NikonのNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sはとてもいいレンズです。
でも、
「ここ、もうちょっと何とかならないかな~」
という所が無い訳ではありません。
ピントリングとか、フードの事とか・・・。
ほんのちょっとの事なんですが、気になるところを書いてみました。
購入を考えている方は参考にしてください。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
ニコンのNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sは2019年2月に発売された標準ズームレンズです。
特に次世代を見据えた高度な光学性能を追求したレンズであるSラインシリーズで、f/2.8通しの大三元レンズでもあります。
Fマウントの同等製品から270g軽量化され、写りの良さにも定評があります。
そんなNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sですが「これはどうなの?」という所もあります。
個人的に気になった部分について見てみましょう。
プラ製のピントリング
外観でまず気になったのがピントリング。
多くのカメラ用レンズが滑り止めにゴムを使用しているのに対し、このレンズはプラスチックでできています。
隣にあるズームリングの滑り止めがゴム製であるため、その差が良く目立ちます。
乾燥肌の人は滑りやすいかもしれません。
マニュアルでピントを合わせることが多い人は気になるかも。
やたら埃が付くレンズフード
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sに付属するレンズフード内側には植毛が施されています。
これは光の乱反射を防ぐためで、逆光耐性の向上に寄与すると考えられます。
Fマウント製品の大三元標準ズームレンズはここがプラスチック素地ですので、光の影響を受けやすいと想像できます。
ということでNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sのレンズフードは性能が向上したのですが、欠点として埃が付着しやすいというものがあります。
環境にもよりますが1日撮影すると、結構な量の埃が付着します。
プラスチック製のレンズフードならブロア等で簡単に除去できるのですが、植毛されていると除去に手間がかかるうえに一定数は残ってしまいます。
結果、レンズフードの内側に白っぽい汚れのようなもの残ってなんとなく汚いという状態になりそうです。
レンズフードの植毛は正直無くても良いと思います。
ズームリングはちょっと重い
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sは繰り出し式ズームを採用しています。
ズーム操作をすると前玉部分が飛び出して、全体の長さが変わるタイプですね。
収納する際、全長が短くなるためコンパクトに収まります。
繰り出し式ズームのレンズに共通すると考えるのが、ズームリングの重さです。
これはインターナルズームを採用しているAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDと比較すると、ズームリングの重さを実感するでしょう。
とはいえ、ズームリングは常に操作するものでもないため、気にならない人は気にならないかもしれません。
動画撮影で、ズーム追いなんかする際の動きは硬いかもしれないです。
フィルター径が82mmって
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sはフィルター径が82mmです。
これは比較的大きい部類になります。
Fマウントの大三元標準ズームレンズと比較すると、
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED:77mm
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR:82mm
となっています。
Fマウントと比べてZマウントはマウント径が大きくなっているため、全体的に太くなる傾向があるように感じます。
ですからフィルター径82mmは必然と言えば必然かもしれません。
しかし、望遠ズームレンズ(NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S等)はフィルター径が77mmですので、フィルターの共用が難しくなります。
初期のAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDと組み合わせると、PLや特殊効果などのフィルターは共用出来て経済的だったのですが、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sはそれぞれ揃える必要があります。
ゴミが溜まるリングゴム
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sのピントリング、ズームリング溝には小さなゴミが溜まりやすいです。
これはニコンに限らず、最近のレンズに多い傾向にあります。
もう少し溝の幅を広げるか、旧Fマウントレンズのようにブロックパターンに近いようなデザインの方が掃除はしやすいです。
黒いラバーの中に小さな白いゴミが溜まるのは、最近のレンズに共通する悩みといえるでしょう。
写りは十分すごいけど
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SはFマウントの大三元レンズと比べると大きく進化しました。
描写は開放からシャープで、逆光耐性もそれなりに強い。
オマケに軽くてコンパクト(旧製品比)。
撮影が楽しくなることは確かでしょう。
一方で、個人的に気になる点もいくつかありました。
フードやラバーに埃が溜まり易かったり、ピントリングがプラ製だったり。
ただ、こういった点について、感想は人それぞれだと思います。
もしかしたら、違う点が気になるかもしれません。
ただ、写りは「さすが大三元レンズ!」と言いたくなるほど確かであると感じます。
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