どのメーカーのカメラを買うかでその後のカメラ人生が変わる
デジタルカメラって沢山のメーカーから出ていて、どれが良いかよくわからない。
皆どうやってカメラを選んでいるんだろう?
ニコン使いになった訳
作者が現在メインで使用しているカメラはニコン製です。
古くはフィルム時代のニコンFEに始まります。
FEは叔父に借りたもので35~70mmのズームレンズが付いており、ほぼそれで全ての撮影をまかなっていました。
次に買ったのはF4E。
大学時代にアルバイトで貯めた14万円を握りしめ、栄のトップカメラでF4Eの中古を買った時のドキドキ感は今でも覚えています。
F4シリーズはマニュアルとオートが混在した不思議なカメラでした。
現在主流のダイヤルではなく基本レバー操作なのにAF、AEが使えたり、手動での巻き戻しが出来たりと不思議な機能も多く、名機とも迷機ともいわれています。
その後社会人になり、これまた中古でF5を買ったのですが露出の正確さに驚いたものです。
その間、ボディ以上にレンズをたくさん買いそろえました。
最初に買ったレンズはシグマの
AF18-35mmf3.5-4.5。
いきなり超広角レンズに手を出したのは、やはり狭い場所での撮影を優先したためです。
その後も着々とレンズ資産は増えていくのでした。
そして変化が訪れたのは2004年のこと。
ニコンが初の普及型デジタル一眼レフカメラD70を発売したのです。
この時点で10本のニコンマウントレンズを持っていた作者は、それに跳びついたのでした。
カメラにはマウントというものがありニコンならFマウント、キャノンならEFマウントと形状が決まっているため、ボディに合わないマウントを装着することは基本的にできません。
カメラのカウント選びとは、そのマウントと心中するという意味に匹敵します。
その後も着々とレンズの数は増え、気が付けば30本を超えもう後戻りできません。
D70の時代は600万画素だったイメージセンサーも2000万画素超えが普通になり、中には1億画素超えのデジタルカメラも出現しました。
デジタル一眼カメラはほぼ成熟し新しい方向への模索を始めている状況です。
そんな今、ゼロからカメラやレンズを買いそろえるならメーカー選び、マウント選びは重要と言えるでしょう。
各メーカーのマウント
ここで各メーカーのマウントを並べてみましょう。
ニコン
この中で1マウントは小型のミラーレス用で、今後進化することは望めません。
選ぶなら一眼レフのFマウントか、ミラーレスのZマウントでしょう。
キャノン
この中でEF-MマウントはAPS-C用のためカメラが限定されます。
製品の数が最も多いのはEFマウントですが、今後はミラーレス用のRFマウントが伸びると予想されます。
ソニー
Aマウントはコニカミノルタの遺産ですので、今後終息して行くのではないかと予想します。
買うならやはりEマウントでしょう。
フジフィルム
Gマウントはフルサイズより大きなイメージセンサーを持ったカメラ用ですので一般的ではありません。
買うならXマウント一択です。
ライカ
高級カメラの代名詞であるドイツのライカ。
どちらのマウントも高い!高すぎる!!
ペンタックス
リコーに買収されて形態も混ざりまくりなので買うと将来痛い目を見るかも知れません。
個人的にはお勧めしません。
フォーサーズマウント、マイクロフォーサーズマウント
もはや各社入り乱れての乱打戦状態。
メーカー間で規格を統一しようとするのはいいのですが、ユーザーからすると価格と性能の比較が難しすぎて混乱するだけのような気がします。
また対応するイメージセンサーも小さすぎるのでノイズがのりやすい点も減点対象です。
今ゼロから買うならこのメーカー
今、ゼロから機材をそろえるなら、どのメーカーのどのマウントが良いのでしょうか?
いくつかの点に注目して選択してみます。
価格
レンズの数を揃えるなら価格は重要なポイントです。
ここで一番に脱落するのはライカでしょう。
いくら性能が良いレンズやカメラを作っていても、あまりにも高すぎます。
コスト面で除外しなければいけないものは論外といえます。
フルサイズが使えるか
いろいろなレンズを使うことを考えると、フルサイズに対応したレンズが使えるカメラがあるというのは必須です。
ライカが脱落しましたので、それ以外でフルサイズに対応しているのが、
ニコンF、Zマウント
キャノンEF、RFマウント、
ソニーE、Aマウント、
ペンタックスKマウントです。
随分絞られてきました。
会社の将来性
会社の将来性は結構重要だったりします。
会社が成長し続けると、新しいカメラやレンズもどんどん開発されます。
また、サードパーティもそういった会社を優先的に商品供給します。
ですから会社の規模や成長率は重要なのです。
では残った会社の経営状況を見てみましょう。
ニコン
ここ5年を見ると営業利益は安定せず、今年度は赤字転落です。
ヘルスケア製品や産業機械に手を出していますが、デジタルカメラ部門の赤字を補えない状況です。
唯一残った仙台工場のラインも海外へ移転しデジタルカメラ部門は衰退の一方ですので、今から買うには少し勇気がいります。
キャノン
会社全体でみると営業利益は減りつつありますが、子会社もあり複数の事業があるため経営はそれほど落ち込んでいません。
デジタルカメラ業界ではシェアNo1を誇るため、新しい商品の開発にも積極的です。
候補に入れても良いでしょう。
ソニー
残った会社の中では事業規模は断トツだと思います。
デジタル一眼カメラの中では、後発メーカーですがフルサイズミラーレスを中心に急激にシェアを伸ばしてきました。
新製品の開発スピードも速く、こちらも候補に入れたい会社です。
ペンタックス
親会社がリコーですが、こちらもニコン同様経営が安定しません。
歴史やレンズの数は豊富なのですが、やはり身売りした会社は親会社のさじ加減一つで方向性が変わったりするものです。
長い目で見たとき後々痛い目を見るかもしれません。
作者の出した結論はこうです
3つの点でカメラとレンズについて比較してみました。
結論として、ゼロからそろえるならどれが良いかというとやはりキャノンかソニーになります。
更に今後5年、10年を考えると事業規模や開発力のあるソニーを選ぶと思います。
ソニーは、現状でもデジタル一眼カメラの枠を外れた面白い製品がいくつかあります。
そういった部分は、ニコンやキャノンなどの古参メーカーは参入しにくいでしょう。
ということで「今ゼロから買うとしたら」ソニーのEマウントをお勧めします。
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