レンズは写真撮影の肝
レンズは写真撮影の肝です。
どんなに高性能なボディを使っていても、性能の悪いレンズを使っていては良い写真は撮れません。
逆にボディの性能はそこそこでも、高性能なレンズを使えば素晴らしい画質の写真が撮れます。
同じものを撮影しても写真の出来、不出来はレンズにあるといっても過言ではありません。
それほどレンズは需要な役割を果たすのです。
単レンズ>ズームレンズは昔の話
レンズは焦点距離の変更が出来ない単レンズと、焦点距離を変更できるズームレンズがあります。
単レンズの方がズームレンズより高画質であるとされてきましたが、それは昔の話で現在では単レンズよりも高画質のズームレンズは多く存在します。
ですから、単レンズを使っているからといって高画質の写真が撮れるわけではありません。
レンズは設計が新しい方がいい
絶対ではありませんが、同じ焦点距離で似たような仕様なら設計が新しいレンズの方が一般的に高画質です。
ゴーストやフレアに対する対策も出来ていることが多く、周辺光量の落ちや、流れ、製品のバラツキなども少ないです。
ですから、購入する際は発売時期にも注目すると良いです。
同じ焦点距離のレンズが沢山発売されている
現在発売されているだけでも数多くのレンズがあります。
例えば私の使っているニコンFマウントのフルサイズ用、焦点距離35mmで絞ってみましょう。
35mmが使えるズームレンズも含めます。
メーカー | 製品名 | タイプ | 焦点距離 | 発売日 | 定価 |
---|---|---|---|---|---|
ニコン | AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR | ズーム | 24-70 | 2015年10月22日 | 316,250 |
ニコン | AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR | ズーム | 24-120 | 2010年9月22日 | 176,000 |
ニコン | AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED | 単 | 35 | 2014年2月6日 | 82,500 |
ニコン | AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G | 単 | 35 | 2010年11月19日 | 264,000 |
ニコン | Ai AF Nikkor 35mm f/2D | 単 | 35 | 2002年 8月 8日 | 49,500 |
ニコン | AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR | ズーム | 28-300 | 2010年9月2日 | 145,750 |
ニコン | Ai AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED | ズーム | 17-35 | 1999年9月7日 | 275,000 |
ニコン | AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED | ズーム | 18-35 | 2013年3月7日 | 110,000 |
ニコン | AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR | ズーム | 24-85 | 2012年6月28日 | 85,250 |
ニコン | AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR | ズーム | 16-35 | 2010年2月26日 | 176,000 |
タムロン | SP 35mm F/1.4 Di USD | 単 | 35 | 2019年6月26日 | 126,500 |
タムロン | SP 35mm F/1.8 Di VC USD | 単 | 35 | 2015年 9月29日 | 99,000 |
タムロン | 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD | ズーム | 35-150 | 2019年5月23日 | 110,000 |
タムロン | SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 | ズーム | 24-70 | 2017年8月2日 | 165,000 |
タムロン | SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical | ズーム | 28-75 | 2008年 5月30日 | 60,500 |
タムロン | 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD | ズーム | 28-300 | 2014年6月26日 | 88,000 |
タムロン | 17-35mm F/2.8-4 Di OSD | ズーム | 17-35 | 2018年9月4日 | 93,500 |
シグマ | 24-105mm F4 DG OS HSM | ズーム | 24-105 | 2014年 1月24日 | 137,500 |
シグマ | 24-70mm F2.8 DG OS HSM | ズーム | 24-70 | 2017年 7月 7日 | 209,000 |
シグマ | 24-35mm F2 DG HSM | ズーム | 24-35 | 2015年 8月21日 | 165,000 |
シグマ | 35mm F1.4 DG HSM | 単 | 35 | 2013年 1月18日 | 129,800 |
TOKINA | AT-X 17-35 F4 PRO FX 17-35mm F4 | ズーム | 17-35 | 2011年 9月30日 | 98,000 |
中一光学 | CREATOR 35mm | 単 | 35 | 2014年10月21日 | 27,500 |
中一光学 | CREATOR 35mm F2 LIMITED | 単 | 35 | 2014年10月21日 | 不明 |
SAMYANG | 35mm F1.4 Aspherical IF | 単 | 35 | 2011年10月24日 | オープン |
SAMYANG | 35mm T1.5 VDSLR AS UMC II | 単 | 35 | 2016年 8月 | オープン |
はい、ざっとこんな感じです。
旧式も含めるともっとあるでしょう。
ひとつの焦点距離で絞っても多くの製品が発売されていることが分かります。
レンズ沼の正体
例えば、あなたがニコンの AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRを買ったとしましょう。
焦点距離35mmが使えるレンズでは基本的なレンズです。
それをしばらく使っているうちに不満が出てくると思います。
例えば、
開放時に周辺光量が足りない。
レンズが暗い。
AFの速度が遅い。
端が流れる。
ナイトシーンでゴーストが多い。
要望は尽きません。
不満は人それぞれなので他にもあると思いますが、そういった不満が出た際に他のレンズが欲しくなる衝動、そして衝動が抑えきれずに同じような焦点距離の別のレンズを買ってしまうことをレンズ沼と呼びます。
本来なら同じ焦点距離なので必要ないですよね。
でも買ってしまう恐ろしい癖、病気(?)、それがレンズ沼。
その様子はまるで底なし沼のよう。
写っているだけで満足するような人は、こういったことにはなりませんが、画質に細かい人、より良く写したいと思う人がなりがちです。
もし、写真を撮影して今のレンズの描写に違和感を感じたら初期症状です。
そして、より写りの良いレンズを買ってしまうと中等症。
同じ焦点距離の違うレンズを数本使い分けるようになれば重症。
全く同じレンズを数本持つようならもう手遅れです。
皆さんもレンズ沼には十分注意しましょう。
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