星空撮影の成功は環境で9割が決まる
以前書いた記事で「星空撮影の成功は環境で9割が決まる」という話をしました。
星を撮影するために重要なのは高性能なカメラでもなく、高価なレンズでもなく、iPhone13Proでもなく、いつ、どこで、どのような状況で撮影するかが重要だという事です。
あとの1割はどのような機材で撮影するかです。
ですから、環境が整っていればスマートフォンのカメラでも星は撮影可能なのです。
ただ、ひとことにスマートフォンといっても千差万別。
なるべく新しい製品を使ってみたい。
ということで、
今回は、GooglePixel6を使って星空の撮影に挑戦してみました。
目標を決める
まずは目標を決めましょう。
とはいえ、どんな風に撮って良いか分からないという人も多いと思います。
「星の名前とか、星座とかよくわからない!」という人。
それほど難しく考える必要はありません。
まずは星空を写してみましょう。
ということで、目標はこれです。
ザ、星空。
最初なので写すことに注力すると良いです。
必要な物
撮影に必要な物はデジタル一眼だろうがスマートフォンだろうが変わりません。
一覧にすると
スマートフォン(GooglePixel6)
三脚
スマートフォンホルダー
懐中電灯
詳細は以前紹介したので割愛します。
標準のカメラアプリで撮影
GooglePixel6に標準搭載されているカメラアプリは、夜景を自動認識します。
普通に撮っていても、暗い場所になると自動的に夜景モードになり、夜景が撮りやすいような露出に変更されます。
AFはたまに迷いますが、合わないことはありません。
迷い出すとキリがないので、ピントが合わない場合は一度アプリを再起動すると良いです。
注意点としては、シャッター速度は1秒前後になりますので、スマートフォンは確実に三脚に固定してください。
あとは構図を決めてシャッターを押すだけ。
とっても簡単です。
で、撮影されたのがコレ。
正直、「うーん( ̄^ ̄)」って感じです。
手軽に撮れるのは良いのですが、周辺光量も不足し過ぎですし、ノイズも多い。
EXIFデータによると、シャッター速度は0.75秒、ISO17749です。
本来、星空写真はISO感度をある程度落として、シャッター速度で露出を稼ぐことが多いのですが、Pixel6のカメラアプリはISO感度で露出を稼ぐ仕様のようです。
シャッター速度0.75秒なので手持ち撮影にしても微妙。
ISOが高いので夜空のノイズが多くなります。
高感度に自信を持っているのは分かるのですが、少し高すぎますね。
で、これが写真だけ見た感想です。
当然、比較対象はデジタル一眼カメラです。
ということで、比較対象のレベルは高いです。
ただ、これがスマートフォン任せで撮影できるということには驚きです。
デジタル一眼カメラの多くは星空にピントを合わすことが出来ません。
また、AEで露出を合わせられる機種も限定されます。
手軽に撮影できるスマートフォンの進化は感じられると思います。
マニュアルカメラアプリで撮ってみる
Pixel6のカメラアプリはマニュアル操作がほとんどできないので、感度を落としての星空撮影が出来ないようです。
参考までに、別のマニュアルカメラアプリをダウンロードして使ってみたのですが、以下のような描写になりました。
ISOを3200相当(ISO3188)まで落としてみました。
シャッター速度が2秒より遅く設定できなかったため、シャッター速度2秒で撮影しています。
ノイズは相変わらず多いのですが、露出が合わせやすいので、夜空のノイズを目立たなくすることができます。
撮影しながら段階的に露出を調整すると良いかもしれません。
過度な期待は禁物
GooglePixel6は、比較的新しいためカメラ性能が良いスマートフォンです。
その証拠に、付属しているカメラアプリで星空の撮影が可能です。
ただ、過度な期待は禁物です。
星空の描写においては、デジタル一眼カメラで撮影が出来る人を、画質の面で満足させることは無いと考えます。
とにかく簡単に写るという点については評価できます。
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