雑誌に写真を掲載する方法・契約から入稿まで

デコトラ

突然決まった「カミオン」への連載

趣味で写真を撮っていると、色んなことがあります。

それは長く続ければ続けるほど、機会というものは訪れます。

 

2018年の夏、たまたま思い付きで「デコトラと星空」を撮影しました。

この時、撮影したものが自身の知らないところで独り歩きし、カミオン35周年企画への連載というところ話まで進んでいたのは連載が始まる少し前のこと。

 

オマケに編集部側も大まかな事しか決めておらず、編集長とメールのやり取りをしながら方向性の模索をしたのを覚えています。

 

こういった事は誰にでも起こりうると思います。

良いことがある反面、こちらの意図しないような使い方をされると良い思いはしません。

 

ということで、ある日突然、企業や出版社から依頼があっても慌てないように気を付けるべきことを書きます。

 



出版社と事前に打ち合わせしておくこと

出版社と事前に打ち合わせしておくことは沢山あります。

いくら業界で実績がある書籍でも、条件が合わないのであれば断ることも重要です。

 

実際に事前の打合せで決めたことを挙げます。

その1項数

その2掲載回数(二次利用)

その3掲載内容

その4連載期間(更新方法)

その5原稿料(著作権使用料)

その6入稿方法

その7その他

それぞれ説明します。

 

項数

写真掲載にあたってページ数は重要です。

これを決めておかないと、どれだけの写真を用意すればいいか分かりません。

 

今回の企画で、カミオン編集部から掲示されたのは、見開きで2ページでした。

「今までにないものを大きく見開きで見せる」というのが企画の柱にあったようです。

 

掲載回数(二次利用)

自分が撮影した写真の著作者は自分です。

ですから、使用範囲を決めておく必要があります。

 

今回は企画ものの写真という事で、こちらからは掲載は1回のみ(二次利用しないという条件を出しました。

個人的に、同じ写真を何度も使いまわしして欲しくないというがありましたので、その旨出版社に伝えた形です。

 

掲載内容

掲載する写真をどういったものにするかは、出版社の趣旨に添う内容が求められます。

 

ただ、今回はカミオン編集部も手探り状態であったため、「ある程度、タイトルを決めて自由にやってください」という事でした。

ただ一点、「掲載許可がおりない車両だけは止めてください」というのはありましたね。

 

写真の著作権者は自身でも、被写体は他人のものです。

無許可掲載はトラブルの元となります。

 

連載期間(更新方法)

連載期間については、1年か2年ぐらいという曖昧なところまでしか決めませんでした。

本来はきちんと決めるべきなのですが、今回は出版社側も手探りですし、自身も「面白ければいい」ぐらいの感覚で受けましたので、特に決めませんでした。

 

ただ、真剣に写真で食べていくつもりなら掲載期間はしっかり打合せしてください。

その更新方法もしっかり決めましょう。

 

考え方は人それぞれですが、楽しみながらやるなら「飽きられたら止めます」程度でもかまわないと思います。

 

原稿料(著作権使用料)

原稿料(著作権使用料)も重要です。

変な出版社なら、踏み倒しとか普通にありますから。

心配なら契約書を作ることをおススメします。

 

今回、カミオン編集部から原稿料の提示はありましたが、0円としました。

 

理由は、会社を休職している時期と重なっており、後で面倒なことになりたくなかったからです。

傷病手当を貰いながら原稿料を貰うなんて、トラブルの匂いしかしませんからね。

 

その代わりお願いしたのは「次回、写真集を作成するときに、力になって欲しい」という事です。

具体的には掲載許可

良い写真が撮れたと思っても、オーナーと連絡すら取れないのであれば話になりません。

その点、専門誌の編集部であれば連絡がつく確率は高いからです。

 

入稿方法

入稿方法も打合せしておく必要があります。

 

今はデータ転送での入稿が主ですので、フィルムを送ったりCDに焼いたりしません。

場合によっては、入稿用のデータを作成するアプリケーションが別途必要になるかもしれません。

 

いざ入稿する時になって「ファイル形式が対応していません」では話にならないのです。

出版社が要望するものと、こちらが用意できるものを確認しましょう。

 

参考までに、カミオン編集部では、

 epsファイルで入稿

 色はCMYK形式

 Googleドライブを使ってファイル転送

といった形でした。

 

その他

その他にこちらの要望があったら伝えておきましょう。

 

今回の企画で要望したのは、

 写真集の広告を端に入れて欲しい

 HPのURLを入れて欲しい

 変な持ち上げは不要

という事です。

 

人それぞれあると思いますので、後で後悔しないように最初に伝えておく方が良いです。

 

 

入稿の流れ

さて、事前の打ち合わせが終わったら実際に入稿することになります。

流れとしては、

【1】タイトルの決定

【2】写真の選別

【3】データの作成

【4】入稿

となります。

 

タイトルの決定

毎月初に翌月号に掲載する写真のタイトルを決めます。

例えば、今月号は十五夜にちなんで「月」とか、次回は春だから「桜」なんて感じですね。

 

ほとんどこちらの提案です。

ただ、巨匠がお亡くなりになられた時は、編集部側から要望がありました。

このあたりは、お互い柔軟に対応していた感じです。

 

写真の選別

タイトルが決定したら候補となる写真を20枚程度送ります。

実際はホームページの裏を使って掲載するという形をとっていました。

 

他人に見られる確率は低いですし、番号付けて貼り付けるだけなので簡単です。

編集部の方で選別が行われ、簡単なレイアウトが送られてくるので、それを確認したら入稿となります。

 

ただ、これがいつもギリギリ・・・。

 

データの作成

まずは、カラーモードCMYKで画像データを作成します。

これにはCaptureNX2を使用しました。

 

このCMYKの色調整が至難の業なのです。

ディスプレイはRGB表示なので、どう頑張っても同じ色は出せません。

 

編集長の「いやー、データが同じでも毎回色が違うんですよね~」という言葉で、諦めも大事という言葉を思い出しました。

ある程度、色補正したらtiff形式で保存します。

 

参考までにカラーモードCMYKは、

 全体的に暗い

 全体的にくすんでいる

 青色が出にくい

こういった印象があります。

 

データはデザインアプリケーション等に貼り付けeps形式で保存します。

デザインプリケーションはIllutratorを使用しました。

画像は貼り付けを行ってください。

  

入稿

入稿はGoogleドライブを使って行いました。

epsファイルは、容量が大きいため通常のメールで送ることは困難です。

 

そのためファイル転送の仕組みが必要になります。

このあたりは出版社が準備してくれるでしょう。

 

指定の場所に登録し、Eメールで連絡したら作業は終了です。

 

 

紙面を見て

実際に本となって手元に届くのは2週間後ぐらい。

 

毎回、データを見比べながら反省会です。

とにかく、思っていたような色が出ない。

 

「いやー、データが同じでも毎回色が違うんですよね~」って、何の異論もありません。

 



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