ゴーストとは
写真におけるゴーストとはレンズ内に強い光が入った際に、レンズ内で反射した光が絞りの形や楕円などとして写る光の像のことです。

レンズ枚数が多いほど現れやすいと言われていますので、単レンズよりズームレンズの方が出やすくなります。
レンズ内に強い光が入ることが条件ですので、逆光やデコトラのナイトシーンはゴーストが発生しやすい状況だと言えます。
望遠レンズより広角レンズの方が発生しやすい
これはレンズの特性上仕方がないのですが、同じ位置から撮影するとより広い画角のある広角レンズはゴーストが発生しやすいレンズといえます。
更に出目金と呼ばれる超広角レンズともなると、側面からの光も拾ってしまうため特にゴーストが発生しやすいです。
問題は画角にありますので望遠レンズでも直接強い光が入ればゴーストは発生しますのでご注意ください。
レンズフードで防げることもある
強い光との位置関係にもよりますがレンズフードでゴーストを予防、軽減することもできます。
レンズフードが側面からの余計な光を防いでくれるからです。
ですから少し邪魔でもレンズフードはつけた方が良いのです。
特にデコトラのナイトシーンは思わぬ方向から光が入ってきますのでレンズフードは必須だと考えます。
設計が新しいレンズほど発生しにくい
全てのレンズにこの条件が当てはまるわけではありませんが、設計が新しいレンズの方がゴーストが発生しにくいと言われています。
またレンズコーティングの技術も日々進化していますので、こういったこともゴーストの発生防止に寄与しています。
出来る限り新しい機材を使うのも良いかもしれません。
デコトラのナイトシーンはゴーストとの戦い
デコトラのナイトシーン撮影はゴーストとの戦いといえます。
それはデコトラのナイトシーンにゴーストが発生する条件が揃っているからです。
では、ゴーストの発生理由についていくつか紹介しましょう。
暗闇の中にある強い光がある
暗闇の中に強い光があるデコトラのナイトシーンは、照度の差でゴーストを発生させます。
特にヘッドライト、フォグランプ、超高輝度LEDはゴーストを誘発させやすいです。
ですからこういった強い光のあるデコトラを避けたり、その部分を構図から外すのも一つの手です。
側面からも照らされる
これは撮影位置によるのですが、特に広角レンズを用いたときは側面からの光に注意したいです。
レンズフードである程度防げますが、強い光の場合はどうしようもありません。
こんな場合は強い光を背にして、撮影方向を変えると良いでしょう。
デコトラが移動する
デコトライベントの場合、ナイトシーンの開始と同時にデコトラは帰宅するために移動を始めます。
結構あるのが、撮影のタイミングで別のデコトラの光が入ることです。
特にスローシャッターを使って撮影するとそのリスクが高まります。
これは撮影時に周りを見渡す習慣を付けると、ある程度防げると思いますのでお試しください。
レンズの性能が悪い
レンズによってゴーストが出やすいものと出にくいものがあります。
毎回同じようなゴーストが出現するなら、それはレンズの仕様によるものなので撮影技術や状況の変更で改善できるものではありません。
そういったレンズはサッサとあきらめて、別のレンズに乗り換えた方が賢いです。
ゴーストの発生は状況が9割
ゴーストが発生するかどうかは被写体の明るさや、周囲の状況で9割決まります。
何度も言いますがデコトラのナイトシーンはゴーストが発生しやすい条件がそろっています。
いくつか紹介しましたので、それらについて注意を払ってみてください。
ただ、最終的にはどういった条件、状況でゴーストが発生するかは経験を積み重ねていくしかないと思っています。
あとの1割はレンズの性能だと考えます。
値段や発売時期問わず、ゴーストがやたらと発生するレンズはあります。
そういったレンズは早めに見切りをつけて、別のレンズに買い替えるのが良いでしょう。
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