バブル世代の生き残り戦略・ぶら下がりおじさんの回避方法

サラリーマンの生態
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〇〇世代

「〇〇世代」っていう言葉がありますね。

社会人になって「〇〇世代だからこうだね」とか「××世代は難しい」というように、同世代を同じグループとして扱われます。  

正直、「余計なお世話だよ!」という人もいれば「心当たりが・・・」という人もいるでしょう。

 

ただ、人は環境に大きく影響されます。

いくら優秀であっても、人余りの時代ならまともな職業につけませんし、経済が急激に縮小しているような時代ですと質素になります。

同じ世代の人が、社会情勢に合わせて似たような行動をとり、それが積もり積もって「〇〇世代」と呼ばれる原因になっていると考えます。

 

まさに「世相を映す」とはよく言ったものです。

 



〇〇世代の歴史

一般的に〇〇世代と呼ばれている人を生まれた年順に並べると以下のようになります。

団塊世代 1947~1949年生まれ

しらけ世代 1950~1964年生まれ

バブル世代 1965~1970年生まれ

氷河期世代 1971~1983年生まれ

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最近はZ世代と呼ばれる人が出てきていますね。

マイクロソフトWindows95が発売されて以降、急速にIT化が進んだ時代に生まれた世代です。

ITリテラシーが高く、SNS等を通じての情報発信が上手いとされています。

 

バブル世代から氷河期世代への変化

多くの世代がある中で、日本におけるターニングポイントと世代の切り替えが重なるポイントがあります。

 

それがバブル世代氷河期世代

戦後以降、1970年以前の日本は年平均GDP9.1%程度の経済成長率をしてきましたが、1970年代、80年代は年平均GDP4%以下にそして1990年代以降は年平均GDP0.7%前後となっています。

 

バブル世代はバブル景気も含め、好景気の日本を享受した最後の世代であり、それ以降の世代は好景気の日本を享受できていません。

日本の大企業が世界に幅を利かせていた時代に社会人になっていないのです。

 

ですから、バブル世代以前か、それより後かを境に金銭感覚は大きく違うと考えます。

 

バブル世代の特徴

一般的にバブル世代の特徴は以下のとおりとされています。

世渡り上手

コミュニケーション能力が高い

対外的な評価を気にする

依存体質

見栄っ張り

欧米文化への憧れ・劣等感

海外志向

 

これらを踏まえたうえで環境を見てみましょう。

日本の経済成長率はまだ高い

新卒一括採用全盛期

売り手市場

新卒時バブル景気真っ只中

ということで、バブル世代が就職した時、日本はとても景気が良かったことが分かります。

 

バブル世代の特徴と現状

大前提として、いつの時代もやる奴はやるしやらない奴はやらないです。

「バブル世代がすべてこうである」ということではありません。

これを頭に置いたうえで、バブル世代の特徴現状に落とし込んでみましょう。

 

バブル世代が会社を回す時代

バブル世代の多くは、職場で重要なポストについているかと思います。 

日本の雇用形態は概ね年功序列ですので、50代の彼らは役職に昇進し、会社の決裁権を持っています。

バブル世代が会社の舵取りをしているという所も多いでしょう。

 

ただ、経営側から見ると高給取りであることは間違いありません。

日本企業の給与テーブルは概ね55歳前後が天井になる事が多いからです。

 

ですから、会社に貢献していないと判断されると、リストラに遭いやすいのもこの前後の年齢となってきます。

会社の中心でありつつも、肩たたきのリスクが高いのがバブル世代といえます。

 

世渡り上手で見栄っ張り

社会人になって、上を目指している間は「世渡り上手」というスキルがとても役立ちます。

しかし、会社の経営に関わり、数字に追われることになると、計算する能力が問われます。

これはいくら世渡り上手コミュニケーション能力があっても限界があります。

 

更に、見栄っ張りという特徴が状況を悪くします。

新築戸建てを買って、良い車に乗って、年に2回は海外旅行なんていうのが推奨されたのがバブル世代以前です。

新築戸建てを35年ローンで建てて、部下より高い車に乗って、海外旅行の土産を職場で配る。

 

同様に会社の経営でも見栄を張ります。

 経営が良いように見せる。

 未来が良いように見せる。

 必要以上に豪華なものを買う。

人間、一度いい環境で過ごすとレベルを落とすことが難しいです。

結果、現実の数字より見栄を取ってしまい、会社が傾く方向に動いてしまうのです。

 

これは良くありません。

まず、1990年代以降日本はほとんど経済成長していません。

それは数年で大幅に改善する根拠もありません。

少なくとも現在のバブル世代が定年退職するまでは無いでしょう。

 

ですから、現在の市況に順応同化することが必要なのです。

頭の中からバブル景気を取り除くこと。

これが、バブル世代に最も必要とされる考え方です。

 

