マクロレンズって?
マクロレンズ
マクロレンズとは、接写の出来るレンズのことです。
最近はスマホのカメラにもマクロモードが追加され、身近になったと感じる人もいるかと思います。
また、一部のデジタル一眼用ズームレンズでも、付録的にマクロ撮影が楽しめるものがあります。
ただ、本格的なマクロレンズは単レンズが多く、気軽に手を出すのが難しいと思います。
マクロ撮影しなければ、ただの単レンズですからね。
他にも撮りたいものがあれば当然後回しになります。
「それでもマクロレンズを使ってみたい!」
という人に。
「マクロレンズってこんな感じ」というのを紹介します。
タムロンSP90mmマクロレンズを使ってみる
マクロ撮影に使うのはタムロンSP90mmマクロレンズ。
このレンズは通称タムキューと呼ばれ、マクロ撮影する写真家に親しまれています。
モデル初代は1979年に発売され、現在は7代目となっており人気の高さが伺えます。
今回、使用するのは5代目に当たる272EⅡというモデル。
ニコンマウントの272Eシリーズには2種類ありまして、
272E 絞りリングありのレンズ内モーター無し
272ENⅡ 絞りリングなしのレンズモーターあり
となっています。
紛らわしいので購入時は注意してください。
何が変わるかというと272Eはボディ内モーター用ですので、レンズ内モーター専用のカメラではマニュアルフォーカス(MF)となります。
ですから、
・Zシリーズ
・D3000シリーズ
・D5000シリーズ
で使用する際は注意が必要です。
SP AF 90mm F/2.8 Di MACRO (Model 272ENⅡ)
タムキューは歴史があるため、古いモデルの場合、カビやクモリが発生しているものが多いです。
今回、入手した製品も2008年発売のため、発売後10年以上経過しています。
決して最新型ではないので、ある程度の覚悟は必要。
心配なら最新型を新品で購入することをお薦めします。
272ENⅡは、レンズ内モーターでのAFが可能です。
ピントリングを引くとMFモードになるので、素早いAF/MF切り替えが可能です。
MFにした際に、若干ピントリングにトルクが出るのもポイントが高いですね。
良い製品です。
Z6で動かしてみる
ニコンのZシリーズは動作しないレンズが多いです。
特にマウントアダプターFTZに接続する場合は、その傾向が強いといえます。
このレンズに関してもAFは正直微妙です。
焦点距離40cm→30cmなど、小さく動かす場合はしっかりとピントが合うのですが、∞→30cmなど、大きく動かす場合はピントが動かない事が多いです。
その場合は、MFである程度ピントを合わせておき、細かい部分をAFに任せるといった使い方ができます。
まあ、ここまでくれば全てMFで合わせても良いでしょう。
参考までに、D750では問題なく動作します。
マクロ側になるほど暗くなる
このレンズは、被写体との距離が近くなるほど、鏡胴が伸びます。
レンズ本体だけで見ると、倍ぐらいになるので最初は驚くかもしれません。
鏡胴が長くなりますのでその分レンズは暗くなります。
レンズの呼び称でF2.8となっていますが、F2.8は焦点距離∞の時の話で、最短撮影距離側にするとF5.6になります。
これは、こういった仕様です。
決して故障ではありませんので、覚えておいてください。
AFが忙しい
マクロレンズは被写界深度が非常に浅いため、少し動くだけでAFが動きだします。
特に手持ちの場合は、体が動くことにより微妙に被写体までの距離が変わるため、常にAFが動いている状況です。
正直、煩い。
マクロの機能を安定して使おうとすると、三脚で固定しての撮影が望ましいです。
スマホのように「手軽にマクロ」とはいきません。
その分、ボケ味は圧倒的に美しいと感じます。
AFは使えなくても良い?
タムロンSP90mmF2.8(E272NⅡ)はAF動作に一部不安があります。
製品の特性上仕方がない部分でもあります。
ただ、マクロ撮影を考えた場合AFは使えなくてもそれほど困らないです。
三脚に固定し、ライブビューで拡大してピントをMFで合わせる方法ですと、問題なくピントが合わせられます。
逆に「MFの方が使いやすい」と感じることもあります。
正直、AF使わない。
MF撮影が楽しくなる1本といえるかもしれません。
1本いかが?
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