飲食店の迷惑行為
先日、岐阜市内のスシロー店舗内で高校生と思われる人物が迷惑行為を行い、その行為が動画で拡散されました。
この影響によりスシローなどを運営する株式会社FOOD&LIFE COMPANIESの株価は5%以上下落、時価総額にすると110億円以上が吹き飛ぶ騒ぎになります。
株式は売りたいと思う人が多ければ下がります。
今回の騒動を受け、会社の売り上げが下がることを警戒し、株式を手放した人が多かったと想像できます。
株価が突然動くことはよくある
迷惑行為に対する時価総額の減少が大げさに取り上げられていますが、1日で株価が5%程度動くことはよくあることです。
例えば2023年2月1日決算発表した日立製作所は、その内容が好感され翌日6%以上の上昇となっています。
また同日に決算を下方修正した住友化学は、翌日7%以上の株価下落となっています。
このようによくある株価変動の要因として、
・業績の修正
・経済指標
・決算
・大口株主の動向
・ニュース
・配当金の変更
・優待の変更や廃止
というものがあります。
株価が大幅に動くことはわりとよくあります。
スシローの件も事件解決の方向性が見えれば、株価が落ち着くと考えます。
ただ、株価がどう動くかというのは大まかには予想出来ても、完全には予測できないものです。
特に不測の事態は予測不能です。
下がると分かれば下がる方向に投資する
一般的に企業が公表していない情報を元に、株式取引をするとは出来ません。
仮にそういった情報をもとに株式を売買するとインサイダー取引となります。
もし、今回のスシローの件を事前に知っていればどうなるでしょうか?
「近所の高校生がスシローで迷惑行為をしたうえでネットに拡散させる」という一連の行為です。
この情報が世間に拡散した以降、大なり小なり株価は下落します。
それは1%程度かもしれませんし、10%かもしれません。
1日程度のものかもしれませんし、1週間続くかもしれません。
ただ、事前に知っていれば「株価が下がる」という方向に投資することが可能なのです。
1億円分「株価が下がる」に投資したとすると、1%下がれば100万円、10%下がれば1,000万円の儲けです。
※手数料等を省略
株式で下がるに投資する方法
株式で「株価が下がる」に投資するのは、信用取引を利用すると可能です。
信用取引とは、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。
また、最大預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。
現金1,000万円を証券口座に預けていれば約3,300万円分まで取引できる計算になります。
「株価が下がる」に投資する場合、信用取引で行える「株券を借りて売る」という仕組みを利用します。
手順としては、
【1】株価が下がる前に株券を借りて売る。
株価2,000円で1,000株売る。
=2,000,000円
↓ ↓ ↓
【2】株価が下がったら買い戻す。
株価1,800円になったら1,000株買い戻す。
=1,800,000円
2,000,000円で売ったものを1,800,000で買い戻すので、差額200,000の儲けとなります。
※手数料等を省略
罰が軽ければ投資として成り立つ
この投資方法は罰が軽ければ成り立ってしまいます。
一連の行為でその後の人生を棒に振ることを考慮しても、それ以上のお金が入るならやってしまう人が出てくるかもしれません。
今回のように、友達間の悪ふざけであれば、基本的に元が取れることはありません。
しかし、犯罪組織などが立場の弱い人間を使って「よーいドン」でやれば、カラ売りを仕掛けて儲けて逃げ切る人間が一定数出てきます。
これはとても危険なことですが、投資をやったことがある人間なら誰でも思いつくことです。
では、これに対し店側で対策が出来るかというと、ある程度は可能だと考えます。
ただ、対策をする事によってコストがかさみ、それは販売価格に反映されます。
今まで1皿100円だった回転寿司が150円や200円になるということです。
飲食店における悪意のある迷惑行為を防止するためには罰を重くするのが手っ取り早いです。
特に組織的に行わせないような罰の重さが必要です。
「こういうことをするととんでもないことになるよ、利益になることは無いよ」という認識をみんなが持てば、減る方向に動くと考えます。
絶対に「空売りをすれば儲かる」と考えさせてはいけないのです。
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