AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 ペリスコープレンズの魅力と注意点

撮影機材レビュー
スポンサーリンク

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1

AstrHori (アストロリ)28mm F13 Macro 2:1は、AstrHoriが製造、販売するマクロレンズです。

 

筐体が細長く伸びた、およそレンズとは思えないようなその形状。

 

その特殊な形状からペリスコープレンズとも呼ばれ、通常のマクロ撮影に加えて特殊な環境での撮影も可能です。

 

<28mm F13 Macro 2:1 ペリスコープレンズ:AstrHori公式サイトより引用>

 

見た目のインパクトも抜群なペリスコープレンズ

 

その魅力について見てみましょう。

 




 

 

 

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1の魅力

まずはAstrHori 28mm F13 Macro 2:1の主な仕様について確認しておきましょう。

 

  

 

単焦点マクロレンズなのですが、最短撮影距離の長さ開放絞り値の大きさが目立ちますね。

 

これには理由があります。

 

その点も含めて、AstrHori 28mm F13 Macro 2:1の魅力について見ていきましょう。

 

 

 

もっと寄れる!2倍のマクロ

AstrHori 28mm F13 Macro 2:12倍のマクロレンズです。

 

マクロレンズとは被写体を至近距離から撮影できるレンズのことで、多くのマクロレンズが等倍(1倍)であるのに対しAstrHori 28mm F13 Macro 2:12倍まで近づくことができます。

 

この倍率とはイメージセンサーのサイズに対して被写体をどの程度まで大きく写せるかという値で、等倍なら同じ大きさ、2倍なら等倍のさらに倍ということになります。

 

 

等倍マクロより大きく写せる(被写体に近づいて撮影できる)

 

なお、最短撮影距離が480mmとありますが、あくまでもカメラのセンサー面からですので、レンズ先端から計測すると1cmにも満たないことが分かります。

 

最短撮影距離での撮影は、被写体に接触しそうなぐらい。

 

 

 

狭い場所での撮影が可能

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1は、狭い場所での撮影が可能です。

 

通常のレンズは被写体に近づくとその周辺のものが邪魔になり、一定以上近づけないことがあります。

 

しかし、AstrHori 28mm F13 Macro 2:1はその細長い筐体の特性を生かし、通常のレンズでは進入できない狭い場所での撮影を可能とします。

 

<隙間に差し込んでの撮影も可能>

 

これは、今までにない特徴的かつダイナミックな構図を可能とします。

 

撮影機材の干渉によって諦めていた撮影もAstrHori 28mm F13 Macro 2:1なら可能になるかもしれません。

より自由な撮影を可能とするレンズといえます。

 

 

 

f40による被写界深度の深さ

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1は、狭開放絞り値がf値13、最大絞りが値f40となっています。

 

開放絞り値が大きい分、最大絞り値も大きいということです。

 

この最大絞り値が大きいということを利用して被写界深度の深い撮影を可能とします。

 

<小さなカプセルトイでも奥までしっかり写しきることができる>

 

マクロ撮影で障害となるのが被写界深度の浅さ

 

これは接写であるためどうしようもありません。

 

ボケ味の美しさを表現するなら問題ないのですが、全体的にしっかり写したい場合はボケ過ぎることが障害となります。

 

そういった時に絞り値が大きなAstrHori 28mm F13 Macro 2:1が、その力を発揮します。

 

通常であれば途中でボケてしまう小さなカプセルトイなども、1ショットで全体的にしっかりと写しきれるのです。

 

 

 

絞り値による画質の違いを確認

レンズは画質も大事。

 

ここで絞り値による画質の違いを確認しておきましょう。

 

カメラ用レンズの多くには絞り機構が内蔵されており、それを操作することにより、通過する光の量を調節しています。

 

その際、絞りの値によって画質が変わるのですが、一般的なカメラ用レンズは絞り値f8程度で最も良好な画質が得られるように設計されています。

 

しかし、AstrHori 28mm F13 Macro 2:1開放値でもf13であるため、どの部分が良好であるか分かりにくいところでもあります。

 

ということで、各絞りに対する像の明瞭さを比較してみます。

 

<AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 f13>

 

 

<AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 f18>

 

 

<AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 f20>

 

 

<AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 f22>

 

 

<AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 f40>

 

全体的に大きな画質の劣化はみられませんが、開放(f13)と最大絞り(f40)は若干像が甘いようです。

 

用途と価格を見れば十分納得の画質。

 

f値については、レンズに刻印されている数値で撮影しています。

 

絞りリングにクリック機構が無いため開放最大絞り以外は大まかな値と思ってください。

 

以上、参考までに。

 

 

 

分割式で持ち運び時コンパクトになる

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1は長い筐体が特徴です。

 

その長さ425mm

 

これは市販の交換レンズの中ではかなり長い部類に入ります。 

 

当然、持ち運び時にそのままではカメラバッグに入りません。

 

ということで、中央部分から分割できるような構造となっています。

 

 

これはとてもありがたい。

 

とはいえ、分割しても350mmほどありませすので、カメラバッグを選ぶといえます。

 

なお、HAKUBAソフトレンズポーチ 02 145-345は長さ的に丁度良いので参考までに。

 

HAKUBA ソフトレンズポーチ 02 の使い勝手を検証 「7種類のサイズから選べるお手軽レンズケース」
望遠レンズはその大きさ故、持ち運びに困ることがあります。 そんな時に便利なのが望遠レンズ用のレンズポーチ。 HAKUBA ソフトレンズポーチ 02 145-345 についてビューします。

直径が細くて中で動いてしまうのでタオルでも詰めておくと良いです。

 

 

 

LEDが搭載されている

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1は被写体に限りなく近づくことができます。

 

