飲食店での迷惑行為
ここ数日、SNS上にアップロードされた回転寿司店を中心とした飲食店での迷惑行為動画。
見ると飲食店を利用するのを躊躇してしまいそうな内容です。
主なものは、
利用者がレーンを流れる他人の寿司を勝手に食べる。
利用者が専用レーンを流れる寿司にワサビを盛る。
利用者が一度取った皿を再びレーンに戻す。
利用者が醤油の容器や湯飲みを舐め、レーンを流れる寿司に唾液を付ける。
どれも「一発退場!」と言いたくなりそうですが、平然とSNS上に流れているのを見ると、ネット運用能力の低さを伺えます。
表面化していないだけで昔からあった
この手のいたずらについては昔からあったと考えます。
他人の寿司を勝手に食べたりワサビがてんこ盛りだったとしても、店の不手際で片付けられていたかもしれません。
また、寿司に唾液を付けても腹痛を起こすことは希でしょう。
見えないところでやられると気が付かないものです。
そう考えると「昔からあったけどあまり表面化しなかった」ということが容易に推測できます。
迷惑行為の代償
昔からあったからやって良いということはありません。
他人に迷惑をかけたり、店の営業を妨害したりすることは重大な罪です。
絶対にやってはいけません。
とはいえ「やってはいけない」と言われるとやりたくなるのが人間。
自制心で止められればいいのですが、後先考えずにやってしまう人も一定数います。
では、こういった事をやった場合にどうなるかを想像してみましょう。
直接的な刑罰や損害賠償
今回の事例に関しては飲食店側(企業側)も深刻に受け止め、警察に被害届を出しています。
また、刑事以外にも民事で訴訟が起こることも容易に想像できます。
加害者は当然のことながら、その家族や親戚についても代償を払うこととなります。
これには金銭的なものだけではなく、立場、地位的なものを含まれます。
親族が犯した罪の影響で、会社で昇進できなくなったり左遷されるということはよくあることです。
今やっているアルバイトなどはクビになるでしょう。
このあたりはネットでも多く議論されています。
「1,000万円だ!」「一家離散だ!」という書き込みもありますが、実際どうなるかは分かりません。
ただ、親族含めて大きな代償となることは間違いないでしょう。
人間関係の崩壊
ここまで拡散されると、既知の間では詳細な情報も伝わります。
友人、知人の間では距離を取る人が多くなるでしょう。
ここまで話題になると近くに居て良いことはありません。
マスコミやYoutuberの突撃に巻き込まれることも考えられます。
そこで露出すれば自身も批判の対象となります。
もし、最後まで友人関係を保とうとしても、その親族が許しません。
「〇〇君に近づいてはいけません」なんて裏では言われるかもしれません。
問題が起こると人がサッと引いていくというのは、どの時代でも共通しています。
将来、同窓会に呼ばれることもありませんし、地元の友達にも無視されるかもしれません。
これは親族にもいえます。
近所付き合いや、学校、職場での扱いが変わるでしょう。
今ある人間関係はほぼ壊れると思っておいて下さい。
進学、就労に関するデメリット
現在は多くの企業で個人のSNS裏アカウントを調査します。
裏アカウントには負の面が全て詰まっているといえるからです。
企業としては入社したら長く働いて欲しいと考えています。
たとえ難関国立大学を出ていようと、後々問題を起こしそうな人には入社して欲しくありません。
裏アカウントで悪ふざけをしていたり誹謗中傷を繰り返すような人は、企業から弾かれるのです。
これは進学でもいえることです。
現在、高校生で大学進学を考えていたとしましょう。
入試で高得点を取ったのになぜか不合格にされるのはこんな人です。
理由はどうとでも付けられるのです。
裏で悪い事をする人は裏で裁かれているということです。
SNSの裏アカウントですらこの扱いですので、今回のように話が大きくなった場合、将来的に進める道が極端に少なくなるのは確実です。
進学は出来ませんし、就職も困難でしょう。
進学、就労、将来の道に関するデメリットは非常に大きいです。
未来永劫脅されるリスク
仮に今回の「悪ふざけ」がネット上に出まわらず、誰かのスマホにある状態だとどうなるか?
その人が「自身にとってどういう立場か?」ということ重要です。
友達といっても進学や就職で疎遠になる事もあるでしょう。
親友といってもいつまで親友であるかは分かりません。
人間関係は、些細なことである時突然崩れるのです。
崩れて、拗れて、最悪の状態になった時に起こることは主に2種類。
ひとつはネット上にその悪ふざけ動画が拡散される。
そして、もうひとつはその動画をネタに脅されるということです。
無理難題や金銭要求などですね。
バレたときの社会的制裁を考えると従わざるを得ないということになります。
これは、その場で動画を撮影していた友人に限った話ではありません。
たまたま店内に居合わせた客が撮影していることも考えられます。
撮影者が他人であっても、動画と個人情報がどこでつながるかは分からないのです。
どこにでもカメラがある時代に
現在は防犯カメラやドライブレコーダー以外に、個人がカメラを持つ時代です。
ですから、自身の行動は撮影される可能性があると常に思っておきましょう。
「映えるから」「バズるから」と多くの人が不愉快に思う行為はやってはいけません。
「ネットに上げないから大丈夫」ではありませんし、「動画を撮影していないだろうから大丈夫」ということもありません。
他人が撮影している可能性もありますし、撮られた動画で一生脅される可能性もあります。
たとえやるとしても時と場所と場合が重要になっていると考えます。
寿司にワサビを盛りたいなら、スーパーで買ってきて自宅でてんこ盛りにしてください。
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