絞り込みとは
撮影における絞り込みとは、カメラのボディやレンズを操作して絞りの値を大きくすることです。
例えば開放値f2.8のレンズを使っている場合は、ボディやレンズを操作して絞りの値をf8やf11にすることです。
こうすることで、フィルムやイメージセンサーに届く光の量は少なくなってしまいますが、被写界深度の深い写真が撮れます。
以前、プラモデルの撮影で一部話した内容ですね。
プラモデル撮影テクニック「奥までしっかり見せる方法」
プラモデルの撮影をすると手前はピントが合っているのに奥はボケているということがよくあります。 これはレンズの被写界深度が関係してきます。 被写界深度はf値とも呼ばれ写りに影響する大きな要素のひとつです。 今回はそんな被写界深度について説明しプラモデルを上手く写すコツを紹介します。
絞り込みのもう一つの利点
絞り込む事によりもう一つ良いことがあります。
それは写真のシャープネスが上がるという事です。
レンズにもよりますが基本的に絞りの値を大きくすればするほど輪郭がはっきりとしてきます。
ステンレスやメッキで架装したデコトラの場合、輪郭がはっきり出ている方が綺麗に見えます。
ですからレンズを開放にして撮るのではなく、ある程度絞り込んだ方が良い写真になります。
ナイトシーンにおける絞り込み
ナイトシーン撮影においても絞り込みは重要です。
絞りを開放にして撮ると光は散ってぼやけた様な写真になってしまいます。
特にヘッドライトやフォグランプなど強い光の場合にはその傾向があります。
ネット上にあるナイトシーンのほぼ9割がこういう状態ですね。
ですから、そういった方は絞りの値を大きくすると良いのです。
参考までに絞りをf8まで絞ってみましょう。
マーカーを見ていただくと一目瞭然なのですが、光が線を描いているという表現が近いですね。
この光の線を描くような散りを光条と呼びます。
まあ、一般的には使わない言葉ですね。
光がぼやけていないので車体も見やすいです。
絞りの値を変更するだけでこれだけ仕上がりが変わってきます。
是非ともお試しください。
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