小学生が将来なりたい職業No1
2021年に進研ゼミ小学講座が実施した
「2021年の出来事や将来に関する小学生の意識調査」
によると、小学生が将来なりたい職業No1はユーチューバーです。
男女別にみると男子は2位で、女子は3位です。
ここ数年は必ず上位に食い込んでおり、人気の高さがうかがえます。
人気の理由は「好きなことをしてお金が稼げるから」だそうです。
ユーチューバーの定義
ユーチューバーといっても様々です。
自称ユーチューバーなんていっぱいいますからね。
仮にYouTubeの広告収入やスポンサー収入だけで食べていける人を、ユーチューバーとしましょう。
ユーチューバー「鈴木ゆゆうた」(登録者数60万人)は2019年に実施した生配信の中で、「ユーチューバーって保険もボーナスもないから、月30万円は稼がないとたぶん暮らせない」と語りました。
収入から税金、保険、家賃、光熱費、医療費、食費等を引くと生活していくには30万円が一つのボーダーラインのようです。
また「30万円稼ぐには月間の動画再生回数が200万回、最低でも100万回は必要」とも語っています。
月100万回再生されるユーチューバー
では月100万回再生されるYouTuberはいったいどれだけいるのでしょうか?
「ユーチュラ」のランキングに掲載されているYouTubeのチャンネル数は、2019年9月時点で20,230チャンネル。
このうち月100万回再生されたのは2,385チャンネルです。
参考までに2018年の同時期は1,527チャンネルでしたので、年間で858チャンネル増えている計算になります。
増加数を同じと考えると2021年9月時点で4,101チャンネルあるという計算になりますね。
但し、この中には企業や歌手などの芸能人、サブチャンネルが含まれていますので、それらを除くと、実際は3,000人(組)程度と予測されます。
芸能人が11,000人、弁護士が43,000人、医師が327,000人ぐらいと言われていますので、それらと比べるとはるかに狭き門といえます。
大手プロダクションや芸能人が参入し始めている
ここ数年、大手プロダクションや芸能人のユーチューブ参入が目立ち始めました。
今後、活動の場がTVからYouTubeに切り替わるという流れは進むでしょう。
「TVではあまり売れていないけど、YouTubeを始めたら大人気になった」という芸能人も多いです。
私生活でやらかした芸能人がユーチューバーに転向というのもありますね。
こういった、プロが組織的に動画を作成する中で、素人が勝ち残っていくのは、年を追うごとに難しくなっていきます。
近いうちに視聴時間が頭打ちになる
全体の視聴時間は、まだこれから伸びると思いますが、数年以内に限界が来るでしょう。
理由としては、
・スマホやパソコンの普及率は限界まで上がってきている
・日本の人口は減り続けている
いくら動画をあげても、視聴されなければ広告収入は入りません。
チャンネル登録者数が10万人でも、動画が視聴されなければ収入は無いのです。
ですから視聴時間の頭打ちというのは大きな問題なのです。
頭打ちになるとどうなるかというと、限られた視聴時間を奪い合う形になります。
プロダクションや芸能人、そして固定客のいるユーチューバーとの戦いです。
今、小学生が働き始めるのは10年後ぐらいでしょうか?
その時になって、新規参入しても居場所はありません。
無謀と考えます。
参入するなら今のうち
せんももあいしーchというYouTubeチャンネルをご存じでしょうか?
あのHikakinTVをより多い、チャンネル登録者数1070万人を誇るYouTubeチャンネルです。
内容は子供(四人兄弟)の日常です。
オモチャで遊んでいたり家族旅行だったりと、どこの家庭にでもありそうな日常を、ほのぼのと撮影しています。
要はアイディアと行動力なので「将来なりたい」と言っている時点で、今動いている人に対して負けが確定しているんですね。
ユーチューバーになりたいなら、今すぐ行動を起こすべきなのです。
かんたんな動画ならスマホひとつで撮影からアップロードまでできますから。
一部項目に年齢制限がありますが、親が作成している形であれば問題ないでしょう。
覚悟を示せ!
「ユーチューバーは好きなことをしてお金が稼げる」という大きな誤解が蔓延しているようです。
確かに好きなことをしてお金を稼ぐこともできるのですが、私生活も犠牲にします。
先ほど子供でもユーチューバーになれると言いましたが、推奨するものではありません。
子供が顔出しでYouTubeに出ることは危険なのです。
行動や言動は世界中に発信されます。
ちょっとした油断や知識不足で、法を犯したりモラルのない行動をとってしまうと、それが永遠に残り続けます。
消しても無駄ですよ。
世の中には炎上を趣味としているヒマ人が沢山いますから、一瞬で拡散されます。
ネット上に残った汚点は一生ついて回り、進学や就職、結婚の足枷となる可能性があるでしょう。
ですから、本気でユーチューバーを目指すなら今すぐ参入して、他の職業をあきらめる覚悟も必要なのです。
さて、小学生の皆さん。
皆さんにその覚悟はありますか?
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