【 Neewer 】 格安 NDフィルターセットを試す「安いけど・・・・?」

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NDフィルター

NDフィルターとはレンズから入る光の量を減らすために使うグレー色のフィルターです。

色目を変えることなく、光量を減らすことが出来るのが特徴です。

 

なぜこんなフィルターがあるとかというと、主に明るい時間帯にスローシャッターを切るためです。

<スローシャッター撮影の例>

 

デジタル一眼カメラの場合、レンズの絞りを絞り込むことによってある程度、光量を減らすことができます。

 

しかし、絞り過ぎることによって回析が発生したり、露出が最小絞りの限界を超えるような場合には対応しきれません。

こういった場合は、NDフィルターを使ってレンズから入る光を強制的に減らすことで対応が可能となります。

 



 

 

 

NDフィルターの種類

NDフィルターにはいくつか種類があります。

一般的に使うのは、ND2ND4といったNDの後に数字が表記されている製品です。

この数字は減光量を表します。

 

例えばND2は光量が1/2に、ND4は光量が1/4になります。

絞りの値でいうとND2は1段階、ND4は2段階分の減光となります。

 

同様にND8は3段階、ND16は4段階、ND32は5段階・・・・といった具合です。

 

更に減光効果が強いものにND400(8_2/3段分)ND1000(約10段分)といった製品もあります。

 

 

その他に、可変NDフィルターという製品もあります。

可変NDフィルターは前枠を回転させるだけで減光量を調整できるフィルターで、主に動画撮影に使用されます。

 

通常のNDフィルターの場合、撮影時に濃度の異なるフィルターをいくつも用意する必要がありますが、可変NDフィルターなら1枚で済みます。

 

減光量に応じてフィルターを交換する手間も省ける便利品です。

  

 

 

格安NDフィルターを使ってみる

NDフィルター使う場面が限定されます。

普通に写すだけなら、使うことはほぼ無いでしょう。

ですから、年に1回程度の出番のために購入するのも少々勿体ない気がします。

 

 

ということで格安NDフィルターというものを試してみました。

 

格安NDフィルターとは、主に中華製のフィルターで文字通り安いのが特徴です。

例えばKenkoND8フィルター(ProND8-58mm)は2,500円程度ですが、格安NDフィルターはND4、ND8、ND16がセットになって2,000円ぐらいです。

  

実質1/3。

非常に安いです。

では、品質は?

・・・ということで試してみました。

 

 

 

NeweerのNDフィルターセット

今回試すのはNeweerNDフィルターセット

ND2ND4ND8フィルターポーチが付いて1,760円です。

 

安い!

 

では精度は・・・。

確認してみましょう。

  

 

 

減光量のチェック

NDフィルター減光させるためのフィルターです。

ですから、肝心の減光量がおかしければ使えません。

 

まずは減光量の精度をチェックします。

 

 マルチパターン測光
シャッター速度
中央重点測光
シャッター速度
フィルター無し1/13秒1/13秒
ND21/8秒1/8秒
ND41/5秒1/4秒
ND81/2秒1/2秒

 

ISO感度固定絞り優先で、NDフィルターを使用した際のシャッター速度の変化を見ました。

 

結果としては、若干のズレはあるもののほぼ問題ない数値です。

減光量は十分使えると感じます。

 

 

 

色目の変化

NDフィルターは光の量を落とす事が目的のフィルターです。

その為にはフィルターガラスがより中間的なグレーである必要があります。

性能の悪いフィルターですと余計な色が付くことがあります。

 

ということでNDフィルターを使用しない場合と、使用した場合で色目が変わるか見てみましょう。

 

こんな感じ。

 

グレーは入っていますが、他の色はあまり入っていないように見えます。

この価格でこの品質なら十分といえます。

 

 

 

マルチコート(MC)はされてない

NeweerのNDフィルターセットは、マルチコートが施されていません。

マルチコートはフィルターガラス面に施された複数の膜により、複数色の光の反射を防ぐものです。

 

反射による光の減衰がより少ないため、明るくクッキリとした像となるのです。

 

逆に、マルチコートが施されていないと暗くくすんだ像になりがちです。

そういった意味で、このフィルターを通った写真の画質は、若干のくすみがあるかもしれません。

 

 

 

フィルターネジ山が甘い

今回の製品で最も気になったのがフィルターネジ山の甘さ

 

具体的にはレンズのフィルターネジ山に合いにくいです。

フィルターは交換レンズのフィルターネジ溝に合わせてねじ込むのですが、この部分がKenkomarumiなどのメーカーに比べて精度が悪いです。

なかなかねじ込めない!

これにはイライラするかもしれません。

 

ねじ込む際も甲高い音がするのでネジ山が合っていない感が満載です。

素早い脱着を期待するなら手を出してはいけません。

 

 

 

メッシュ生地のポーチは要らない

NeweerのNDフィルターセットには、フィルターが4枚収納可能なフィルターポーチが付属します。

 

フィルターポーチ自体は有難いのですが、ポケットがメッシュ生地であるためゴミや埃が侵入しやすいです。

これが厄介で、フィルターポーチからフィルターを出すと小さなゴミが付着しています。

 

フィルターポーチ自体も化繊系の素材であるため、静電気ゴミや埃を呼びやすいといえます。

 

使うたびにブロアでフィルター面を掃除する必要がありますので、こういった手間を省くならフィルターポーチは別で買った方が良いでしょう。

個人的には要らない。

 

 

 

お値段以上かは微妙

今回、検証したNDフィルターセット正直微妙です。

最も気になるのはネジ山の甘さ

 

フィルター面がしっかりしているだけに残念です。

 

とはいえ、Neweerの製品全てがこうであるというわけでは無いと考えます。

もし、購入を考えているのなら製品レビュー等でよく確認しましょう。

 

ネジ山の件に触れられているなら購入を控える方が良いでしょう。

 

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