大学
皆さんご存じ大学ですが、教育機関であるとともに学術研究の場でもあります。
多くの人は「就職に有利だから」とか「なりたい仕事に役立つ知識が得られるから」という理由で大学に通うでしょう。
確かに偏差値の高い大学を出ていると就職に有利でしょう。
仕事に役立つ資格を取りたいと思っても、専門の大学を卒業していることが条件だったりします。
ただ、大学教授等は基本的に研究者ですので、自分の研究ありきの人も多いのです。
期待しすぎると落胆するかもしれません。
大学へ行くことの重要性
人生の選択肢を増やしたいと思うなら、大学へ行くことは重要だと考えます。
理由としては、
・日本は学歴社会
・生涯賃金の違い
・家庭環境が整っている学生が多い
・面白い人間が多い
・やりたいことができる
それぞれ説明しましょう。
日本は学歴社会
なんだかんだ言って、日本は未だに学歴社会です。
基本的に大卒しか取らない大企業は多いです。
中には偏差値のボーダーラインを設けて、学校を指定してくる会社もあります。
「早稲田、慶応以上しか採用しません」みたいな感じですね。
あと、高卒だとなれない職業もあります。
医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、宇宙飛行士などですね。
弁護士、裁判官、検事、大学教授、大企業の総合職などは、高卒でもなれなくはないですが、かなり難易度が高く、大学に通った方が効率は良いです。
生涯賃金の違い
高卒と大卒の生涯賃金は、平均で約6,000万円違います。
同じ会社でも高卒と大卒では初任給が違うことが多いですし、昇進のスピードも変わってきたりします。
また、高卒ではなれない職業や、高卒だと難易度が高い職業は得てして年収が高い傾向にあります。
これらが積み重なって、この生涯賃金差というものが生まれています。
生涯賃金の違いは大きいです。
仮に大学4年間の学費と生活費で1,000万円かかっても、生涯賃金を考えると余裕で元が取れます。
特に、大きな会社になると同じ大学の先輩が上席にいたりしますので、気にかけてもらえることも多いです。
昇進にも有利だったりしますね。
家庭環境が整っている学生が多い
大学と家庭環境がどう関係あるかという問題ですが、子供の学費を出せる家庭はある程度糧環境が整っているといえます。
日本学生支援機構の「平成30年度学生生活調査」より、大学生(4年制大学、昼間部)のいる家庭の平均年収は862万円というデータが出ています。
日本全体の平均年収は430万円ですので、かなり高い部類に入りますね。
年収や家庭環境がどう関係してくるかというと、大学では将来のパートナーとなる人と出会う確率が高いという事です。
結婚すると相手の親族とも付き合う事となります。
ある程度稼いでいる親ですと、金銭的な面で苦労する確率は減るでしょう。
結婚相手だけでなく友人関係も重要です。
大人になっても、金銭を無心するような友達はいりませんからね。
そういった面で家庭環境が整っていることは重要なのです。
ただ、47.5%の学生が奨学金を利用しているという事実はありますので注意は必要ですね。
面白い人間が多い
大学生ともなると、もう大人です。
人生経験もある程度出てきて、面白い考え、アイディアを持つ人間も多くなります。
ちょっと変わった趣味を持つ人や、誰もしないようなことに熱中する人、起業する人も出てきます。
そういった人たちと関わることは、人生のいい刺激になるでしょう。
高校生ですと勉強に部活にとなかなか自分の時間が取れません。
しかし大学生になると、講義によっては試験だけ受かってしまえば単位が貰えるものもあります。
また、合計の単位が基準を満たしていれば卒業が出来ますので、高校時代に比べると時間の自由度は遥かに増します。
この自由な時間を利用して、今まで出来なかったことに挑戦する人が多くなるというのも、面白い人間を生む要因になっているのでしょうね。
やりたいことができる
大学生は一定の単位を取れば卒業できます。
一般な4年制大学ですと1、2年生は単位の取得に必死ですが、3年生ともなると時間の余裕ができます。
週に2回、2時間ずつ講義に出るというのも珍しくありません。
真面目な学生は卒業論文のテーマを探していたりしますが、ほとんどの学生はそうではありません。
ですから、あり余った時間でやりたいことができるのです。
ひたすらアルバイトに明け暮れるもよし、写真を撮りまくるもよし、プラモデルを作りまくるもよし、自転車で日本一周するもよしなのです。
長い人生の中で、あり余った時間に好きなことができるのはこの時ぐらいです。
定年退職する事には体がついていかないですからね。
どんなくだらない事でもいいのです。
大学時代にあり余った時間は好きなことに使いましょう。
大卒がお金で買える時代に
2021年度の大学数は788校です。
少子化が進みつつあるのに大学の数は増えています。
進学率も54.9%となり、最も受験生が多かった30年前の37.7%と比べると、17.2%も多くなっています。
更に短大や専門学校を含めると83.8%が進学しており、高卒は2割に満たない状況です。
子供の数が減り、大学の数が増えている以上、この傾向は今後も続くでしょう。
一つの可能性としては大卒が当たり前になり、優秀な人間が増え、日本の生産性、国力が上がるという未来があります。
しかし、現状で日本の人口が減り、経済が縮小しつつある中ではなかなか見込めないかもしれません。
大学を卒業するためにはお金がかかるのです。
ですから、大卒の資格を得るためには金持ちの家に生まれるか、死ぬほど努力して返済不要の奨学金で通うか、返済が必要な奨学金に頼るしかありません。
このように大卒を金で買う時代が来ていると感じます。
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