プラモデルを綺麗に撮影したい!「プラモ撮影に適したデジタル一眼カメラの特徴とは?」

プラモデル撮影法
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プラモデルを綺麗に撮影したい

プラモデルを作ったら綺麗に撮影したい!

綺麗に撮れたら、SNSやHP等に投稿したい!

 

綺麗に撮影するなら、スマホよりデジタル一眼カメラの方が良いのでは?

 

確かに、デジタル一眼カメラを使うと綺麗な写真が撮れます。

でも、デジタル一眼カメラっていっぱい種類があって、どれを選べば良いのかよく分からない・・・。

そんな人の為に!

 

プラモデル撮影用デジタル一眼カメラを買いたいけど、どんな基準で製品を選べばいいのか!?

「デジタル一眼カメラ選びのポイント」について紹介します。

  




プラモデル撮影に適したデジタル一眼カメラの特徴

デジタル一眼カメラは沢山の製品が販売されています。

性能も価格もピンきりで、どれが良いのか分かりません。

 

ただ、最初に頭に入れていただきたいのが、

「プラモデル撮影に適したデジタル一眼カメラと、高価で高性能なデジタル一眼カメラは違う」

という事です。

ですから、高価なデジタル一眼カメラで撮影しても綺麗に写るとは限りません。

プラモデル撮影にはプラモデル撮影特有の条件があるのです。

 

それはどういったものか?

見ていきましょう。

 

 

イメージセンサーサイズは小さくていい

イメージセンサーとは、レンズから取り込んだ光を電気信号に変える半導体のことです。

ですから、イメージセンサーの仕様は写真の仕上がりに大きく影響します。

 

イメージセンサーの仕様で抑えておきたいのは大きく2つ、

 

画素数とは、文字通り画素の数です。

写真の色を表現する粒と思ってください。

 

例えば、この粒が

横3,000、縦2,000あると、

3,000×2,000=6,000,000で、600万画素となります。

 

現在のデジタル一眼カメラは十分高画素ですので、特に高画素を謳っているカメラを買う必要はありません。

概ね2,000万画素程度あれば十分でしょう。

 

それよりも重要なのは、イメージセンサーサイズです。

イメージセンサーサイズとは、文字通りイメージセンサー自体の寸法です。

<イメージセンサーの例:ニコン公式サイトより引用>

デジタル一眼カメラの仕様書に出てくる、フルサイズAPS-Cといった言葉が指すのがイメージセンサーサイズです。

 

現在、デジタル一眼カメラ用に流通している主なイメージセンサーは以下とおりです。

 

一般的にプロ上級者は、イメージセンサーが大きいフルサイズを使いがちです。

それにはイメージセンサーが大きいことによる利点があるからです。

例えば、

といったものがあります。

一定条件で綺麗に写せる能力が高いという事ですね。

 

ただ、プラモデル撮影においてはイメージセンサーが小さい方が有利に働く事が多いです。

これは、プラモデル撮影特有「小さなものに近づく」という距離感によるもので、背景が綺麗にボケるフルサイズは不利となります。

<フルサイズは背景がボケやすい>

背景がボケるということは、プラモデル自体も途中からボケやすくなります。

ボケが大きくなるとニセモノ感ミニチュア感が一気に増します。

 

ですから、プラモデル撮影においてはフルサイズよりAPS-Cマイクロフォーサーズのデジタル一眼カメラを使用した方が綺麗に見えることが多いです。

「イメージセンサーは小さくていい」というのはこういった理由からです。

よく聞かれる「スマホの方が綺麗に写る」という評価も原理は一緒です。

<イメージセンサーが小さいと奥までしっかり写りやすい>

  




 

ファインダーにはこだわらない

皆さんはプラモデルをどこで撮影しますか?

屋外なら道路やブロックの上、トラックの荷台・・・・。

屋内なら床、作業台、机の上・・・・。

 

共通するのは比較的低い位置にカメラを構えるという事です。

ですから、ファインダーを覗くこと自体少ないかもしれません。

デジタル一眼カメラには液晶画面が付いています。

液晶画面を見ながら構図を決め、ピントを合わせてシャッターを押すという人も多いでしょう。

 

プラモデル撮影を中心に考えるなら、ファインダーに高い性能を求める必要はありません。

ファインダー倍率EVF画素数は参考程度でも良いのです。

ファインダーレスタイプのデジタル一眼レフも選択肢に入れましょう。

<ファインダーレスデジタル一眼カメラの例:オリンパス公式サイトより引用>

 

チルト液晶またはバリアングルが便利

プラモデルを中心に撮るなら液晶画面にはこだわってください。

古いデジタル一眼カメラや廉価製品は固定式液晶画面が多いです。

これは角度が変えられないため使いにくいです。

 

低い位置で撮影する際、固定式の液晶画面ですと撮影が大変です。

地面に置いたプラモデルを撮影するとこんな感じ。

地面にうつ伏せになる必要に迫られることもあります。

机の上であっても同様。

”座る””屈む”などの動作は足腰に負担をかけます。

 

こういった時に便利なのがチルト液晶バリアングル液晶です。

液晶画面の角度を変えることが出来るため、上から画像を確認することも容易でしょう。

<バリアングル液晶の例:ニコン公式サイトより引用>

チルト液晶バリアングル液晶は、低い位置で行うことが多いプラモデル撮影において必須の装備といえます。

 

レンズは最短撮影距離を意識する

プラモデル撮影においてはレンズ選びも重要です。

もちろん焦点距離による見え方も考慮したいのですが、案外見落としがちなのが最短撮影距離です。

最短撮影距離「どこまで被写体に近寄れるか」という値で、比較的近づいて撮影することの多いプラモデルにおいては重要となってきます。

 

例えばNikonAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDという製品。

<AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED:ニコン公式サイトより引用>

この製品の最短撮影距離は以下のとおりです。

焦点距離によって最短撮影距離が変わるタイプのレンズなのですが、概ね40cm前後といったところです。

 

では焦点距離24mm最短撮影距離まで寄るとどうなるのか見てみましょう。

はい、ここまでです。

 

ピントの位置はキャビンのコーナーあたり。

これ以上近づくとピントが合いません。

プラモデルを大きく写せないうえに、全体的に余白も多いため、寄り切れていないことが分かります。

 

次に同じ焦点距離24mmで、別のレンズを試してみましょう。

比較するのはSIGMA 24mm F1.4 DG HSM

最短撮影距離25cmです。

同じくピントはキャビンのコーナーあたりですが、構図いっぱいまで寄り切れているのが分かります。

 

同じ焦点距離24mmのレンズでも、最短撮影距離が違うだけでこれだけ写りが変わってきます。

レンズを選ぶ際は最短撮影距離を十分意識してください。

  

 

実物の撮影とはちょっと違うプラモデル撮影の世界

プラモデルを綺麗に撮影しようとすると、風景や現物とはちょっと違ったカメラ選びが重要であるということが分かります。

 

しっかり写すならイメージセンサーが小さい方が有利ですし、アングルの関係で液晶画面の仕様も重要です。

また普段、最短撮影距離を意識することは少ないでしょう。 

そこには小さな被写体特有の事情があるといえます。

 

「デジタル一眼カメラは綺麗な写真を写すことが出来る」

というのは概ね合っているのですが、プラモデル撮影においては、メーカーや価格より意識すべき点は別にあるという事です。

 

 

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