現実世界をミニチュアのように切り取るティルト撮影。
高性能な画像アプリケーションを使えば作成可能なのですが、イマイチ現実味に欠けるといえます。
それは、実際にティルト撮影をしていないからどれだけアプリケーションが高性能でも不自然さが残るからです。
ミニチュア写真を撮るためにティルト撮影用のレンズが欲しい!
でも、ティルト撮影用レンズは高価。
そんな人の為にあるのが格安ティルトレンズなのです。
銘匠光学・TTArtisan 50mm F1.4
3万円台で購入できる格安ティルトレンズの能力とは?
実際に試してみました。
ティルトレンズ(Tilt)
ティルトレンズは意図的に光軸の角度を変えることが出来るレンズのことです。
同様に光軸を操作できるレンズとしてシフトレンズというものがあり、こちらは光軸をずらすことが出来ます。
ずらす?
角度を変える?
普段撮影していても馴染みが無い言葉ですね。
こういったレンズは一般的ではありません。
用途は限定されますが他のレンズでは撮影できない特殊な写真が撮影可能です。
ティルトレンズの操作
今回お借りしたのは銘匠光学のTTArtisan 50mm F1.4。
いわゆる中華レンズです。
ティルト専用ですのでシフト機能は付いていません。
電子接点もありませんのでボディ側と情報をやり取りすることも出来ません。
最低限遊べるといった感じです。
TTArtisan 50mm F1.4は基本的に普通の単レンズですが、光軸の角度を変える仕掛けが付いています。
横から見ると見慣れない3つの仕掛け。
これがティルトレンズ特有の機能になります。
1 角度の調整
2 角度調整のストッパー
3 曲げる光軸の角度
よく分からないですね。
実際に操作してみましょう。
2を緩めて1を操作するとこんな感じになります。
はい、壊れているわけではありません。
これで光軸の角度が変わります。
ストッパーを外すと結構ゆるゆるなのでご注意を!
実際に撮影してみる
では、光軸を曲げるとどうなるか?
やってみましょう。
まずは普通に撮影したもの。
うん、可もなく不可もなく、普通の写真ですね。
同じような角度でティルト撮影します。
先ほどの3曲げる光軸の角度を90°に調整し、縦方向にティルトします。
はい、こんな感じ。
上下が強制的にボケていますね。
これがティルトレンズの楽しいところ。
実物がまるでミニチュアのように写ります。
ポイントとして・・・。
絞りは出来る限り開放に近い方が綺麗にボケます。
横でもいけます
参考写真は縦のティルトですが、角度は調整可能ですので横のティルトも可能です。
横方向にティルト撮影するとこんな感じ。
街道筋のミニチュア模型。
これはこれで面白そう。
プラモデルがイマイチ本物に見えないのもボケによる影響が大きいので、こういったティルトレンズを使うのも良いかもしれませんね。
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