事務職は人気が高い
20年ほど前まで、事務職といえば結婚前の腰掛のような存在でした。
しかし現在、事務職は人気が高い職種といえます。
理由としては、
・残業が少ない傾向にある
・土日祝日休める会社が多い
・デスクワーク中心で体力的な負担が少ない
・未経験や無資格でも応募しやすい
・ノルマが少ない
人気職ですので応募も多いです。
dodaの転職求人倍率レポート(2021年7月)によると事務職の求人倍率は0.24だそうです。
4人に1人ぐらいしか採用されないんですね。
全体の有効求人倍率が2.31ですので、それと比較すると圧倒的に少ないです。
まず、事務職は狭き門と認識してください。
事務職は供給多寡
専門職に比べてハードルが低い分、事務職への応募は多くなります。
しかし、多くの企業でIT化が進むにつれ、事務職の仕事は少なくなっていきます。
今後、AI技術が進むとその流れはもっと加速するでしょう。
事務職は、現状でも供給多寡であることは間違いありません。
更に正社員ともなるともっと少なくなります。
なりたいと思っても、なかなかなれないのが事務職なのです。
事務職として必要とされている知識
これからは専門知識のある事務職が必要とされてきます。
例えば、「労務」「法務」「人事」「秘書」「経理」等です。
ですから、そういった関係の専門学校に通い、知識や資格を取得する方が、就職には有利といえます。
あとはIT関係の資格は持っておいた方が良いです。
IT系の資格試験は誰でも受験できるものが多いので、努力次第で取得が可能です。
ある意味、取れるものは取っておいた方が良いでしょう。
お勧めのIT系資格
IT系の資格といっても沢山あります。
ただ事務職を目指すのにプログラミングやネットワークの資格は必要ないと考えます。
また、これらの資格は知識ゼロから始めるにはハードルが高いですからね。
事務職に役立つIT資格には以下のようなものがあります。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSは、マイクロソフトオフィスの操作能力を証明する民間資格です。
一般と上級がありますが、上級はハードルが高いです。
マイクロソフトオフィス製品は、バージョンごとに新しい機能が追加・改良されるため、バージョンごとに試験が用意されています。
全てを取得するのはかなり難しいですが、Word、Excelぐらいを持っておくとよいです。
ITパスポート
ITパスポートは、ITを利活用するすべての社会人や、これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格です。
IT資格としては簡単な部類ですが知識ゼロから受験するなら、それなりに勉強が必要です。
特に用語の暗記は大変かもしれません。
日商PC検定(文書作成/データ活用/プレゼン資料作成)2級
日商PC検定は、企業実務においてITを利活用する実践的なスキルや知識の習得を目的とし、IT社会に対応した新たなスキルの育成を図るための資格です。
内容は文書作成、データ活用、プレゼン資料作成と分かれており、それぞれがWord、Excel、PowerPointと置き換えると分かりやすいかもしれません。
資格はそれぞれ独立しており、得意分野から受験すると良いでしょう。
文書情報管理士2級
文書情報管理士は主にオフィスで取り扱う文書類、伝票類、技術資料などの紙文書をコンピュータの画面で見ることができるようにするためにスキャナ保存したり、また大量の書類を効率よく安全に長期保管するためのマイクロフィルムを活用するための技術、規格などの知識を検定する資格です。
文書情報管理士は、電子保存が一般化している現代において誰にでもおすすめできる資格といえます。
誰でも受験できる2級から受けましょう。
事務職がIT資格を持っているのは当たり得の時代
現代はIT資格を持っているのが当たり前の時代になりました。
特に専門資格の取得が難しい事務職は、IT資格が必須といえるでしょう。
新卒採用にしろ、転職にしろ事務職でIT資格を取得していないと、採用の面でかなり厳しくなります。
他に得意分野があって特殊な資格を持っていれば話は別ですが、何もない状態から始めるのであれば、実務にも結び付くIT系の資格がお勧めだと考えます。
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