「誰でも撮れる」デコトラ・ナイトシーン撮影講座「デジタルカメラ編」

撮影術
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デコトラ・ナイトシーンの露出

デコトラの電飾が灯った状況をナイトシーンと例えます。

 

このナイトシーン。 

 

デジタルカメラ簡単に撮影できるようで実はとても奥深い

 

 

点滅はするし、は変わる。

 

おまけに、それぞれの露出は微妙に違うので、完璧に写しきるのは困難を極めるでしょう。

 

 

 

そんな、ナイトシーン

基本をおさえれば、デジタルカメラである程度は写すことができます。

 

基本って?

ということでデジタルカメラでの撮影方法を説明します。

 

 

 

 

やっぱり大事なのは露出の三角形

デコトラのナイトシーンデジタルカメラが苦手とする被写体の一つです。

 

構図内で露出部位によって極端に変わりますし、強い光と、暗すぎるフォーカスポイント

難題満載です。

 

 

まずは露出について考えてみましょう。

 

デコトラのナイトシーンとはどういった状況?

 

 

 

ナイトシーンは基本的に夕方から夜ですので非常に暗い状態。 

 

 

ですから、適正露出に比べて実際に得られる露出は、黄色い三角形のようにシャッター速度、絞り、ISO感度の全てが不足しています。

 

このまま撮影してしまえば全体的に暗い写真になるか、デコトラの電飾だけが写ったなんだかよく分からない写真になります。

 

 

 

適正な露出にするためには、黄色い三角形の面積太枠の三角形と同じぐらいにする必要があるます。

 

そのための解決策は主に以下の3通り

【1】ISO感度を上げる。

【2】絞りの値を小さくする。

【3】シャッター速度を遅くする。 

 

それぞれ見てみましょう。

 

 




 

 

   

ISO感度を上げる

適正露出は シャッター速度 × 絞り × ISO感度 で成り立ちますので、この3つの中でどれか一つの値を上げるという方法があります。

 

まずはISO感度を上げてみましょう。

露出の三角形はこのような形になります。

 

シャッター速度絞りの値はそのままでISO感度だけ極端に伸びた形ですね。

 

 

一般的にこのような三角形で撮影したものを高感度撮影と呼びます。 

  

 

ここで思い出していただきたいのが「フィルムやデジタルカメラのISO感度について解説」で話した内容です。

 

フィルムやデジタルカメラのISO感度について解説「基礎からわかりやすく説明します」
デジタルカメラにはISOという設定項目があります。 ISOとはイメージセンサーが光をとらえる能力を数値化したものです。 ISOにもカメラ任せのオート機能がありますが、はたしてオートで良いのか検証してみます。

 

 

 

ISO感度は、一般的に数値が大きくなるほど光をとらえる能力が上がりますが、数値が大きくなるほど写真のノイズが増加します

 

ノイズ写真のざらつきにつながりますので、この方法で適正露出を得てもざらつきの多いくすんだ色の写真になってしまいます。

あまり綺麗ではありません。

 

実際、スマートフォンで使用されている撮影アプリの多くは、暗い場所で高感度撮影を行っているためあまり綺麗ではありません。

 

撮影した写真がくすんだり、ざらつきが目立ったら、ISO感度の上げ過ぎだと思っていいでしょう。

 

ISO感度を上げると写すことはできますが写真のノイズが増加します。

綺麗なナイトシーンを撮影したいなら適切な方法ではありません。

   

 

 

絞りの値を小さくする

絞りの値を小さくすることで適正露出を得られる場合もあります。

 

ただ、この撮影方法には致命的な欠点があります。

 

 

多くのカメラ用レンズは構造上、入ってくる光の量より通り抜ける光の量が少なくなります。

 

絞りを開ききった時の絞りの値(f値)開放値と呼ぶのですが、大口径のレンズでもその値はf1.4。

すなわち入ってくる光1に対して、通り抜ける光は1/1.4(約71.4%)というふうに減衰します。

 

f1.4のレンズでもナイトシーン時の暗さなら適正露出を得るのはなかなか難しいのです。

 

 

ですから、絞りの操作だけでナイトシーンを綺麗に撮影するのは非常に難しく現実的ではないのです。

 

絞りの値には限界値があると覚えましょう。

併せてその限界値は小さく、ナイトシーンの撮影には適さないということも重要です。

 

 

 

シャッター速度を遅くする

最期に3つ目の方法、シャッター速度を遅くしてみましょう。

露出の三角形はこのような形になります。

 

絞りISO感度の値はそのままでシャッター速度だけ遅くした形ですね。

 

この形を一般的にスローシャッターと呼びます。

 

 

この手法にも大きな欠点があります。

 

ブレないためのカメラのシャッター速度とは「ブレないための適正なシャッター速度の考え方」
カメラにはシャッター速度という数字があります。 カメラの手ブレや被写体ブレの多くはシャッター速度が関係しています。 適切なシャッター速度ならブレはかなりの確率で防げます。 今回はブレとシャッター速度の関係をお話しします。

 

それは手ブレの発生。

 

 

 

手持ち撮影で被写体が動いていない場合、1/レンズの焦点距離より速いシャッター速度という法則があります。

 

ナイトシーンぐらいの暗さになるとこの数値を余裕で下回ってしまいます。

 

 

速くて1/15s(秒)、遅ければ2sや4s、8sなんてシャッター速度になります。

 

とてもではありませんが、その間全く動かないなんてことは出来ません。

 

 

この方法も現実的ではないかのように見えますが、実はこの撮影方法には非常に強い味方がいます。

 

それが三脚

三脚でカメラを固定してしまえば手ブレを減らすことが出来ます。

 

 

もちろん、三脚を使うことによっていくつかの制限が出てくることは否めませんが、ノイズの出ない綺麗なナイトシーンを撮影するならスローシャッターと三脚の組み合わせが最も適しているといえます。

 

三脚を使ってスローシャッターで撮影するというのが、綺麗なナイトシーンを撮影するという目的に最も合致します。

  

まとめ

綺麗なナイトシーンを撮影する方法として、シャッター速度絞りISO感度の3つの観点から考えてみました。

 

絞りの操作についてはレンズの特性上お勧めできませんし、ISO感度を上げることはノイズの観点からお勧めできません。 

 

もっとも堅実な方法シャッター速度の調整と三脚を併用するものと考えます。

 

 

 

もちろんこれが全てではありません。

撮影の目的によっては絞りを開放する場合もありますし、ISO感度を上げることもあります。

 

まずは基本のスローシャッターと三脚での撮影が上手くいったら色々試してみましょう。

  



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