写真集に掲載するデコトラを選ぶ
2010年代初頭に、自費で写真集を作りました。
内容は今まで撮りためたデコトラの写真。
作成した写真集は75カットだったのですが、ボツになったカットや差し替えになったカットは多いのです。
いろんな意味で問題がありました。
一番の原因は著作権です。
写り込みを超えるような著作は避けるほうが無難。
トラックの箱絵にそういったものが描かれていたら、その時点で引っ掛かります。
著作権に苦しむ
著作権には苦しみました。
個人だと後ろ盾が無いので、トラック誌のようにしれっとやってしまうという手が使えないのです。
某ねずみさんのペイントのおかげで、トラック自体も掲載できないなんて残念過ぎ。
同時にイベントに来るトラックは、そういった系のペイントが多というのも実感させられました。
二次創作で何とか逃げられないかと模索しましたが、法律に詳しい方からすると愚策だそうです。
掲載許可は近いところから
掲載許可は近いところから攻めていきました。
友人、いつもイベントで話す人。
そして友人から紹介してもらったのも多いです。
イベントに来る人は地域性もあり顔なじみが多いので、簡単につながっていきます。
2、3人声をかけると、大概その人にたどり着いたのは有難かったです。
紹介無しで声を掛けたのは数名。
自己紹介して「こんな感じの写真集を作りたいです」って直球勝負するしかないです。
掲載許可が下りなかった唯一のデコトラ
自身が声をかけた中で掲載許可が下りなかった唯一のデコトラは「芸術丸」です。
関口工芸ですね。
関口工芸はペイントの著作権を主張するために「芸術丸」のほかに関口工芸でペイントしたトラックは全てボツになりました。
まあ、厳密にいえば「絵が写らないような撮り方をした」というのが正しいかもしれません。
さらにややこしいことに、ゲーム化されているため、「芸術丸」自体の権利にゲーム会社が噛んでいて使用できる範囲が分かりません。
会社によって考え方は違いますから。
某ねずみさんのところのように厳しいところだとアウトです。
ですから、触れない方が身のためということ。
関口工芸から学んだこと
よくよく考えるとペイントも写真の大半を占めるため、著作物として主張されると写り込みの範囲を超えてしまっているのです。
関口工芸にはそれを教えてもらいました。
これは非常に勉強になりましたし、自身の写真に対する考え方も変えてくれました。
ということで、掲載写真の洗い直しです。
どこのペイントや文字が入っているか。
分からないものは、カミオン等を読み漁り一覧にして書き出します。
友人作戦で乗り切る
写り込みを超えているであろうペイントや文字に関しては個別に許可取得です。
直接、工房に行って許可を得たペインターもいますが、遠い人は無理ですので他の方法を模索します。
そこで、また友人作戦を実行。
こういう時、心強いです。
たいていのデコトラ乗りはペインターと知り合いです。
ですから、そのルートで許可を取ってもらいました。
まあ、結果は杞憂に終わったのですが、まだ自身の知らないペインターで著作権を主張する人はいるかもしれません。
ペイントや文字にも著作権が発生することを忘れないように注意しましょう。
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