現実としては家計の把握をお薦めします。

いわゆる家計簿をつけるという行動ですね。

家計簿には小さな社会が投影されています。

小さな社会で実践し、大きな社会に落とし込むということで、市況の感覚をつかむことが出来るのです。

 

依存体質

バブル世代は新卒売り手市場を経験しています。

企業側も大量採用をしていたため、現在ではなかなか入れないような企業にわりとすんなり入れました。

ということで、同期が多いというのが特徴です。

 

年功序列の神話も生ており、日本はまだまだ好景気であったため、勤めていれば昇給、昇進するのは当たり前です。

ですから、自ら率先して何かをしようとはしない依存体質である人が多いともいわれています。

これは上司だけでなく、部下にも依存するといわれ、ひとことで言うと典型的な指示待ち人間です。

 

現在、どの職場でも指示待ち人間は敬遠されます。

依存体質の人に必要なのは、文字通り脱依存の精神です。

なかなか変えることは出来ませんが、一つでいも良いので新しいことに挑戦して成功体験を積みましょう。

 

難しく考える必要はありません。

モノマネでも良いです。

ヒントも情報も、その気になって探せば山ほどあるのです。

 

ハラスメントが横行した最後の世代

セクハラ、パワハラ、モラハラ、呑みハラ・・・。

現在、人が嫌がる事には何でもハラスメントが付く時代です。

ハラスメントによる委縮も問題化されだすほどです。

 

バブル世代が就職したころは、ハラスメントという意識がほとんどありませんでした。

若い頃に当たり前のように目にしてきた行為が、どんどん社会問題化され、ハラスメントとして認識されるようになりました。

ただ、長年染みついてきた考え方や行動は直ぐには変わりません。

 

バブル世代の多くはハラスメントを経験していますが「社会ってこんなもんだ」という程度の認識です。

それより若い世代は、ハラスメントという言葉が徐々に浸透してきている時代だった為、言葉や行為の認識は徐々に広くなります。

ここで、世代間ギャップが生まれます。

 

自分としては部下に発破をかけるつもりでもパワハラと認識されたり、異性を褒めたつもりでもセクハラと認識されたりすることが起きるのです。

若い頃に染みついた認識により現在追い込まれているのが、バブル世代以上の世代だといえます。

 

ハラスメントは、場合によっては会社を巻き込んだ一発退場案件と成り得ます。

まずは正しい知識、そして自己点検です。

例えば、あかるい職場応援団の裁判事例などは分かりやすいです。

一度読んでおくと良いですね。

 

あかるい職場応援団

 

IT偏差値が極端に低い世代

日本の家庭にパソコンが普及したのは1995年以降です。

 

普及の要因はマイクロソフトWindows95の登場。

それまで一部のマニアしか使いこなせなかったパソコンを、簡単に操作できるようにし、一般家庭への普及を促進させました。

 

企業においてもWindows搭載のパソコンが採用され、職場で触る機会も増えます。

その時代に新卒だった氷河期世代は率先して使いましたが、それ以上の世代にはなかなか浸透しませんでした。

特に、指示待ち体質だったバブル世代は新しいことに挑戦せず、会社から言われたとおりにしかパソコンを使えません。

 

パソコンは指示待ち体質と相性が悪いです。

なぜなら、それまでの生活家電と違い、パソコンはほぼ無限の拡張性を持っているからです。

例え会社の指示通りに使えたとても、それは機能の一部を使ったにすぎません。

電源を入れて画面を見ていれば仕事をしているように見えるけど、自身でどう組み立ててアウトプットするのかが重要なのがパソコンです。

 

IT偏差値が低いというのは企業の生産性を落とすほか、セキュリティリスク、コミュニケーションリスクを伴います。

時代に取り残されているだけならまだしも、逆にリスクまで背負わなければいけないのがバブル世代の特徴となっています。

 

正直、今まで染みついたものを変えるのは難しいです。

「イチから覚えよう」というやる気は認めますが、ITに関する肌感覚は短時間で身に付きません。

そこで、コミュニケーション能力の出番だと思います。

 

どの部署にも「IT得意です!」っていう人は一人二人いるでしょう。

後輩であろうと部下であろうと、知識を持つ者は先生です。

上手く乗せて教えてもらう。

 

決して丸投げなんてことはないように。

いつか自分の首を絞めます。

 

やる奴はやる

さて、いろいろ書きましたが、大前提としていつの時代もやる奴はやります。

ですから、バブル世代全員がこうだというつもりはありません。

 

全体的にこういった傾向があり、背景にはこういった事がありますね・・・ということです。

ただ、この傾向は今の社会情勢と相性がよくありません。

日本は右肩下がりなのに、未だに何とかなるという方向で動いているからです。

これは、自分ではなかなか気が付かないものです。

 

気付きは重要です。

自身の言動、同期の言動、部下の言動、観察すると気が付くものが多くあると思います。

そのうえで、自身の進行方向を修正しましょう。

ぶら下がりおじさんと呼ばれないように!

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