ILCE-QX1
ILCE-QX1はソニーが製造しているデジタル一眼カメラです。
一番の特徴はそのデザインで液晶画面が無く、Wifiで写真や動画を送信し確認するところにあります。
また、レンズ交換式であるため様々な焦点距離が楽しめるという利点があります。
円筒形の不思議なボディに多くの機能を詰め込んだソニーの意欲作。
そんなILCE-QX1の使い方について解説します。
スマホなどWifi受信機は必須
ILCE-QX1は単体でも撮影は出来ます。
しかし、本体には液晶画面が無く撮影した写真や動画の確認が出来ないため、スマホなどWifiを受信できる装置が必須です。
また、本体のみでシャッターは切れますが、露出や画質などカメラの設定は変更できません。
スマホやタブレットなどWifi通信できる機器とセットで使用するというイメージです。
EマウントのAPS-Cフォーマット
ILCE-QX1はソニーEマウントに対応したデジタル一眼カメラです。
イメージセンサーサイズはAPS-Cですので、サードパーティを含めレンズの選択肢は多いといえます。
コンデジなどでコンパクトさに徹したカメラは多数ありますが、デジタル一眼カメラ用の交換レンズが装着可能な製品はごくわずかです。
コンパクトさと自由度を兼ねた一台といえるでしょう。
早速使ってみる
早速ですが、ILCE-QX1を使ってみましょう。
本体のみでは写せませんので交換レンズを用意します。
用意したのはE16mm F2.8(SEL16F28)。
焦点距離16mm(35mm換算24mm)で開放f値2.8の単レンズです。
まずは充電
購入したらまずは充電しましょう。
本体裏のバッテリーカバーを開けるとNP-FW50バッテリーが内蔵されています。
充電器を持ちの方は充電器での充電をお薦めします。
本体側面にMicroBの端子が付いていますが充電速度は遅いです。
気長に待てる人向けですのでご留意ください。
メモリーカードを入れる
ILCE-QX1に対応するメモリーカードは以下のとおりです。
・メモリースティック マイクロ
・メモリースティック マイクロ(Mark2)
・microSDメモリーカード
・microSDHCメモリーカード
・microSDXCメモリーカード
この中で流通しているのは、microSDHCやmicroSDXCですね。
コンビニにも置いてあると思いますので事前に準備して下さい。
ILCE-QX1の有効画素数は約2010万画素です。
16GBや32GBでも十分撮影できますので、あまり大きな容量のメモリーカードは要りません。
メモリースティックとmicroSDカードでは、メモリースロットに挿入する向きが違いますので注意しましょう。
ImagingEddgeMobileをインストール
ILCE-QX1はアプリケーションでコントロールします。
操作するためにカメラコントロールアプリImagingEddgeMobileをインストールしましょう。
このアプリは同じくソニーが配信していたPlayMemoriesのアップグレード版になります。
AndroidやiOS用のPlayMemoriesは2023年現在配信終了となっておりますので、こちらを使用するようにして下さい。
合わせてスマホの動作確認状況も見ておくと良いでしょう。
古いスマホでは動かない可能性があります。
本機とスマホの接続
カメラコントロールアプリのインストールが完了したら、ILCE-QX1とスマホを接続します。
接続方法はNFC接続とID接続があります。
NFC接続
NFC接続の場合はスマホがNFCに対応している必要があります。
ILCE-QX1の電源をONにしましょう。
更にスマホ側も電源を入れNFCもONにした状態で接続してください。
ImagingEddgeMobileを立ち上げ「+カメラ接続/登録」をタップします。
「カメラとワンタッチ接続する(NFC)」をタップします。
この時、ILCE-QX1側のNFCマークとスマホのNFCセンサーを近づけておいてください。
数秒待つと接続が完了します。
ID接続
ID接続は、Wifiが持つ固有のIDとパスワードで接続する方法です。
IDとパスワードはバッテリーカバー裏に記載されています。
DIRECT-9kQ1:の後がID
Password:の後がパスワードです。
ImagingEddgeMobileを立ち上げ「+カメラ接続/登録」をタップします。
「カメラのSSID/パスワードで接続する」をタップします。
ここからは使用しているスマホによって違います。
そのままIDとパスワードを入力できる場合もありますし、スマホのネットワークで設定する場合もあります。
どちらの場合でもWifi電波を探してIDとパスワードで接続するという手順は変わりません。
操作画面の違いだけです。
IDとパスワードが合致するとILCE-QX1とスマホの接続が完了します。
ImagingEddgeMobileの操作
ILCE-QX1とスマホが繋がったらこのような画面になります。
操作項目についてそれぞれ説明していきましょう。
【撮影画面】
この部分が現在ILCE-QX1で写せている像になります。
Wifiによる接続ですので、若干タイムラグがあります。
AFに設定している場合、画面上をタップすることでそこにピントが合います。
【露出モード】
露出モードが選択できます。
AUTOやシャッター速度優先など、撮影する被写体によって選んでください。
【シャッター速度】
シャッター速度を変更できます。
手ブレを防ぐには1/レンズの焦点距離が必須ですが、ILCE-QX1はAPS-Cであるためその1.5倍としてください。
また、ホールドの状態によっては手ブレしやすくなりますので、その場合はもう少しシャッター速度を速くすると良いです。
【露出補正】
露出補正の設定に使います。
また、その右側にあるISOはISO感度の変更に使います。
【MENU】
MENUでは撮影の詳細を設定できます。
主な内容は、
・カメラ内部画像参照
・撮影サイズ
・画質
・レビュー画面サイズ
・操作音
・フォーマット
・位置情報
といったものです。
一度設定するとあまり変更する内容ではありません。
【回転】
回転は撮影時の画面を回転させるために使います。
【ホワイトバランス】
ホワイトバランスはホワイトバランスの設定を行います。
【フォーカスモード】
フォーカスモードはAF-SとMFを切り替えます。
【連写設定】
連写設定では、シングルショット、高速連写、低速連写を切り替えます。
【セルフタイマー】
セルフタイマーではセルフタイマーの設定を行います。
【全画面表示】
全画面表示は設定などの表示を消します。
【シャッターボタン】
シャッターボタンを押すことによってシャッターが切れ撮影出来ます。
また、連写時はシャッターをスライドさせることによってシャッターボタンを押し続けなくても連写が続きます。
但しメモリー速度の関係で連写の枚数には限度があります。
小さくても多機能
ILCE-QX1はコンパクトながら自由度が高いカメラです。
ImagingEddgeMobileでILCE-QX1をコントロールすることにより、一般的なデジタル一眼カメラと同様の操作が出来ます。
正直、本格的なデジタル一眼カメラと比べると足りない部分もありますが、ILCE-QX1のコンパクトさを活用すると今までにない写真が撮影できます。
例えば、デジタル一眼では入らないような狭い場所や、操作に危険を伴うような場所です。
こういった場合も遠隔で撮影できるため安全が保たれます。
どう使うかは撮影者次第。
ただ、現在は生産終了ですので中古市場を探すしかないのが残念なところです。
再販求む。
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