メッキは金属皮膜を形成させる必要があるため、個人ではなかなか施工できません。
それはプラモデルの部品についても同様です。
プラモデルの部品にメッキを掛けようとしても、今のところ良い方法が確立されていません。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2023/01/bulb-ga644848ad_640.jpg)
メッキシールを貼るのが手っ取り早いのですが、曲面や細い部品には上手に貼れません。
こんな時、「メッキの塗料」があれば良いのですが・・・。
ということでメッキ調の塗料を探してみました。
プレミアムミラークローム
「プレミアムミラークローム」はガイアノーツが販売するメッキ調塗料です。
その名のとおり、クロームのような輝きが特徴です。
プラモデルの部品をメッキ調にする際、曲面や狭い場所にメッキシールを貼るのは大変です。
また、貼った後の剥がれも気になります。
そのような理由で「塗装できるメッキ」を探していたところ、評判が良さそうなこの製品にたどり着きました。
お値段、結構するので”その場の勢い”で購入しました。
実際に塗装してみて、使い勝手や仕上がりを見てみましょう。
エアブラシ必須です
プレミアムミラークロームはエアブラシでの塗装が必須です。
試しに筆で塗ってみましたが、薄すぎて使えませんでした。
例えるなら、シルバーを10倍に薄めたような・・・。
エアブラシを使う際も薄いので希釈は不要です。
原液のまま吹き付けてください。
また、塗装が軽すぎて風に舞いやすいという特徴もあります。
サフェイサーは不要
プレミアムミラークロームはサフェイサーが不要です。
隠ぺい力が高いので、下地の色は出にくいです。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC_1676.jpg)
逆に下地に何か塗装してあると、その凹凸を拾いクロム感が損なわれます。
プラスチック部品へそのまま塗装するのが基本です。
思った以上に早く無くなる
プレミアムミラークロームは、塗料が薄いです。
ですから、
・塗料の減りが早い
・塗料が舞いやすい
・垂れやすい
といった特徴があります。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2023/06/saad-chaudhry-YNM4KStg78I-unsplash.jpg)
いつもより気持ち軽めで塗装して感覚を掴んでください。
エアブラシの空気圧も低めから始める方が良いかもしれません。
また塗料がよく舞うので、換気扇から近い場所や風のある日は塗装を見送った方が良いです。
塗膜が非常に弱い
プレミアムミラークロムは塗膜が弱いです。
マスキングテープを貼って剥がすだけで跡が残りますし、硬いものでガリガリするとキズが付きます。
また、指で触るだけでも銀色の粉が付くことがあります。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC_1677.jpg)
通常のラッカー塗料よりは遥かに弱いので、塗装後の扱いには十分配慮が必要です。
クリアを吹くとくすむ
塗膜が弱いからといって、上からクリアを吹くことはお勧めしません。
ラッカー系、水性のクリアで試しましたが、どちらもくすんでしまいました。
多分、他のクリアでも同じ症状だと思います。
塗装が難しく耐久性も無いということで、最後に塗装するのをお薦めします。
平面は思った以上にクローム感が出ない
プレミアムミラークロームは平面に塗ってもクローム感が出にくいです。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC_1680.jpg)
あくまでもメタリック塗料の延長ですので、得手不得手があります。
平面に塗装した場合はシルバーと見間違うかもしれません。
しかし、これは仕様ですので諦めてください。
輝かないからといって、何度も塗装してはいけません。
厚塗りは厳禁なのです。
比較すればシルバーとの違いが分かる程度
プレミアムミラークロムは平面への塗装をお薦めしません。
あまりクローム感が出ないからです。
比較してやっと違いが分かる程度と考えてください。
![](https://arttruckseki.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC_1681.jpg)
過度な期待はしてはいけません。
あくまでクローム調の塗料なのです。
お値段4倍
プレミアムミラークロームは高価です。
30mlの瓶で1,500円以上します。
手軽に使うには高いと感じるでしょう。
また、通常の塗料と比べると減るのが早いというのも、欠点かもしれません。
メッキシールと比べると明らかに割高で、クローム感も少ないです。
その分、シールが貼れないような部分に塗装するのは良いかもしません。
どちらか一方を使うのではなく、双方を使い分けをするのが良いかと思います。
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