【 ハイエースの暑さ対策 】ハイエース200系の後席小窓にソーラー換気扇を付ける

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炎天下に車を放置すると、引くほど暑いのだが・・・。

 

夏の車内は暑い

炎天下に車を駐車すると、異常に暑くなります。

更にドアを開けたときの、モワッとした感じが暑さを助長します。

 

暑いからといって、窓を開けっ放しで車を離れるわけにもいかず。

窓を少し開けてもほとんど効果はありません。

車種は「空気を運ぶ」と称されるハイエース。 

何かいい方法は無いものかと、知恵を絞ってみたのです。

 




ハイエース200系

ハイエース200系は多用途であるため、アフターパーツは多いです。

ですから、後付けの換気扇も商品化されています。

 

ただ、商品についてレビューを見ていたのですが、その多くが「風量が弱い」という残念なものです。

特に内部空間の大きなハイエースで、風量が弱いのは致命的です。

ハイエース専用換気扇というマイナーな商品は大量生産されるはずもなく、効果が薄いうえに高価というシャレを言っても空しいのです。

更に、多くの製品がキャンピングカー用ですので、別途電源を必要とします。

電源工事が必要。

手軽に設置できる換気扇は、ほぼ無いという事ですね。

 

無いなら作ってみよう。

ということで、ハイエース200系用換気扇を作ってみました。

なるべく安く作りたかったので、極力自宅にあるものを利用します。

 

 

換気扇の固定方法を考える

換気扇を取り付けるにあたって、最も頭を悩ませるのが固定方法です。

 

車内から空気を吐き出す以上、車の内外に通じる穴が必要です。

天井に穴を開けてしまえば、効率的にも防犯的にも良いのですが、雨の心配売却時の査定を考えると、なかなか踏み切れるものではありません。

 

現実的なのが

「窓をある程度開けておいて、そこにはめ込む」というものです。

ただ、多くの車は窓のデザインが曲線を描いています。

ですから開口部も曲線となり、固定する際も曲線の固定枠を作ることになります。

段ボールを切って固定枠を作るならそれほど苦労はしないと思うですが、防犯を考えるとある程度硬さは必要です。

硬いという事は加工が難しい

ですから、どこにどう固定するかで作業の難易度は天地ほど変わるのです。 

 

 

Ⅰ~Ⅲ型は後席窓が四角

ハイエース200系は2004年に登場してから、何度かマイナーチェンジを繰り返しています。

比較的初期型であるⅠ~Ⅲ型については、後部座席の窓が四角形です。 

窓ガラスの開閉もスライド式で、全開にしても開口の形は四角形です。

四角形は工作の難易度がそれほど高くない!

ということで、この窓に換気扇を取付けることにしました。

Ⅳ型以降のハイエースは後部座席の窓が曲線

 

完成予定図

換気扇の取付方法として、取付ベースに換気扇を固定し、更にそれを窓に固定することにしました。

取付ベースの固定は窓の溝に挟み込むような形、そして排気ファンは取付ベースにボルトで止めます。

大まかな完成図はこんな感じ。 

【完成図面】

【展開図および断面図】

ひとつの車両でも窓の位置によって若干寸法が違いますので、作る際は必ず現物を測ってからにしてください。

 

ファンの選別

まず、排気ファンにどの製品にするか決める必要があります。

今回は費用を抑えたかったので、自宅にあったPC用の12cmファン(別名ゴミ)を使います。

PC用ファン12Vのものが多いのですが、同じ電圧をかけても回転数が全く違うので、個々にテストしていきます。

少し電圧は低めですが、これでも製品の性能差はよく分かるものです。 

10個ほど試し、最も風が強い製品を使用することにします。 

 




ソーラーパネルの選択

排気ファンソーラーパネルで動かします。

ソーラーパネルは難しい配線は不要ですし、太陽光の強さに応じて動いてくれます。

ただ、ネットショップで見かける12Vソーラーパネルは充電用に開発されているので、動作電圧が高めに設定されています。

12V用の排気ファンを接続した場合、電圧が高くなりすぎて故障発火の原因にならないとは言い切れません。

車から離れることを考えると、これは少し心配ですね。

ということで、安全を見てソーラーパネル9Vの製品を使用することにします。

電子部品屋ソーラーパネルを買ってきたので、電圧はぼちぼち不安定です。 

商品を選ぶ際は、電圧が12Vで制御されている製品の方が良いかもしれません。 

  

取付ベースの作成

使用する製品が決まったら、まずは取付ベースを作成します。

使うのは、どこにでもあるスチールラックの棚板

これは倉庫で眠っていたもの(別名ゴミ)です。

 