最短撮影距離で撮影するとレンズ先端から被写体までは約0.8cm

 

あまりにも近いためレンズ筐体の影が被写体に影響することがあります。

 

そこで有効なのがレンズ先端に内蔵されたLEDライト

 

 

筐体中央部分にUSBポートが付いており、そこにモバイルバッテリー等の電源を接続すると光る仕掛けです。

 

レンズ側はUSB TypeCとなっており、TypeA-Cのスイッチ付きケーブルも付属品に含まれます。

 

ですからUSB TypeAのモバイルバッテリーがあれば直ぐに使用可能。

 

とても便利です。 

 




 

 

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1の注意点

とても個性的なAstrHori 28mm F13 Macro 2:1ですが、使用する際には注意する点もあります。

 

<レンズ装着例:焦点工房公式サイトより引用>

 

特殊であるが故、通常とは違う取り扱い方法。

 

いくつかありますので順に見てみましょう。

 

 

 

三脚での撮影が基本となる

マクロレンズ接写をするためのレンズです。

 

当然、被写体に近づいて撮影するため、ピント構図にシビアになります。

 

手持ちで撮影していては、なかなか思った構図では撮れませんし、ピントも思った場所に合いません。

 

ということで、マクロレンズで接写をする際は三脚でしっかり固定しての撮影が基本です。

 

 

もちろん、AstrHori 28mm F13 Macro 2:1を使用する場合も同じで、三脚で固定して構図ピントを合わせることとなります。

  

特に長い筐体が手持ち撮影の困難さを助長すること間違いなし!

  

三脚を使用する際は少し重めのしっかりした製品を選んでください。

 

長い分、通常よりもバランスは悪く、ちょっとした振動でも大きなブレが発生するレンズといえます。

 

 

 

マクロスライダーは欲しい

三脚同様に、接写の際にあると便利な撮影機材がマクロスライダー(微動装置)

 

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1においては必須の撮影機材であると考えます。

 

【 マクロスライダー 】の使いかた! 微動装置の利点とその使い方
マクロ撮影(接写)するとなかなか構図が決まらなかったり、ピントが合わせにくかったりします。 そんな時に便利なのがマクロスライダー。 その利点と使い方について解説します。

 

理由としては、

といったものがあります。

 

被写体から離れて撮影する場合は問題ありませんが、接写の際はマクロスライダーの有無が撮影効率に大きく影響します。

 

 

Velbon スーパー マグスライダー 「ここが変わった"新しい"マクロスライダー」旧製品との比較
Velbonのマクロスライダーとスーパーマグスライダーについて比較。 旧製品(マクロスライダー)で不満だった部分は改善されたのか。 両製品を比較してみましょう。

 

 

 

ピント合わせはかなりシビア

マクロレンズで接写をする際に特に気にするのがピント。

 

接写は被写体に近づくためピントの微妙なズレが写真の仕上がりを大きく変えます。

 

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1は一般的な等倍マクロに比べて、より被写体に近づくことができるため、ピント合わせはよりシビアになります。

 

ファインダーでのピント合わせは困難であるため、ピーキング機能の活用や、液晶画面を拡大しながらのピント合わせが必要となります。

 

<フォーカスピーキングの例:Nikon公式サイトより引用>

 

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1自体はピントリングにほどよい抵抗があるため、昔ながらのマニュアルフォーカスレンズを使っている人にとっては使いやすいかもせれません。

普段、AFしか使わない人は練習が必要です。

 

 

 

長い筐体に注意

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1が通常のマクロレンズと違うのは長く伸びた筐体

 

とにかく長く感じます。

 

持ち運び時取り付け時構図決定時にぶつけないように注意したいところ。

 

長く伸びた筐体は、その長さ、細さにより強度が通常のレンズより弱いことが予想されます。

 

特に構図を決定する際は要注意。

 

これは、使用した感想です。

 

 

 

絞り値はあいまい

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1絞り調整完全マニュアルです。

 

レンズ筐体にある絞りリングを回転させることで絞り値を変更することができます。

 

 

絞りリングにはクリック機構が無いため、絞りの値はあいまいです。

 

絞りリングに刻印された数字をあてにするのですが、中間の絞り値を正確に設定することは困難です。

 

参考までに、絞りリングに刻印されている絞り値は、

となっています。

 

若干、謎な割り付け。

 

 

 

保管、輸送手段の確保が必用

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1は長さがあるレンズです。

 

中央部分で分割できるとはいえ350mmほどになります。

 

通常のカメラバッグは長すぎて入らない。

 

輸送時は付属のキャリーケースを使うことになります。

 

ただ、手さげタイプの持ち手しかついていないため、別途レンズポーチを用意した方が便利です。

 

参考までにHAKUBAソフトレンズポーチ 02 145-345は長さが丁度良いです。

 

直径が太く、内部空間が空きますのでタオルなどを詰めて運ぶと良いでしょう。

 

 

 

HAKUBA ソフトレンズポーチ 02 の使い勝手を検証 「7種類のサイズから選べるお手軽レンズケース」
望遠レンズはその大きさ故、持ち運びに困ることがあります。 そんな時に便利なのが望遠レンズ用のレンズポーチ。 HAKUBA ソフトレンズポーチ 02 145-345 についてビューします。

 

 

 

他にはないオンリーワンレンズの一つ

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1は様々な意味で特別なレンズです。

 

このレンズを使用しないと撮れない写真がいくつもあります。

 

取り扱いの難しさ、操作の難しさを考慮しても十分な魅力があります。

 

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1の特徴を知ったうえで新しいアイディアが出るならそこが出発点。

 

ペリスコープレンズを使って新しい写真に挑戦すると良いです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました