プラモデルのメッキ塗装
メッキは金属皮膜を形成させる必要があるため、個人ではなかなか施工できません。
それはプラモデルの部品についても同様です。
プラモデルの部品にメッキを掛けようとしても、個人ではなかなか難しいと思います。
メッキシールを貼るのが手っ取り早いのですが、曲面や細い部品には上手に施工できません。
こんな時、「メッキの塗料」があれば・・・。
ということでメッキ調の塗料を探してみました。
プレミアムミラークローム
「プレミアムミラークローム」はガイアノーツが販売するメッキ調塗料です。
その名のとおり、クロームのような輝きが特徴です。
プラモデルの部品をメッキ調にする際、曲面や狭い場所にメッキシールを貼るのは大変です。
また、貼った後の剥がれも気になります。
そのような理由で「塗装できるメッキ」を探していたところ、評判が良さそうなこの製品にたどり着きました。
お値段、結構するので”その場の勢い”で購入しました。
実際に塗装してみて、使い勝手や仕上がりを見てみましょう。
エアブラシ必須です
プレミアムミラークロームはエアブラシでの塗装が必須です。
試しに筆で塗ってみましたが、薄すぎて使えませんでした。
例えるなら、シルバーを10倍に薄めたような・・・。
エアブラシを使う際も薄いので希釈は不要です。
原液のまま吹き付けてください。
また、塗装が軽すぎて風に舞いやすいという特徴もあります。
サフェイサーは不要
プレミアムミラークロームはサフェイサーが不要です。
隠ぺい力が高いので、下地の色は出にくいです。
逆に下地に何か塗装してあると、その凹凸を拾いクロム感が損なわれます。
プラスチック部品へそのまま塗装するのが基本です。
思った以上に早く無くなる
プレミアムミラークロームは、塗料が薄いです。
ですから、
・塗料の減りが早い
・塗料が舞いやすい
・垂れやすい
といった特徴があります。
いつもより気持ち軽めで塗装して感覚を掴んでください。
エアブラシの空気圧も低めから始める方が良いかもしれません。
塗料がよく舞うので、換気扇から近い場所や風のある日は塗装を見送った方が良いです。
塗膜が非常に弱い
プレミアムミラークロムは塗膜が弱いです。
マスキングテープを貼って剥がすだけで跡が残りますし、硬いものでガリガリするとキズが付きます。
また、指で触るだけでも銀色の粉が付くことがあります。
通常のラッカー塗料よりは遥かに弱いので、塗装後の扱いには十分配慮が必要です。
クリアを吹くとくすむ
塗膜が弱いからといって、上からクリアを吹くことはお勧めしません。
ラッカー系、水性のクリアで試しましたが、どちらもくすんでしまいました。
多分、他のクリアでも同じ症状だと思います。
塗装が難しく耐久性も無いということで、最後に塗装するのをお薦めします。
平面は思った以上にクローム感が出ない
プレミアムミラークロームは平面に塗ってもクローム感が出にくいです。
あくまでもメタリック塗料の延長ですので、得手不得手があります。
メタリック感が出やすいのは曲面に塗った場合です。
平面に塗装した場合はシルバーと見間違うかもしれません。
しかし、これは仕様ですので諦めてください。
輝かないからといって、何度も塗装してはいけません。
厚塗りは厳禁なのです。
比較すればシルバーとの違いが分かる程度
プレミアムミラークロムは平面への塗装をお薦めしません。
あまりクローム感が出ないからです。
比較してやっと違いが分かる程度と考えてください。
過度な期待はしてはいけません。
あくまでクローム調の塗料なのです。
お値段4倍
プレミアムミラークロームは高価です。
30mlの瓶で1,500円以上します。
手軽に使うには高いと感じるでしょう。
また、通常の塗料と比べると減るのが早いというのも、欠点かもしれません。
メッキシールと比べると明らかに割高で、クローム感も少ないです。
その分、シールが貼れないような部分に塗装するのは良いかもしません。
どちらか一方を使うのではなく、双方を使い分けをするのが良いかと思います。
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