ニコンはミラーレス一眼カメラZ6、Z7においてはじめてボディ内手ブレ補正を採用しました。
その能力は約5.0段というものです。
しかし、それはあくまでも決められた条件のもとであり、それが変われば値も変わってきます。
特に、レンズの変更は焦点距離やボディとのバランスなどカタログスペックでは表せない部分も多いです。
ですから、実際にどの程度手ブレ補正が効くかはやってみないと分からない部分でもあります。
ということで手元にあるNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを使って実際に手ブレ補正の効き具合を試してみました。
持つ人によって若干の違いはあるかも知れませんが、このレンズを購入する予定がある人は参考にして見てください。
ボディ内手振れ補正
手ブレ補正機能とは、写真等を撮影する際の手ブレを抑制する機能です。
ミラーレス一眼カメラNikonZ6、Z7では、ニコンで初めてボディ内手振れ補正が搭載されました。
ボディ内手振れ補正とは、カメラがブレを検知すると、上下左右とロールのブレを補正するというものです。
NikonZ6、Z7におけるボディ内手振れ補正性能は約5.0段(カタログスペック)。
但しこれはNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを使用し、ズームを望遠端に設定した場合です。
では、他のレンズ(他の焦点距離)はどうでしょうか?
レンズが変われば手ブレ補正の効果も変わります。
焦点距離によっても変わりますし、ホールドのしやすさによっても変わります。
ということで、NikonZ6を使用し所有しているいくつかのレンズで検証してみたいと思います。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは2022年1月発売のZマウントレンズです。
標準ズームとして人気が高く、売れ筋の製品といえます。
検証方法は、ワイド側とテレ側でシャッター速度を少しずつ落としていき、どの程度写真に手ブレが目立つか確認します。
テストに使うのはカレンダー。
カレンダーがフレームいっぱいに写るぐらいの距離で撮影していますので、レンズの焦点距離によって被写体までの距離はまちまちです。
参考程度にご覧ください。
手ブレ補正機能の検証結果
【ワイド側24mm】
ところどころ怪しい部分もありますが、シャッター速度1/4秒ぐらいまでは良好といえます。
1/3秒になると端部が怪しく、1/2秒になると中央でもブレが目立ちます。
補正効果3段階ぐらいですね。
何度か撮影しましたが似たような状態でした。
【テレ側120mm】
テレ側についてはシャッター速度1/15秒あたりから怪しくなります。
1/8秒で確率は落ち、1/4秒はかなりの割合でブレが目立つ結果となりました。
おおむね3段~4段階の間かと思います。
カタログスペックの5段階は難しいですね。
手ブレ補正はカメラのホールドによっても変わってきます。
この結果はあくまで参考程度にお考え下さい。
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