SNS時代になってデコトラ誌がつまらなくなった理由

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SNSの普及と共に存在感が薄くなったデコトラ誌

近年、デコトラ誌の存在感が薄くなりつつあると感じます。

その大きな理由はSNSの普及にあると感じます。

 

SNSで有名なものにLINEFacebookInstagramTwitterなどがありますね。

それらの普及により

イベント結果がネタバレしている 
投稿コーナーよりアップロードの方が手軽 
新車の掲載スピードが遅い 
スナパラッチの存在 
製作費が減少している

ということが挙げられます。

それぞれどういうことか説明していきましょう。

  




イベント結果がネタバレしている

毎月のように行われているデコトライベント。

その様子はデコトラ誌にも掲載されます。

当日、取材して掲載されるのは翌月か翌々月ですね。

どんなトラックが来たとか、どんな様子だったとか、クラブ写真に自分が写っているとか、注目点は人それぞれでしょう。

しかし、SNSならそれがリアルタイムで見られるのです。

どんなトラックが今入場してきたとか、誰が来ているとか、ステージの様子とか、それら全てが遠くにいながらリアルの情報として入手できるのです。

 

ですからデコトラ誌のイベント紹介ページは、完全にネタバレ情報となっているため、新鮮味がなくなってしまいました。

更に少ないページにまとめるので写真も小さく、情報量も少ないです。

誰が載ったかなんて判断できなかったりしますからね。

 

  

 

投稿コーナーよりアップロード

各誌とも読者が撮影したデコトラやプラモデル等の写真が掲載されています。

いわゆる「読者投稿コーナー」ですね。

 

アナログ時代なら自分が撮影した写真が載るのが楽しみだったりしたのですが、SNSになると自分の気にいった写真を、自分の好きなタイミングで沢山の人に見てもらえます。

SNSですので、その写真が下手だろうが各誌の趣旨に合わなかろうが、問題にはならないのです。

好き嫌いを判断するのは見る人なので、つまらないと思えば見られないだけの話です。

アップロードする人は多いですし、一度に何枚もアップロードすることも容易です。

雑誌掲載NGのトラックでも、オーナー本人がアップロードする分には問題は起きません。

 

それに対して掲載枚数や掲載NGの問題を抱えるデコトラ誌は圧倒的に不利です。

トラッカーが、仕事中に出会うデコトラを次々とSNSで掲載していたら、勝てないのは当たり前の事です。

ページ数の限られているデコトラ誌がどれだけ頑張ろうが、SNSより情報量を多くするのは難しいでしょう。

  

新車の掲載スピードが遅い

新しく架装されたデコトラでも、紙面に載るまでには1か月以上かかります。

印刷物ですから仕方がない事なのですね。

 

プロのカメラマンが撮影した写真は綺麗ですが、SNS時代に綺麗さは求められていません。

スマホの画面で表現できる程度で良いのです。

それよりは、どんなデコトラかということが重要なのです。

SNSユーザーの多くは、一言で言うと車両の情報が欲しいのですね。

解像度が高いデジタルカメラで、ペイントが色鮮やかに撮られている必要は無いのです。

必要なのは車両を掲載するスピード。

それにおいてはSNSの圧勝です。

場合によってはショップが袈装の様子を載せていたりしますね。

こうなれば印刷物が勝てる要素はありません。

  

スナパラッチの存在

スナパラッチの多くがSNSを利用しています。

市場や漁港、特定の道路で待ち構えてデコトラを撮影しSNSに掲載するのです。

パパラッチとはどんな意味? その語源とパパラッチの今後
パパラッチとは、どんな意味か知っていますか? 一部の業界ではよく使われるパパラッチ。 決して良い意味ではありません。 果たしてどれだけの人が気が付いているのでしょうか。

各誌のカメラマンもそういった場所に出向いて撮影をしていますが、マンパワーが違います。

朝、ちょっと早起きしてデコトラが来そうなところを回ったり、休みの度に市場に出かけるスナパラッチが日本中にいます。

僕のInstagramをフォローしてくれている人だけでも数えきれないほど。

彼らの熱意と行動力はすごいと感じます。

 

どこにどのトラックが来るかという情報網もしっかりしています。

とてもではありませんが、少数で動いている雑誌のカメラマンが勝てるわけがありません。

 



 

製作費が減少している

これはSNS時代だからというわけではありませんが、ネットの普及により確実に広告収入は減っています。

その証拠にショップの広告が減り、デコトラと関係が無い広告が増えました。

ショップも、広告の中心を経費の少なくて済むネットに移行しているのです。

 

カミオンで連載をした際に色ノリの悪さに苦労しました。

とにかく安く作るために紙の質は悪くなっています。

印刷物の難しさは知っているつもりでしたが、薄くて質の悪い紙への印刷は困難を極めます。

おまけに「毎回、微妙に色が変わるんだよね~」という編集長の心強い(?)言葉。

今月号の色ノリを見て、来月号の色を決めていたのですが、理想通りにいかないのは当然のことですね。

付録も少なくなりましたし、確実に製作費は減っていると実感しました。

 

  

これからはSNSとの共存

デコトラ誌の生き残りはSNSとの共存にあると思います。

毎月決まった日に本屋に並べると売れる時代は終わりました。

本は本にしかできない内容を載せる方が良いです。

 

それと同時にSNSYoutubeなどネットを使った収益モデルも必要です。

SNSフォロワー限定のプレゼントなどは上手い方法ですね。

「続きはwebで」ならぬ「続きはSNSで」というのもアリだと思います。

イベント報告などは写真を大きくし、一部は本にして残りはSNSで良いと思います。

読者参加型のコーナーもそうですね。

目を引くものだけを大きく載せて、あとはSNSの2次元コードを載せておく方法で良いと思います。

 

個人的にはデコトライベント情報を、SNS発信にしてしまうというのも良いと思います

現に2021年は、SNS発信のデコトラミーティングが多く行われました。

 

特にコロナ渦において、イベントの中止や変更が直前に行われることも珍しくありません。

素早い動きが求められていのも事実です。

情報の早さと真性は、出版社にしかできないことだと思います。

 

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