フルサイズとは
デジタルカメラにはイメージセンサーのサイズがいくつかあります。
このサイズとは縦×横の寸法を表すもので、画素数とは分けて考えてください。
主なものを挙げてみましょう。
名称 | 横 × 縦 | 主な用途 |
---|---|---|
フルサイズ | 36mm×24mm | デジタル一眼カメラ |
APS-H | 27.9mm×18.6mm | デジタル一眼カメラ |
APS-C | 22.6mm×15.8mm | デジタル一眼カメラ |
フォーサーズ | 18mm×13.5mm | デジタル一眼カメラ |
1/1.8型 | 7.18mm×5.32mm | コンパクトデジタルカメラ |
1/2.3型 | 6.2mm×4.6mm | コンパクトデジタルカメラ |
1/2.5型 | 5.7mm×4.3mm | スマートフォン |
1/3.4型 | 4.6mm×3.45mm | スマートフォン |
この中で多くのデジタル一眼カメラが採用しているのが、フルサイズとAPS-Cとフォーサーズです。
デジタル一眼カメラで綺麗な写真を撮影したいならフルサイズをお勧めします。
同じ画素数でも写りが違う様子を比べてみましょう。
今回はAPS-Cデジタル一眼カメラ(以下APS-C機)と、フルサイズデジタル一眼カメラ(以下フルサイズ機)で比較してみました。
センサーサイズで写る範囲が違う
APS-Cはフルサイズの中央を切り取るような形になります。
同じ焦点距離のレンズを使用してもAPS-C機はフルサイズ機に比べて約1.5倍の大きさに写ります。
望遠側には有利ですが広角側には不利となります。
また、APS-C機にフルサイズ用のレンズを付けることは、それほど問題になりませんが、フルサイズ機にAPS-C用のレンズを付けると影が写ります。
まず、使い物にならないと思ってください。
イメージセンサーサイズが大きいほどボケ量が多くなる
イメージセンサーサイズが大きいほどボケ量は多くなります。
ですから、APS-C機より、フルサイズ機の方がボケ量が多いということですね。
これは、使用しているレンズや設定にもよるので、APS-C機でも十分にカバーできます。
あくまで同じレンズを使用した場合と考えてください。
イメージセンサーサイズが大きいと諧調表現も豊か
イメージセンサーサイズが大きいと諧調表現が豊かになります。
これは1画素当たりの面積が違うためで、面積の大きさに比例して諧調表現も豊かになります。
APS-C機は黒つぶれや白とびが発生しやすいのですが、フルサイズ機はそれが若干少ないです。
特にナイトシーンなどコントラストが強い場面では差が出やすいと感じています。
イメージセンサーが大きいと暗所でも綺麗に写る
イメージセンサーのサイズが大きいと、多くの光を取り込むことが出来るため、暗所でも高精細な写真となります。
フルサイズ機の場合、アンドンの文字もクッキリと表現されていますが、APS-C機はなんとなく眠たい表現となっています。
ナイトシーンを綺麗に撮影する場合、この差は大きいです。
これが、フルサイズ機を勧める一番の理由だったりします。
フルサイズ機の欠点
同じ画素数でもイメージセンサーが大きいと綺麗な写真が撮れます。
ですから買うならフルサイズ機をお勧めします。
ただ、全てにおいてAPS-C機よりフルサイズ機が勝っているわけではありません。
フルサイズ機にも欠点はあるのです。
主なものを挙げてみましょう。
・同等性能のAPS-C機より高価
・大きくて重いものが多い
・望遠側に不利
これらの欠点は頭に入れておきましょう。
欠点を十分に補えるフルサイズ機の魅力
最初にもお話ししましたが、デジタル一眼カメラを買うならフルサイズ機をお勧めします。
画質は説明したとおりで比較すると大きな違いがあります。
価格の面は型遅れの中古を買うという手があります。
露出を合わせる、ピントを合わせるという基本的な機能は、最新機種とそう変わりありません。
中古の型遅れは、最新機種の半額程度で手に入るので、十分検討の余地があると考えます。
重くて大きいのは仕様上仕方がありません。
重いというのは安定につながりますので、手振れの軽減が期待できます。
手が大きい人には、こちらの方が使いやすいという考え方もできます。
望遠側に不利な件についてはそれほど気にする必要はありません。
500mm程度までの望遠レンズなら多くの製品が出ていますし、それ以上の焦点距離を初心者が操るのは無謀といえます。
逆に広角側に有利という考え方が出来ますので、そちらを優先してみてはいかがでしょうか。
このように比較するとフルサイズ機の魅力が分かっていただけるでしょう。
一番は画質。
これを無視してデジタル一眼カメラを買うぐらいなら、スマートフォンのカメラで十分かもしれませんね。
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