写真集を作成するといくらかかるか?「自費出版の相場」

撮影術
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写真集っていくらする?

写真集を作ったというと必ず聞かれるのがいくらかかったかということです。

私の作った写真集は1冊1500円で販売しています。

Amazonで発売されているものは手数料がのっていますけどね。

A4サイズ、フルカラー、80ページ、75カットでこの値段ですからハッキリ言って高いです。

でも、高いには高いなりの理由があるのです。

 

原価が高いから売値も高くなる。

これ当たり前のことですね。

デコトラ誌は売れる部数が違いますので、ページ数も多く値段も安いです。

それ以前に広告収入もありますけどね。

小部数で広告なし、おまけに紙の厚みも違う印刷物が、どれほどのものかお見せしましょう。

 



印刷物の値段は紙の厚さで決まる

印刷物の値段は紙の厚さで決まるといっても過言ではありません。

厚さの単位はkgで表示され788mm×1091mmの紙を1000枚積んだ時の重さです。

当然、1枚あたりが厚いほど重くなりますし値段も上がります。

 

参考までに、トラック誌は50kg~60kgを使っていると思われます。

これに対して写真集は90kg~135kgぐらいを使います。

これは裏写りを防止するためで、写真をメインにした印刷物はどれも紙が厚いです。

 

参考までに片面カラーでA4印刷した場合、53kg品で1枚当たり2~5円、110kg品で7~12円となります。

まあ、ほぼ倍ですね。

写真集は紙が厚いので1ページあたりが高いと覚えておきましょう。

  

実際に取った見積

「失敗しない印刷会社の選びかた」でも紹介しましたとおり、価格表示が明確なのは重要なことです。

【重要】失敗しない印刷屋の見極め方
写真集だけでなく印刷物を大量に印刷する場合は、印刷屋に発注することになります。 いい加減な印刷屋やボッタクリ印刷屋に当たってしまうと痛い目を見ます。 そこで、失敗しない印刷屋の見極め方を紹介したいと思います。

実際に取った見積はこんな感じでした。

A4、フルカラー、80ページ、表紙PP加工

あと、当時はIlluslatorを持っていなかったので、校正はExcelに貼り付けたものを印刷し、写真の位置出しに使ってもらいました。

この手数料も込みの値段です。

 

500部で95万円、1000部で110万円。

オフセット印刷機を動かすので500部でも1000部でも大きな差は出ません。

これがオンデマンドだとそのまま倍でしょうね。

初期の見積はこんな感じです。

 

 

意外にかかるその他の費用

今回は1000部作ることにしました。

売り切る自信はありませんが、500部との価格差が少なかったので勢いで作ったようなものです。

 

最初に掛かった別途費用は写真代。

これは個人的にプリントしたものでデータサイズが微妙なものや、色の感じが分かりづらいものを中心に行いました。

まあ、2Lサイズ150枚ぐらい、1万円程度です。

 

さてここからが問題。

最初のサンプルが出来てきたのですが、色もバランスもダメダメです。

自宅で画像データを作り直し、校正のバランスを変えてやり直しです。

実はこの作業にも追加費用が掛かります。

ページ数にもよりますが3~5万円でした。

 

結局5回ぐらいやり直したので20万円ぐらい掛かりました。

初心者とはいえ掛かりすぎでしたね。

 

あとはオプションでしたけど実際のものに近い紙に印刷してもらいましたので、その作業で10万円ほど掛かりました。

イヤーほんと最初の見積からどんだけ上げたんでしょうね。

これは余分でしたね。

 

データの移動用に大型のUSBメモリーも買ったし結局のところ、ほぼ150万円です。

1500円で1000部売り切ってトントン。

高い買い物ですなー。

  

写真集で儲けようとしない

このように写真集は製作費=販売費となるのが関の山です。

最初の見積は安く見えても意外に費用がかさむのです。

 

写真集の値段を聞いてくる人のほとんどは、100部程度で元が取れると思っているようですがとんでもないです。

1000部でも正直厳しいでしょうね。

 

よほどの覚悟が無いと写真集は作れません。

最初から赤字のつもりで小ロット作る方が楽しめるかもしれませんね。

くれぐれも儲けようと思わないようにしてください。

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