プラモデルの撮影
プラモデルを作ったら写真を撮りたい。
出来れば綺麗に撮りたい。
そんな人は多いと思います。
プリントするにしろ、SNSに投稿するにしろ、作品の魅力は充分に伝いたいもの。
プラモデルに限らず、比較的小さなものを撮影する際に”絞り”というものが重要になってきます。
カメラの絞りとは?
その仕組みと使い方についてまとめてみましょう。
そもそも絞りって?
絞りとはレンズの中に備わる円弧状に並んだ数枚の遮光板からなる機構のことです。
中心には穴が空いており、この穴の大きさを変更することでレンズを通過する光の量を調整します。
穴の大きさが変更されることにより、
【1】レンズを通過する光の量 【2】背景のボケ具合
が変わります。
それぞれ見てみましょう。
【1】レンズを通過する光の量が変わる
絞りの値は一般的にf値で表されます。
カメラの操作画面でf値というものがあれば、それは絞りのことです。
f値が大きくなると絞りが絞られ、小さくなると絞りが開きます。
ですから、
f値が大きくなると穴は小さく、通過する光の量は少なくなる f値が小さくなると穴は大きく、通過する光の量は多くなる
ということがいえます。
【2】背景のボケ具合が変わる
f値(絞り)の値を変更すると背景のボケ具合も変わります。
カメラのレンズにはピントというものがあります。
ピントとは焦点のことで、ピントが合っている状態とは、その被写体に焦点があっておりハッキリ写っている様を表します。
逆に被写体に焦点が合っておらず、曖昧に写る様をピンボケとも表します。
ピントが合うのは基本的に焦点の1平面のみで、その前後は焦点が合わずボケます。
この時f値を変更すると以下のような効果があります。
f値を大きくすると背景までしっかり写りやすい f値を小さくすると背景がボケやすくなる
例えばこんな感じ。
どちらもキャビンの角付近にピントを合わせています。
f値を変更して絞り込むことにより背景の写り込みが変わるのが分かると思います。
プラモデルの撮影は絞り込んだ方が良い
プラモデルは比較的小さい被写体です。
ですから、近づいて撮影することが多くなり、必然的に背景もボケやすくなります。
この時、f値を小さく(絞りを開放方向に)すると、背景が派手にボケるどころか、主体となるプラモデルまでボケてしまいます。
これでは何を撮りたかったのかハッキリしませんし、プラモデルの造り込みなどを見せることも出来ません。
プラモデルを撮影する際は基本的にf値は大きく(絞りは絞り込み)しましょう。
そうすることで、プラモデル全体がしっかりと写せるようになります。
なお、f値を大きくし過ぎると回析の問題も発生します。
どれくらい絞れば画質悪化につながるかはレンズによっても変わりますので、自身の機材で限界を確認しておくと良いでしょう。
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