これを下図のように切断します。

2面は立上り(棚板で補強となる部分)を残し、残り2面をカットしたうえで寸法調整します。

そして点線部分山折りにします。

分かり易く言うと、アルミ弁当箱の蓋」のような部材を作るという事です。

 

切断の際はシャーサンダーなど電動工具があると良いです。 

激しく切り粉が飛ぶのでゴーグルを忘れないでください。

また、切断面はエッジが鋭く手を切りやすい状態ですので、ヤスリやグラインダーで整えておきましょう。

点線部分の山折りメタルベンダーがあると良いです。

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取付ベースに排気ファンを取付ける

取付ベースが形になったら、排気ファンを取付けましょう。

 

今回使用する排気ファンはPC用12cmファンですので、取付は4本のボルトで行います。

このボルト位置に合わせるように、取付ベースに穴を4カ所を開けましょう。

取付穴は少し大きめの方が排気ファンの取付けがしやすいです。

更に、風抜き穴も開けていきます。 

風抜き穴は出来る限り面積が広くなるようにした方が風が良く抜けます。

 

穴が開け終わったら、取付ベース排気ファンを固定します。

固定は市販のボルトとナットで問題ありません。

排気ファンの固定穴径と厚みに合わせて、ボルトとナットは選んでください。

 

窓枠への固定

排気ファンが固定出来たら、取付ベースを車体の窓枠に固定します。

車体前方部分のおさまりはこんな感じ

固定方法はLアングルを窓枠の溝に差し込むような形になります。

【断面図:窓枠との固定部分】

ですからLアングルボルト固定できるように、取付ベースLアングルに穴を開けましょう。

窓枠の溝はゆるい弧を描いています。

Lアングルは長物ではなく、上下に小さなものを2個取り付けてください。

また、Lアングルボルト1か所止めとし、それぞれ角度を変えられるようにして溝に合わせてください。

 

車体後方部分のおさまりはこんな感じ。

車体後方はスライド窓を挟み込むように固定します。

【断面図:窓ガラスとの固定部分】

車体前方と同じようにLアングルを使いボルト固定とします。

こちらはLアングルを2枚ずつ用意してください。

車体外側のLアングルは、両面テープ等で取付ベースに固定しておくと作業がしやすいでしょう。

 

2枚あるLアングルの隙間は、ある程度余裕がある方が良いです。

あまりギリギリの位置に配置すると、ガラスへ挟み込む作業が困難になります。

【実際に取り付けた様子】

 

ソーラーパネルと排気ファンの接続

ソーラーパネル排気ファンの配線を接続し、太陽光がソーラーパネルに当たると排気ファンが動作します。

不要な時に動作しないように、スイッチを付けておくと良いでしょう。

 

また、車の大きさやソーラーパネルの設置位置により、配線が長くなる場合があります。

持ち運びや設置の際に長い配線が邪魔になりますので、コネクタを取付け、ソーラーパネルとファン(ベース)は別々になるようにしておくと便利です。

【ソーラーパネル接続図】

現地での組み立て

この排気ファンは、所詮DIYであるため取り付けたままの走行には事故のリスクが伴います。

ですから、基本的に現地で組み立てるものだと思ってください。

 

排気ファンは取付ベースに取り付けたままで大丈夫です。

また、窓枠に差し込むほうのLアングルもベースに取り付けたままで問題ありません。

 

組み立ての流れは、

手順1ベース前方のLアングルを窓枠へ

手順2後方のLアングルでガラスに固定

手順3ソーラーパネルを日の当たるところ

手順4ソーラーパネルと排気ファンを接続

手順5スイッチを入れる

手順2だけ、少しコツがいります。

外側のLアングルにボルトを通した状態で、

取付ベースを一度窓の外に出して固定するか、

Lアングルを後から窓との隙間に差し込む必要があります。

これも、Lアングルの大きさや隙間の寸法によってやり方が変わってきますので、色々試してみてください。

 

テストした際、ソーラーパネルはルーフの上に置いていました。

配線はスライドドアに挟んでも問題ない細さにしましたので、そのまま鍵を閉めることも出来ます。

 

慣れたら1分ぐらいで設置可能です。 

 

実際にどのくらい涼しくなる?

この排気ファンを取付けた車体は、ハイエーススーパーロングでしたので、1PC用の12cmファン1個では容積に無理がありました。

若干ですが、

いつもよりは暑くなっていないような気がする

という程度です。

 

効果を出すには、

・ファンの数を増やす
・能力の高いファンに換える

といった改善が必要です。

参考までに、助手席の窓を若干開けておくと空気が入りファンの効率が上がりました。

これは覚えておいた方が良いと思います。

 

実際に効果を出すなら、同じファンをいくつも付ける大型のファンにした方が良いですね。

もちろん、ソーラーパネルの枚数も増やした方が良いです。

 



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