募金
街頭募金や24時間テレビなど現金で募金をする機会はあるかと思います。
会社や労働組合が主になってやる場合もありますね。
多くの人が「募金」というとポケットの中の小銭を入れるというイメージが強いかと思います。
”小さな善意”というやつですね。
また、ペットボトルに1円玉を詰め込んで持ち込むというのも見かけます。
これはテレビの影響でしょう。
形は違えど皆で現金を集め、日本赤十字社や交通遺児育英会、市町村などに寄付をするという形は共通しているかと思います。
ただ、これからはポケットの中の小銭を入れるのは止めた方が良いと考えます。
それは、銀行の手数料問題。
どういった事か説明します。
銀行の手数料
2022年1月17日からゆうちょ銀行ATMで硬貨で預け入れや振り込みをする際、枚数に応じた手数料がかかるようになりました。
ゆうちょ銀行といえば三大メガバンクほどの規模ではありませんが、ATMの設置台数は日本一(2021年データ)です。
提携している金融機関も多く、硬貨が扱えるという利点もありました。
そのゆうちょ銀行ATMで硬貨を取り扱うと手数料が発生するようになったのです。
これが何を意味するかというと、メガバンクや地銀などにおいても手数料に対するハードルが下がったということです。
他の金融機関でも硬貨の入金、振込に手数料が発生しるようになるのも時間の問題と考えます。
参考までに三大メガバンクの状況を見てみましょう。
どの銀行でも硬貨の量が多くなればなるほど手数料がかかるのが分かります。
募金(善意)が銀行手数料になる
このように大手銀行が大量硬貨取扱手数料を設定しているため、硬貨で募金をしても手数料負けする可能性があります。
三菱UFJ銀行に1円玉を500枚持って行くと、手数料550円取られてマイナスになるっておかしいですね。
募金はどこかの段階で金融機関を通りますので、これを避ける方法はほとんどありません。
例えば、日本赤十字社や交通遺児育英会に寄付をしたいと思っても基本は振り込みですし、市町村などに寄付しても一度は金融機関を通す形になります。
かといって硬貨のまま渡すわけにはいきません。
1円玉や5円玉が沢山入った募金箱をそのまま渡して「どうぞ使ってください」と言っても、受け取る側が困りますからね。
使いにくくて仕方がない・・・。
硬貨による募金は時代遅れと感じます。
募金で集まるのは硬貨が多い
「募金をお願いします」と募金をお願いされた際、大抵の募金箱には僅かな1,000円札と大量の硬貨が入っています。
多くの人が考えることは共通していて、財布の中の小銭を入れるという行為を取ります。
「これでいいかな・・・」っていうことありますね。
まあ、実際に募金箱の中を見ればその答えが出ているんだと思います。
”硬貨が集まっても善意にはつながりにくい”という話ですから小銭ばかりだと困ることがあるという事です。
善意のつもりで善意になっていない。
募金の形態が変わってくる時代
スマートフォンの普及とともに電子決済の普及も進みました。
ですから募金の形態も現金から電子決済へ変わって行くと思います。
実際、コード決済ならフリーマーケットのような個人売買の場でも導入されていますし、お賽銭なんかもPAYPAYで支払えたりします。
こう考えると日本全体が脱・現金に動いていると感じるのです。
まあ、良いことばかりじゃありません。
そのあたりは大きな声では言えませんのでここでは省略します。
ただ、国は推奨しているのは確かです。
こういえば分かりますね。
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