流し撮り
流し撮りは背景等を流して被写体を躍動的に撮影する方法です。
なんとなく分かっているようで分かっていない”流し撮り”。
コツさえ分かればそう難しくはありません。
そんな流し撮りを成功させる6つのコツについて紹介します。
デジタル一眼カメラを使う
カメラはデジタル一眼カメラを使ってください。
スマートフォンのカメラでもできなくはないのですが、機能の制限が多いため難易度が大きく上がります。
オススメは出来ません。
また、コンデジの一部でも撮れないことはないのですが、コチラも機能の上限があるため難易度は高いです。
安物で良いのでデジタル一眼カメラがあると良いでしょう。
焦点距離は望遠側
レンズの焦点距離は望遠側としてください。
出来れば35mm判換算で、焦点距離200mmぐらいは欲しいです。
ですから全体を写そうとすると、ある程度被写体から離れることになります。
一般的な2車線道路では足りませんので、場所探しも重要なポイントとなります。
被写体から30~50mは離れてください。
シャッター速度は1/焦点距離未満
撮影時のシャッター速度は1/レンズの焦点距離未満としてください。
例えばレンズの焦点距離が200mmの場合、シャッター速度は1/200(秒)より遅い1/125(秒)や1/60(秒)を選択します。
(APS-Cの場合はその1.5倍)
シャッター速度が速いと、綺麗に流れません。
逆に遅すぎてもブレが目立ちます。
このあたりは、撮影者の能力もありますので、まずは1/レンズの焦点距離から少しずつ遅くして様子をみてください。
ファインダーで被写体を追いかける
流し撮りはファインダーで被写体を追いかけます。
液晶画面で追いかけるとカメラが安定せず、ブレやすいため失敗します。
また、追いかける際は被写体に視線を置いてください。
他の物に視線を移すと被写体ブレを起こします。
この動作は慣れが必要です。
頭では分かっていても体が動かない事には撮影は成功しません。
近くの道路などで練習すると良いです。
手振れ補正機能は切る
カメラやレンズの手振れ補正機能は切ってください。
製品によっては、流し撮りに対応した手振れ補正機能を搭載したものもありますが、当たり外れが大きくなるので慣れるまでは使用しない方が良いです。
そういった機能は、流し撮りの基本を体に覚えさせてから応用として使う方が良いです。
連写する
流し撮りは基本連写で撮影します。
1ショット(1枚だけ撮影する)で成功することが少ないからです。
流し撮りは被写体の動きや上下のブレなど、失敗する要素が多いため、複数枚撮影して良いものを残すというスタイルです。
記録ディア(SDカードなど)の容量をケチるために1ショットを繰り返しても無駄です。
被写体の速度にもよりますが、秒速5コマ程度で連写するとわりと良好な結果となる事が多いです。
事前練習は必須
これらのコツを掴めば流し撮りは難しくありません。
とりあえず流れるようになるかと思います。
ただ、流し撮りは体の動きを覚える為、事前の練習が必須です。
流れとしては、撮影ポイントを決めることにより、被写体までのおおよその距離が分かります。
そうすると、レンズの焦点距離が絞れ、シャッター速度の範囲も決まってきます。
この状態で、同じような条件の場所を探し、動く被写体を撮影することになります。
当日一発勝負できるのは流し撮りに慣れた人です。
普段流し撮りをしない人は、感覚がありません。
普段とは違う撮影方法であるため事前の練習は必須であると考えます。
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