【ファーストインプレッション】 NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II

撮影機材レビュー
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NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II

 

2025年9月26日NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIが発売されました。

 

<NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II 外観:Nikon公式サイトより引用>

 

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの登場から6年。

 

どこが変わったのか。

 

その性能、使い心地などの感想を挙げてみましょう。

購入を迷っている方の参考になれば幸いです。

 




 

 

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S - NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II 仕様の比較

 

まずは、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S(以下Ⅰ型)と、

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II (以下Ⅱ型)主な仕様を確認しておきましょう。

 

 

 

太字になった部分がⅠ型Ⅱ型で違う部分です。

 

基本的な性能以外、随分多くの変更がされていることが分かります。

 

では、気になった点をそれぞれ見ておきましょう。

 

 

 

 

細く長くなった

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIを手にしてまず感じるのが、細くて長いということです。

 

この点に関してはⅠ型と比較しての感想です。

「もともとこういったもの」と言われれば気にならないかもしれません。

 

参考程度に手元にある標準ズームと比較してみましょう。

 

 

左から、

 

Ⅰ型よりⅡ型の方が16mm長いのですが、実際に使用するとそれ以上に長く感じます。

このあたりは個人での感じ方に差があるでしょう。

 

また、直径に関してはわずか5mmの差かなりスリムな印象を受けます。

 

Ⅰ型「いかにも大口径大三元レンズ!」といったずんぐり感からすると、Ⅱ型小三元レンズのようなスリム感があります。

 

 




 

 

繰り出しズームからインターナルズームになった

 

Ⅰ型Ⅱ型ではズーム方式が変わりました。

 

 

繰り出しズームの場合、収納時の全長は短くなりますが、ズーム時などは長くなります。

 

<Ⅰ型は繰り出しズーム:Nikon公式サイトより引用>

 

これに対し、インターナルズームはズーム操作時に全長が変わりませんので、収納時に全長を短くすることはできません。

 

<Ⅱ型はインターナルズーム:Nikon公式サイトより引用>

 

Ⅱ型インターナルズームであるため、収納する際に若干、難があるかもしれません。

カメラバッグなどのサイズに注意が必要です。

 

 

 

 

レンズ後玉が移動する構造

 

Ⅰ型はズーム操作時にレンズ前玉が繰り出す構造なのに対し、

Ⅱ型後玉が移動する構造となりました。

 

<ワイド側24mm時の後玉の位置>

 

<テレ側70mm時の後玉の位置>

 

この変更により、

といったことが考えられます。

 

特にボディからレンズを取り外した際は注意が必要になるでしょう。

 

 

  

 

数字以上に差を感じる重量

 

直径が細くなり、内蔵されているレンズの枚数を減らすことにより大幅に軽量化されたⅡ型

  

仕様表のうえでは130gの差なのですが、実際に使用するとそれ以上の差に感じます。

 

 

なお、保護フィルター前後キャップを取り付けた場合の重量は写真のとおり。

 

 

 

 

フィルター径が77mmになった

 

Ⅱ型は直径が細くなり、フィルター径もⅠ型82mmから77mmに変更されました。

 

この変更により、特殊フィルターを兼用することが容易となりました。

 

 

参考までに同社製77mmフィルター径レンズは以下のとおり。

 

これにNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIが加わりますので、同社製ズームレンズを多用する人にとってはありがたい。

  




 

 

触れるとわかる、表面加工

 

Ⅱ型はレンズ本体の表面加工が変わりました。

 

Ⅰ型はわりとツルツルしていて、手を滑らせる危険性を感じることもあったのですが、Ⅱ型ザラザラ感が増し、わりとしっかり指先に引っかかります。

 

 

NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sに近い質感かもしれません。

 

この変更はとても良いです。

 

 

 

 

コントロールリングにクリック機構を採用

 

NikkorZより採用されたコントロールリング

 

このリングを様々な機能に割り当てることにより、カメラの操作性が大きく上がります。

 

ただ、唯一の難点といえたのが、クリック機構が無かったこと。

 

これにより、コントロールリングを回転させても、値の微妙な調整にモタモタすることもあったのです。

 

そこでⅡ型に搭載されたのがコントロールリングのクリックスイッチ

 

<クリックスイッチ:Nikon公式サイトより引用>

 

こちらをONにすることにより、コントロールリングにクリック感が付加され、所定の位置で止めることができます。

 

 

 

 

レンズ情報パネルが無くなった

 

Ⅰ型に採用されていたレンズ情報パネル

 

<レンズ情報パネル:Nikon公式サイトより引用>

 

この装備についてはⅡ型で無くなりました。

 

個人的には使っていません。

使わないものが付いているということは、重量の増加故障の原因ともなるため、この変更については歓迎します。

 




 

 

L-Fnボタンが2つになった

 

Ⅰ型では1つだったL-Fnボタン

これがⅡ型にはL-Fnボタンが2つ装備されています。

 

 

この変更により、縦構図で撮影する際にL-Fnボタンの操作がしやすくなりました。

 

 

 

 

やっと出た、フィルター操作窓

 

PLフィルターを使用する際に煩わしかったのが、レンズフードがあることにより、フィルター枠の回転操作が阻害されること。

 

これに対して他社のレンズではフィルター操作窓が搭載されていたのですが、この機構がⅡ型用のレンズフード(HB-117)に採用されました。

 

<フィルター操作窓:Nikon公式サイトより引用>

 

これ、すでに販売済みのレンズについても採用、販売してほしい。

 

 

なお・・・

HB-117NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sに取り付けできましたが、

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sと、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sには取り付けできませんでした。

 




 

 

機動性、操作性を重視するならⅡ型一択

機動性、操作性が向上したと感じるⅡ型

ただ、実税価格差約10万円はやはり大きい。

 

ということで、Ⅱ型をおススメしたいのは以下のような人だと考えます。

 

高い買い物ですので、今回のレビューが参考になれば幸いです。

 

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