にならないことが多いです。

多くのスマホは夜になると高感度撮影を優先的に行います。

カメラアプリもそれに対応しています。

こういった傾向がスマホでの花火の撮影を難しくしているといえます。

  

bulb撮影が楽

花火撮影ではbulb(バルブ)撮影を多用します。

bulbシャッターボタンを押している間ずっと露出するというものです。

打ち上げのタイミングが繁雑な花火においては、決められたシャッター速度よりも、その時間毎の切り取りが重要となってきます。

そういった意味ではbulb撮影がしやすいということは花火撮影において重要となってきます。

スマホにおいても多くの機種でbulb撮影は可能です。

しかし、シャッターを押し続けるということは、液晶画面を押し続ける(または2度タップする)という事です。

この動作が手ブレの大きな原因となってしまうため使えないのです。

 

ピント調整が楽

花火の撮影ではピント操作は基本的にMF(マニュアルフォーカス)で行います。

AF(オートフォーカス)でもピント合わせできないことは無いのですが、開花の瞬間を捉えることが出来ず中心の抜けた花火となる可能性があります。

これはいけません。

<中心の抜けた花火写真の例>

ですから花火のピント合わせは基本的にMFで行います。

スマホはMFでのピント合わせが苦手です。

”液晶画面”を見ながら”ピントのスライダー””細かく操作する”といった操作が必要だからです。

こういった細かい操作は、ピントリングを回転させるデジタル一眼カメラの方が圧倒的に楽です。

 

三脚への固定が楽

花火は三脚へ固定しなくても写らないことはありません。

ただ、そうやって撮影した花火は瞬間の切り取りですので、貧相であり華やかさに欠けます。

基本はカメラを三脚に固定スローシャッター時間を切り取るといった撮影方法となります。

<三脚の例:KenkoTokinaHPより引用>

デジタル一眼カメラには三脚ネジ穴が空いており、三脚の固定はネジ一本で済みます。

 

これに対しスマホはスマホホルダーを介しての三脚固定となります。

このスマホホルダーが厄介者で、多くのスマホホルダーはスマホをしっかり固定できません。

ですから、スマホをタップした際に微妙に揺れてしまうためブレが発生しやすいといえます。

こういった面からもデジタル一眼カメラの方が花火撮影に向いているといえます。

 

デジタル一眼カメラを使った花火の撮影

では、実際にデジタル一眼カメラを使って花火を撮影してみましょう。

【準備するもの】

・デジタル一眼カメラ
・交換レンズ
・三脚
・ケーブルレリーズ(あれば)

デジタル一眼カメラはデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼どちらでもOKです。

高価な製品は必要ありません。

安いものでも十分写ります。

 

交換レンズは一般的な標準ズームレンズで問題ありません。

花火のサイズはレンズの焦点距離で変わってきます。

ですから焦点距離が選べるズームレンズの方が便利です。

<ズームレンズの例 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S:ニコンHPより引用>

持ち込むレンズは1本に絞ってください。

暗闇の中でのレンズ交換は危険を伴いますので、カメラのボディに取り付けた状態で現地に行きましょう。

 

三脚はしっかりしたものを使いましょう。

基本は、

 三脚の重量>三脚の上に載せる重量

を守って下さい。

カメラとレンズで1kgあるなら三脚は1kgより重いものです。

また極端に背の低い三脚は撮影時に腰を痛めますので、身長に合った三脚を選ぶことも重要です。

 

ケーブルレリーズはカメラブレを防ぐために有った方が良いです。

ただ、無くても撮影は可能です。

ケーブルレリーズが無くて撮影を諦めるぐらいなら、無しの状態で撮影してみましょう。

「どれぐらいブレるか?」というのを確認してみるのも重要です。

リモートコードリモートスイッチなど、メーカーや製品によって呼び名が違いますが概ね同じものと思ってください。

<リモートコードMC-DC2:ニコンHPより引用>

 

撮影ポイントの目星を付ける

花火が打ち上がる場所については事前に調べておきましょう。

そして、撮影ポイントの目星は付けておいてください。

「どこから撮るか?」という事です。

【撮影ポイントの選び方】

・どういった写真を撮りたいか決める
・人通りの少ない場所
・障害物が無い場所
・風下避ける
・できれば候補は複数個所

こういった点を重視して下さい。

 

現地入りは明るいうちに

当日の現地入りは明るいうちの方が良いです。

地図や写真で確認していても、実際に現地に行くと変わっていることも多いです。

場合によっては撮影ポイントの変更を迫られることもあるでしょう。

人気の場所は早めに場所取りをする人も多いです。

良い場所でも人が多ければ撮影が困難になります。

こういった場合でも、明るいうちに現地に行っていると撮影ポイントの変更がしやすいです。

ということで撮影ポイントへは明るいうちに行きましょう。

 

