カメラの世界でロクヨンといえばこれ
カメラの世界は非常に奥が深いです。
特に交換レンズはメーカーによっては歴史があり、マウント形状が変更になっていないレンズは50年前のレンズでも使えたりします。
基本的に新しい方が性能が良いとされていますが、古いレンズの中にも特殊なものや高性能なものは存在します。
それらに興味を持ち、購入してしまうことを「沼」として紹介しました。
中でも有名なレンズには通称が付いています。
ニッパチレンズ、サンニッパなどがそうで、その中にロクヨンというのもあります。
カメラの世界でロクヨンと言えばレンズの通称なのです。
そんなレンズの通称について一部紹介しましょう。
ニッパチレンズ(ナナニッパ)
ニッパチ、ナナニッパは大口径レンズの通称です。
ポイントは、
・f2.8通しであること。
・ズームレンズであること。
この2点です。
24~70mmf2.8、70~200mmf2.8(ナナニッパ)などがこれにあたります。
大口径ズームは各メーカーがその技術の粋を集めているといっても過言ではありません。
ですから、値段も高いのですが高性能なレンズが多いです。
サンニッパ
レンズ沼の一つの通過点がこのサンニッパです。
300mm f2.8の通称で、望遠レンズとしての美しいボケ味が特徴です。
価格は70~120万円前後ですので簡単に手を出せるものではありません。
このレンズのコンパクト版として300mm f4、通称サンヨンというのもありますが、ボケ味は圧倒的に違います。
サンヨンを買うぐらいなら我慢してお金を貯めサンニッパを買うことをお勧めします。
ヨンニッパ
超望遠レンズのひとつとして特殊な位置にあるのがこのヨンニッパです。
焦点距離400mm 開放絞りがf2.8のレンズの通称です。
ただ帯に短しタスキに長しで、焦点距離も中途半端なため用途があまり浮かばないレンズでもあります。
お値段130~180万円コースですが、果たしてこれを買う人がどのくらいいるのでしょうか。
ゴーヨン
超望遠レンズの到達点でもあるレンズです。
焦点距500mmで開放絞りがf4のレンズを総称してこう呼びます。
望遠としての能力もさることながら、f4という明るさにより被写界深度が浅く、背景のボケが非常に綺麗です。
こちらも一絞り分暗い500mm f5.6というレンズがありますが、開放時のボケ味は比べ物になりません。
ただゴーヨンは手持ち撮影するとブレが発生しやすいため、一脚の使用をお勧めします。
お値段100~140万円コースですのでレンズ沼にどっぷりハマっている人しか買えません。
ロクヨン
タイトルにもありますが、ロクヨンとは任天堂のゲーム機ではありません。
レンズの世界でロクヨンといえば600mm f4の超望遠レンズです。
このレンズはゴーヨンの焦点距離に満足できない人が買うレンズだと思っています。
焦点距離は長く、ボケ味はさらに美しく、そして重さも重いです。
三脚、または一脚が必須でしょう。
お値段130~200万円コースです。
パンケーキ
甘いもの好きに人気のスイーツではありません。
パンケーキレンズとは筐体が薄い単焦点レンズの俗称です。
お値段も安く、レンズも軽くて邪魔になりにくいことから、町撮り、スナップなど手軽に撮影できるのが特徴です。
タムキュー
タムキューとは紳士服のタカキューの偽物ではありません。
レンズの世界でタムキューといえばTAMRONの90mm f2.8マクロレンズのことです。
美しいボケ味のため多くの愛好者がいます。
その歴史は古く、数度のモデルチェンジを経て今に至ります。
中望遠マクロレンズではレンズ沼の底となってくれる可能性のあるレンズでもあります。
白レンズ
白レンズとは、その名のとおり筐体表面が白く塗られたレンズのことを指します。
Canonが望遠系のレンズを白く塗装したのが始まりとされています。
現在ではブランド化されていますが、初期の製品は屋外で使われることを想定し太陽熱による膨張を防ぐために白いという説があります。
ニコンもこれに対抗し、一時的にライトグレーモデルというものを出していましたが、パッとしませんでした。
現在ではCanonに続きSONYの望遠レンズも白に塗装されています。
神レンズ
神レンズとは特定のレンズ、一製品を指すものではありません。
「もうこれ以上必要ない」と思わせる高性能なレンズを総じてこう呼びます。
ある意味レンズ沼からユーザーを救出してくれる有難いレンズでもあります。
有名どころではNikon AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED、Canon EF70-200mm F2.8L IS Ⅲ USMなどがそう呼ばれています。
レンズの通称、俗称を知っていると得をする事
レンズの通称、俗称を知っていると、素人からは一目置かれます。
ちょっとカメラをかじった人からも「コイツ知ってるな」という目で見られます。
まあ、それだけではあまり利点とは言えませんが・・・。
一番の利点は、俗称があるほどのレンズは高性能であることが多いという事です。
そしてそれを知っているという知識こそ財産となるのです。
お金を出してレンズを買うのはユーザーです。
描写に満足できないからといって、何度も買い替えるのはサイフに優しくありません。
神レンズがどれかという事を知っているだけでも大きな財産となるのです。
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