 

花火大会のプログラムは有った方が良い

花火大会のプログラムは事前に準備しておきましょう。

打ち上げ時間や、どういった花火が上がるかは撮影のうえで重要です。

花火大会の会場ではプログラム内容をアナウンスしているのですが、会場から離れるとこういった放送内容が確認できません。

<花火大会プログラムの例:四日市花火公式HPより引用>

こういった場合、時間を確認しら次の演目を待つという形になります。

絶対ではありませんが良い写真を撮影したいなら花火大会のプログラムは有った方が良いです。

 

カメラの固定はしっかりと

花火はスローシャッターで撮影します。

ですからブレは天敵といえます。

ブレを起こさないために注意したいことは、

・三脚は硬い地面に設置
・三脚はなるべく水平な場所に固定
・カメラは三脚にしっかり固定

といったことです。

特に夏は草が生えやすいです。

草むらなどでは、三脚を立てても草がクッションになってしっかり固定できない事も少なくはありません。

こういった場所での撮影は避ける方が無難です。

 

カメラの露出は撮影しながら調整

「カメラの露出はコレ!」というものはありません。

花火の距離や周囲の状況などによって違うからです。

とはいえ、まずは以下の設定でやってみて下さい。

・露出モードM(マニュアル)
・シャッター速度8秒
・絞り f8
・ISO感度100

これはあくまでも基本です。

花火が明るすぎて白っぽくなる場合は絞りをf11に変更してみてください。

逆に暗すぎて綺麗に写らない場合は絞りをf5.6に変更します。

また、花火を沢山写したい場合はシャッター速度を遅く、数を減らしたい場合はシャッター速度を速くします。

慣れてきたらシャッター速度をbulbにして、好きなだけ花火を入れるのも良いです。

このあたりは色々設定を変更してみてください。

 

ピントはMF(マニュアル)で合わせる

花火はMF(マニュアル)でのピント合わせが基本です。

これはAFでのピント合わせが難しいためです。

仮に合ったとしても大事な瞬間でピントを外す可能性があります。

ということでピント合わせはMFで行いましょう。

 

フォーカスモードをMFに変更し、ファインダーを確認しながら花火の像がしっかり見えるようにピントを合わせます。

カメラによってはMFでピントが合うとマーク点灯で教えてくれる機種もあります。

こういった機能も活用しましょう。

また、背面液晶を拡大表示にして合わせるという方法もあります。

花火は激しく動くため、なかなかタイミングが合わないかもしれませんが、MFでのピント合わせのひとつの方法として覚えておいてください。

 




煙が溜まったら休憩

花火は上空で火薬が爆発するため煙が発生します。

これを連発で行うと上空に花火の煙が溜まってしまい、花火が綺麗に見えません。

目視でも綺麗に見えないのですから、撮影しても綺麗には写りません。

<煙が溜まって花火が見えない状況:JCASTニュースより引用>

こういった時は休憩するのも一つの手です。

休憩中はそれまでに撮影したものを確認するのも良いです。

この辺りはデジタルの良いところ。

ピントと露出についてはこまめに確認しましょう。

このタイミングで焦点距離や露出を変更してみるのも良いかもしれません。

時間は有効活用してください。

 

移動は機材を畳んで

撮影前後、撮影中など、移動の際は撮影機材を畳みましょう。

特に花火大会が終わると見物客が一斉に帰宅しはじめます。

たまに人が沢山いる中でカメラを三脚に取り付けたまま移動する人がいますがとても危険です。

<花火大会は大変混雑します:ゆこゆこ公式YUKOTABIより引用>

機材があたって怪我をする可能性もありますし、落下の危険性もあります。

カメラと三脚は分離、三脚は縮める。

移動の際の基本です。

 

自宅に帰って反省会

自宅に帰ったら反省会は重要です。

撮った写真はパソコンの大きな画面でチェック!

花火はその瞬間で表情が違うため、全く同じものはありません。

最初はなかなかうまく撮れないでしょう。

「ココがもうちょっと!」という写真もあるかと思います。

ですから、どこで失敗したのか?

・露出なのか?
・ピントなのか?
・焦点距離なのか?
・カメラの固定なのか?
・場所なのか?
・タイミングなのか?

こういった点から検証してみましょう。

改善すれば、次回はもっといい写真が撮れるはずです。

 

花火撮影のポイント

花火撮影のポイントをまとめます。

・デジタル一眼カメラで撮ろう

・スローシャッターで撮ろう

・ピントはマニュアルで

・三脚を使おう

・撮影ポイントは事前に調べよう

・現地入りは早めに

・反省会をしよう

この夏は多くの花火大会が開催されます。

せっかくですので、綺麗な花火の写真撮影に挑戦してみましょう。

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